753Note

5. Works

5-7. VMware (Windows XP,7)

このページの内容

  1. Windows XP Professional
  2. Windows 7 Ultimate
  3. Daystar Turbo 040 ROM バージョンアップ
  4. SE/30用 Programmable ROM SIMM
  5. まとめ

1. Windows XP Professional

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仮想マシンのタブをすべて消して、「ホーム」画面から「新規仮想マシンの作成」をクリック。

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タイプは「標準」、isoイメージは「Windows XP Professional CD.iso」を選択します。

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「プロダクト キー」を入力する必要があります。


「プロダクト キー」を入力して、「次へ」。

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「プロダクト キー」を入力、「仮想マシン名」は「Windows XP」とします。

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通常どおり「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」を選んで、「次へ」。
「完了」すると、チェックが入っているので仮想マシンがパワーオンします。

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あとは、Windows XPが起動するまで何も操作する必要はありません。

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ライセンス認証のポップアップが出たら、鍵のアイコンをクリックします。

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インターネット経由はうまく接続ができないので、電話によるライセンス認証を選択します。
少し手数はかかりますが、確実?です。

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記載された「日本」の連絡先に電話をして、音声案内に従います。
ステップ 3:で画面に表示されている「インストール ID」をプッシュダイヤルで入力し、
ステック 4:でアナウンスされる「確認 ID」を画面に入力するという手順になります。
入力が終了したら「次へ」をクリックします。

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これでライセンス認証完了です。
PCのリカバリを行なう際にこれまでにも何回かやっている作業ですが、やり方がこれで合っているのか未だによく分かりません。
アナウンスに従って一応「確認 ID」をメモっておくのですが、それを使えたことはなく、ライセンス認証のたびに新たな「インストール ID」と「確認 ID」で手続きを行なうことになります。
とっくにサポートも切れていますし、いつまでこの方法で認証が受けられるかも不明です。
とは言え、一応今回も「インストール ID」と「確認 ID」を残しておきました。


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特にXPでしかやれない作業はなくなったので、もうお役御免でいいかという気もします。
ただ、この画面にはやはり癒されます。

2. Windows 7 Ultimate

[インストール方法 1]
後になって、この方法ではインストールは行なえてもインストール後のMicrosoftのライセンス認証がうまく行なわれないことが判明しました。
Windows Anytime Upgrade(Home Premium → Ultimate)登録の際にMicrosoftから購入したキーはあくまでUpgrade用のキーであって、Ultimateのキーではないということのようです。
新たにインストールをやり直しましたので後述の[インストール方法 2]を参照ください。
あと、「Windows 7 Home Premium CD」も「・・・ DVD」に修正してあります。

「ファイル」メニューから「新しい仮想マシン...」をクリック。

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タイプは「標準」、isoイメージは「Windows 7 Home Premium CD.iso」を選択します。

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「プロダクト キー」にはWindows Anytime Upgrade(Home Premium → Ultimate)登録の際にMicrosoftから購入したキーを入力します。 MicrosoftアカウントやMicrosoft Storeの注文履歴には残らないシステムになっているようなのでキーは紛失しないように注意が必要です。
「バージョン」は「Windows 7 Ultimate」を選択。
「仮想マシン名」は「Windows 7」とします。

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「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」、ディスクのサイズは推奨の60GBのままとします。
「完了」すると、仮想マシンがパワーオンします。
あとは、Windows 7が起動するまで何も操作する必要はありません。

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ディスクの作成から作業が始まります。

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途中で数回、再起動して画面が切り替わります。

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インストールできました。

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しばらく使えていたWindows 7ですが、いつの間にか「この Windows のコピーは正規品ではありません」と表示され、画面も黒いものになってしまいました。
「ライセンス認証を今日行う必要があります。」とあったので、電話によるライセンス認証を試みましたがうまくいきません。

[インストール方法 2]
そこで、違う方法でインストールを試みてみました。

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タイプは「標準」、isoイメージは「Windows 7 Home Premium DVD.iso」を選択します。
ここは前回と同様です。

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前回のようにいきなりUltimateをインストールするのではなく、実機と同じ手順にしました。
「プロダクト キー」にはWindows 7 Home Premiumのキーを入力します。


