3. Mac OS 8.0のインストール
3台のSE/30の中核となるSE/30-Bには最高バージョンのMac OS 8.1をインストールします。
ただし、Mac OS 8.xやMac OS 7.6.xは標準のSE/30には直接インストールできないので、漢字Talk 7.1を仮インストールした状態で一旦Quadra 700等のマシンに偽装させる必要があります。
そのために漢字Talk 7.1を仮インストールしたことになります。
尚、IIsiやIIfxのROM SIMMを使ってSE/30にOS 7.6.1やOS 8.1をインストールする方法については、以下の記事を参考にさせていただきました。
[参考情報] SE/30 WITH IIsi or IIfx ROM SIMM - Gamba (.mht)
こちらのサイトは現在リンクが切れてしまっているようです。
Floppy Emuの提供元であるBMOWが記事を引き継いでくれていますので、そちらも参照しておきます。
[参考情報] Mac SE/30 with Upgraded ROM - Big Mess o' Wires

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「HD20」の「Sysytem Folder」にある「MODE32 Installer」を開きます。
「MODE32 Installer」を起動します。

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「Remove」して、「OK」 とします。
IIsiやIIfxのROM SIMMは32ビットクリーンなので、MODE32機能拡張とのコンフリクトを避けるためと思われます。

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「コントロールパネル」の「メモリ」を開いて「32ビットアドレス」を「入」にして、「コントロールパネル」を閉じます。

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「HD20」の「System Folder」にある「Wish I were...」を開きます。
「Wish I were...」機能拡張と「Wish I were...」コントロールパネルを「SE/30-B」の「システムフォルダ」のアイコンにドラッグします。

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いずれも「OK」とします。

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「Wish I Were...」コントロールパネルを開いて、'mach'を「Quadra 700」に設定して閉じ、SE/30を再起動します。
これで、OS 8.1のインストールが可能なQuadraマシンに偽装できました。

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「HD20」の「OS」にある「Mac OS 8.1 CD.img.smi」をダブルクリックで解凍して、デスクトップにマウントします。

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「Mac OS 8.1」→「全インストール」→「ソフトウェアインストール」→「システムソフトウェア」→「Mac OS 8」→「インストーラ」を起動します。

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「オプション」から「新規にシステムフォルダをインストール」を選んで、「新規インストール」を実行します。
これにより、漢字Talk 7.1の「システムフォルダ」とは別に、新規のMac OS 8の「システムフォルダ」が作成されることになります。

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インストールの所要時間は約1時間30分でした。
インストールが終了したら、「漢字Talk 7.1 起動ディスク」から「再起動」します。
SE/30でMac OS 8.0が起動できるように、ResEditを使って「SE/30-B」の「System」の内容を書き換えます。

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「HD20」の「Utilities」にある「ResEdit2.1.3-jp」を起動します。

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「ファイル」メニューの「開く」から、「HD20」→「Utilities」→「Mac OS 8 for 030 Patch」→「os8-030patch.rsrc」を開きます。
「boot」の「ID=2」に関するリソースを「編集」メニューから「全部を選択」した状態で「コピー」します。

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そのままで、「ファイルメ」ニューの「開く」から、「SE/30-B」→「システムフォルダ」→「System」を開きます。
「boot」の「ID=2」に関するリソースを「編集」メニューから「全部を選択」した状態で「ペースト」します。

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そのままで、また「ファイル」メニューの「開く」から「os8-030patch.rsrc」を開きます。
「gbly」の「ID -16385」に関するリソースを「編集」メニューから「全部を選択」した状態で「コピー」します。
そのままで、また「ファイル」メニューの「開く」から、SE/30-Bの「System」を開きます。
「gbly」の「ID -16385」に関するリソースを「編集」メニューから「全部を選択」した状態で「ペースト」します。

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最後に、今開いている「System」にある「gusd」を開きます。
「gusd」の「ID=1」の「000010」に関するリソースの「0016 0006」の部分を「0009 0005」に変更します。
ResEditによる編集は以上です。

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「ファイル」メニューから「「保存」をクリックして、上記変更内容を一括して保存します。
それを忘れても、ウィンドウを閉じる時に確認されますので「はい」で保存します。

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「SE/30-B」の「システムフォルダ」にインストールされている「モニタ&サウンド」コントロールパネルを「ゴミ箱」に入れます。
代わりに、「SE/30-B」の「Appleエクストラ」にある、「モニタ」コントロールパネルと「サウンド」コントロールパネルを「システムフォルダ」にドラッグしてインストールします。

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「HD20」の「Utilities」にある「System Picker」を起動します。
「SE/30-B:システムフォルダ」を選択して、「Restart」します。

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アイコンパレードが終わり・・・
AppleTalkが使用可能になったことも通知されます。

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SE/30-BにMac OS 8.0がインストールされました。
モニタのグレースケールの設定がまだなので白っぽい画面になっています。

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同一画面のスクリーンショットです。
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