「バージョン」は「Windows 7 Home Premium」を選択。
「仮想マシン名」は「Windows 7」とします。

あとは、前回と同様の設定で仮想マシンを起動します。

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Windows 7 Home Premium が起動できました。

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ここで、まずWindows 7 Home Premiumとしての認証を受けておきます。
ステップ 1: 指定された連絡先に電話をして、音声案内に従います。
ステップ 2: アナウンスに従い、「インストール ID」をプッシュダイヤルで入力します。
ステック 3: アナウンスされる「確認 ID」を画面に入力します。

入力が終了したら「次へ」をクリックします。

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認証されました。
「閉じる」。

# 認証データ/Windows 7 Home Premium ライセンス認証
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「インストール ID」などライセンス認証画面のデータは保管しておきました。

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「システム」を確認すると「Windows 7 Home Premium」となっています。
「Windows 7 の新しいエディションの追加機能の取得」をクリックします。

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「Windows Anytime Upgrade」の画面が開きますので、「アップグレードキーを入力します」をクリックします。

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アップグレードキーを入力します。
「次へ」。

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「同意します」。「アップグレード」。

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アップグレードが開始、実行されます。

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Ultimateへのアップグレードが完了しました。
「閉じる」。

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「システム」を確認すると「Windows 7 Ultimate」となっていますが・・・

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「Windows ライセンス認証」を見ると、認証が必要な状態になっています。
「・・・ここをクリックしてください。」をクリックします。
以下は、電話による認証のお決まりのパターンです。
忘れないように、もう一度詳しく書き留めておくことにします。

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オンラインで認証の手続きが進められますが・・・

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エラーになって撥ねられてしまいます。
「ライセンス認証の手続きを行うその他の方法を表示します」をクリックします。

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少しうんざりですが、電話による認証の画面です。
ステップ 1: 指定された連絡先に電話をして、音声案内に従います。
ステップ 2: アナウンスに従い、「インストール ID」をプッシュダイヤルで入力します。
ステック 3: アナウンスされる「確認 ID」を画面に入力します。
入力が終了したら「次へ」をクリックします。

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認証されました。
「閉じる」。

# 認証データ/Windows 7 Ultimate ライセンス認証
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「インストール ID」などライセンス認証画面のデータは保管しておきました。

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「システム」の「Windows ライセンス認証」を確認すると、きちんと認証されています。
今度は大丈夫だと思います。

Windows 7もサポートが切れてしまいましたが、まだ何かと必要になる場面があります。
以下に、使用事例を示します。

3. Daystar Turbo 040 ROM バージョンアップ

Macintosh SE/30用のアクセラレータ「Daystar Turbo 040」は優れモノです。

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実際に私のSE/30でSpeedometerによるテストを行なったところ、CPUで6倍、Mathは15倍という結果になりました。
このあたりの詳しい内容は こちら の3.や4.を参照ください。
しかし、このDaystar Turbo 040を漢字Talk 7.5以降の環境で使用するにはROMのバージョンがVer. 4.11以降である必要があります。
手持ちのTurbo 040に Ver. 2.xx と 3.07 のものがあったので、4.11に引き上げてみました。

3-2: Daystar Turbo 040 33MHz Rev. 2
ROM Ver. 2.xx (シールにあった番号は 2952)
3-3: 裏面 (128KB 2nd cache付き)

Turbo 040には様々なスペックがありますが、こちらはクロックが33MHzで本体のリビジョンがRev.2のものです。背面には2nd cacheが付いています。
○印のPLCC32チップにROMが書き込まれていますが、チップに貼られていたシールの識別番号「2952」からROMのバージョンはVer. 2.xxと思われます。

3-4: AT27C010-15JC (表/裏)
3-5: 10個セット

使用されているPLCC32チップはAtmel製の「AT27C010-15JC」でした。
同じものを探したら10個セットのものが海外で見つかったので購入しました。

3-6: Daystar Turbo 040 40MHz Rev. 3
ROM Ver. 3.07 (シールにあった番号は 2977)
3-7: 裏面

こちらはクロックが40MHzで、本体のリビジョンはRev.3と思われます。
ROMのバージョンはVer. 3.07で、シールには「2977」と書かれていました。

3-8: TMS27PC010A-15FML (表/裏)
3-9: 10個セット

使用されているPLCC32チップはTEXAS Instruments製の「TMS27PC010A-15FML」でした。
こちらも10個セットのものを海外から購入しました。

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EPROMライターは、SIVAVA「Willem Programmer」を使用しました。
製品情報については下記を参照ください。
 [参考情報]Willem Programmer - SIVAVA
本体はPCにUSB接続して使用しますが、ドライバの関係上Windows 7環境が必要です。
「PLCC32⇔DIP32変換アダプター」と「PLCCプラー」はオプションです。

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本体に変換アダプターとPLCC32チップをセットした状態です。

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仮想マシン「Windows 7」をパワーオンします。

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「オプション」の「共有フォルダ」が「無効」になっています。
「常に有効」を選択して、「追加...」から「Archives」フォルダを選択します。
「ネットワークドライブとしてマップする」にチェックを入れ、「OK」。

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「Shared Folder」がネットワークドライブとして表示されています。
これで、「Archives」に直接アクセスできるようになりました。

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「Shared Folder」から、
/Archives/VAIO Special Tools/Willem Programmer/を開きます。
中身をすべて選択して、デスクトップにドラッグしてコピーします。
「Wiilen_580_setup」をダブルクリックします。

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インストール先は「D:\WillemPRO」を「C:\WillemPRO」に変更して「Install」。

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「Willem Programmer」のアプリとドライバがインストールされました。
「完了」。

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再び「Shared Folder」から、
/Archives/Mac Patch&Driver/Daystar ROM firmware/を開きます。
「v411.bin」をデスクトップにドラッグしてコピーします。
これは、Ver. 4.11のROMのbinファイル(128KB)です。
今回はWebからダウンロードしたものを使用しますが、「Willem Programmer」を使用して実機のROMから抽出しておくことも可能です。

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まず「AT27C010-15JC」にROMを書き込みます。
新品のチップをセットした状態で「Willem Programmer」をPCに接続します。
POWERランプ赤が点灯し、RUNランプ黄が点滅して消灯します。

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デスクトップの「Willem Programmer」をダブルクリックで起動します。
まだ何も読み込まれていない状態なので、FF FF FF・・・と表示されています。

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「Select IC」メニューの「Search and Select IC」をクリック。
「Manufactory」から「ATMEL」、「Device」から「AT27C010 @PLCC32」を「Select」。
終了アドレスが0001FFFF(128KB)になっていることを確認します。

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「File」メニューの「Open」から、デスクトップに置いた「v411.bin」を読み込みます。

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「File Format」は「BINARY」を選択して、「OK」。

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「v411.bin」がProgrammerに読み込まれました。
ここで、「Options」にある「Check device ID」のチェックを外しておきます。
こうしておかないと、次の書き込みステップでエラーになってしまいます。

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「Device」メニューから「Program」を選択します。
デバイスやサイズが正しいことを確認して、「Program」を実行します。

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「Programming Successful!」と表示されています。
これで、チップにROMが書き込まれました。
「Cancel」で終了します。

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確認のため「Device」メニューから「Read」を選択して、「Read」を実行します。
「Read Finished!」と表示されたら「Cancel」で終了します。

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チップの内容が書き出されます。
v411.binの内容と同じになっていることを確認して、終了です。

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チップを交換するので、USB接続を一旦切断します。
「VM」メニューの「取り外し可能デバイス」からProgrammerを選んで、「切断」。
一旦、USBを抜きます。

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新品のチップ「TMS27PC010A-15FML」をセットしてProgrammerを再接続します。
「Select IC」メニューの「Search and Select IC」をクリック。
「Manufactory」から「TI」、「Device」から「TMS27PC010A @PLCC32」を「Select」。

3-31

「Device」メニューから「Program」を選択します。
デバイスやサイズが正しいことを確認して、「Program」を実行します。

3-32

こちらも書き込みが終了です。

3-33

ROMのバージョンを、実機側で確認してみます。
「コントロールパネル」にある「QuadControl」を開き、「Turbo 040 Info...」をクリック。

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ROMのバージョンが、v4.11と表示されています。

4. SE/30用 Programmable ROM SIMM

SE/30のオリジナルのROM SIMMをIIsiやIIfx用のROM SIMMと交換すると、いろいろと便利な機能が使えるようになります。
特にIIsi ROM SIMMを使用するメリットは絶大です。
・32ビットクリーン化により、標準搭載メモリ8MBの制限が無くなる。
・Mac OS 7.6やMac OS 8.1のインストールが可能になる。
・Floppy EmuのHD20機能が使えるようになり、大容量の外付けHDDとして使用できる。

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向かって右側のSE/30にIIsi ROM SIMMを挿しています。
本体にはMac OS 8.1をインストールして、Floppy Emuを外付けHDDとして使用しています。
このあたりの詳しい内容は こちら の2.を参照ください。

しかし、IIsi ROM SIMMは中古市場でもなかなか手に入らず、レアで高価なモノとなります。
理由は、ROM SIMMが搭載されているのはIIsiの希少な初期型だけで、後期型ではROMがロジックボードに直付けになっていて、ソケットはあってもROM SIMMは搭載されていないからです。
そういった背景もあって、バックアップ用のROM SIMMを作成しておくことにしました。

4-2: Gglabs Programmable ROM SIMM
4-3: 裏側

その要求にぴったりのモノがありました。
PLCC32チップ「SST39SF010A」4個で構成された、512KB(128KBx4)の「Programmable ROM SIMM」です。
 [参考情報]Programmable ROM SIMM - Gglabs

4-4: IIsi ROM SIMM
4-5: 裏側

こちらが手持ちのIIsi ROM SIMMです。
このROM SIMMから抽出したROMデータを、「Willem Programmer」を使って上記のPLCC32チップ4個に書き込めばよいことになります。

4-6

CopyROMを用いてSE/30実機から抽出したデータ「IIsi.rom」はSE/30用のアーカイブ「Archive」に置いてあります。実際の抽出作業に関しては こちら の7.を参照ください。
「Archive」を共有フォルダにして「IIsi.rom」にアクセスし、デスクトップにコピーします。

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「IIsi.rom」のデータを4個のPLCC32に割り付けるための編集プログラム「SRecord」をインストールします。
「Archives」にある「srecord-1.62-win32.zip」にアクセスし、デスクトップにコピーします。

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デスクトップに「SRecord」という作業用フォルダを作成します。
「srecord-1.62-win32.zip」をダブルクリックで開き、中身を「SRecord」にコピーします。

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「srecord-1.62-win32.zip」と展開したフォルダは不要なのでごみ箱に捨てます。
「IIsi.rom」を作業フォルダに持ってきます。

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コマンド プロンプトを開き、作業用フォルダに移動します。
下記コマンドを1行ずつ実行します。
 srec_cat IIsi.rom -binary -split 4 0 -o U4.bin -binary
 srec_cat IIsi.rom -binary -split 4 1 -o U3.bin -binary
 srec_cat IIsi.rom -binary -split 4 2 -o U2.bin -binary
 srec_cat IIsi.rom -binary -split 4 3 -o U1.bin -binary
IIsi.romのデータが先頭からU4,U3,U2,U1,U4,U3,U2,U1・・・の順に格納されていき、U4.bin、U3.bin、U2.bin、U1.binが作成されます。

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作業フォルダ内に、U1.bin、U2.bin、U3.bin、U4.binが作成されています。

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あとは、これらをそれぞれ左からU1、U2、U3、U4のチップに書き込んでいくだけです。
まず、U1のチップをProgrammerにセットしてPCに接続します。

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「Select IC」メニューの「Search and Select IC」をクリック。
「Manufactory」から「SST」、「Device」から「SST39SF010A @PLCC32」を「Select」。

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「File」メニューの「Open」から作業フォルダの「U1.bin」をProgrammerに読み込みます。

4-15

「Device」メニューの「Program」でデータをチップに書き込みます。
以下、U2、U3、U4のチップについても同様の手順で書き込みを行ないます。
完成したROM SIMMを実機に挿して起動、CopyROMでスペックをチェックすれば完璧です。

5. まとめ

認証にさえ手こずらなければ、これらのWindows OSのインストールは手放しで行なえます。
サポートが切られてしまったOSは、そっとそのままの状態で使い続けたいものです。


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