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5. Works

5-1. Mini vMac

このページの内容

  1. Mini vMacのビルド
  2. 確認の進め方
  3. 漢字Talk 1.0
  4. 漢字Talk 2.0
  5. 漢字Talk 6.0.4
  6. 漢字Talk 6.0.7
  7. 考察
  8. まとめ

1. Mini vMacのビルド

ここでは、必要なアーカイブデータから各Emulatorの実行環境を構築する作業、及びそれにより作成されたものを「ビルド」と呼ぶことにします。

Works/Mini vMac/
1-1: Works側のMini vMac
(断り書き)
実際の作業環境では、#に続くリンクをクリックするとリンク先のフォルダが開かれます。
ビルドの作成など「Works」側と「Archives」側のフォルダを交互に開きながら作業を進めるのに便利です。
そのため主だった画面の絵には#リンクが貼られていますが、Web環境では作動しません。
単に、現在説明している対象フォルダの場所を示す役目と考えて下さい。

今は何もない状態(からの説明)です。
ここに、Mini vMacをアーカイブからビルドしていきます。

Archives/Emulator/Mini vMac/
1-2: Archives側のMini vMac

こちらは、Archives側のMini vMacフォルダです。
「minivmac-3.3.3-wx64.bin.zip」をダブルクリックで開きます。
デスクトップに作成されたフォルダ内に「Mini vMac.exe」があります。

1-3: Works側のMini vMac

その「Mini vMac.exe」をWorks側のMini vMacフォルダに入れます。
Archives側のMini vMacフォルダにある「vMac.rom」もコピーして入れます。
Mini vMacの場合、これだけでビルド完了です。

2. 確認の進め方


KTは漢字Talkの略です。
漢字Talk 1.0、2.0、6.0.4、6.0.7について、Works内に同じ略号名の作業フォルダを作成して、それぞれ確認していくことにします。

2-2

漢字Talk 6.0.7は「漢字Talk 6.0.7 アップグレードキット」の11枚のFDデータからもインストールできますが、基本的には同じ方法なのでここでは省略します。

3. 漢字Talk 1.0


作業フォルダ「KT 1.0」内にビルドをこのように準備します。


アーカイブをそれぞれダブルクリックで解凍します。

3-3

imageファイルをWorks側の作業フォルダに移動し、sitファイルは不要なので廃却します。


「Mini vMac.exe」をダブルクリックします。

3-5

「システムディスク.image」をMini vMacの画面にドロップします。
画面の指示に従って、フォントディスクとシステムディスクを交互にドロップします。

3-6

フロッピーから起動できました。

ハードディスクから起動できるようにしたいと思います。
このままの状態で、「HFV Explorer」を起動します。

3-7

「File」メニューの「Format new volume...」を開き、作業フォルダ内に新規のディスク「kt100.dsk」を作成します。


このようになるはずです。

3-9

これを、Mini vMacの画面にドロップします。

3-10

「システムディスク」にある「システムフォルダ」と「ユーティリティフォルダ」を「kt100」にコピーします。

3-11

再度「フォントディスク.image」をMini vMacの画面にドロップして開きます。
2つのフォントを「kt100」の「システムフォルダ」にドロップしてコピーします。
全てのウインドウを閉じ、「スペシャル」メニューより「終了」します。

3-12

再度「Mini vMac.exe」をダブルクリックして、Mini vMacを起動します。
「kt100.dsk」をMini vMacの画面にドロップします。
ハードディスクから起動しました。

3-13

「あ(アップルメニュー)」から「漢字Talk」を選び、「漢字Talk」メニューから「漢字Talkについて」を選んだところです。
漢字Talk V1.0と表示されています。

4. 漢字Talk 2.0


これらをダブルクリックで解凍します。

4-2

必要なのは、この2つのimageファイルです。


Worksの作業フォルダに持ち込みました。

4-4

システムディスク、フォントディスクの順にMini vMacの画面にドロップしました。

4-5

ハードディスクとしてkt200.dskを作成します。

4-6

「システムディスク」内の3項目を「kt200」にコピーします。

4-7

「フォントディスク」内の8項目を「kt200」にコピーします。

4-8

kt200から起動しました。

4-9

「アップルメニュー」の「コントロールパネル」で「漢字Talk」を選ぶと、バージョンが vJ1-2.0と表示されます。

5. 漢字Talk 6.0.4


これらをダブルクリックで解凍します。


imageファイルをWorksの作業フォルダに持ち込みました。

5-3

作業フォルダにハードディスクkt604.dskを作成します。

5-4

「インストーラ ディスク.dsk」「kt604.dsk」の順に、Mini vMac画面にドロップします。
「インストーラ ディスク」にある「Installer」をダブルクリックで起動します。

5-5

インストーラの指示に従い対象のディスクをMini vMacの画面にドロップしていきます。

5-6

この画面になったら、一旦「終了」します。
まだフォントディスク2〜5のインストールが残っているので、それを行ないます。

5-7

「フォントディスク2」の3項目を「kt604」の「システムフォルダ」にドロップしてコピーします。

5-8

「フォントディスク3」は1項目だけです。

5-9

「フォントディスク4」は2項目です。

5-10

「フォントディスク5」は1項目です。
これらのコピーが終了すると「システムフォルダ」は36項目になっているはずです。

5-11

「kt604」から起動します。

5-12

「アップルメニュー」から「Finderについて...」を開くと、SystemのバージョンがJ1-6.0.4と表示されます。

6. 漢字Talk 6.0.7


これらをダブルクリックで解凍します。


imageファイルをWorksの作業フォルダに持ち込みます。

6-3

作業フォルダにハードディスクkt607.dskを作成します。

6-4

「システム-起動用.dsk」「kt607.dsk」の順に、Mini vMac画面にドロップします。
「システム-起動用」にある「Installer」をダブルクリックで起動します。

6-5

インストーラの指示に従い対象のディスクをMini vMacの画面にドロップします。

6-6

この画面になったら、一旦「終了」します。
まだ「フォントディスク2」のインストールが残っているので、それを行ないます。

6-7

「kt607」の「システムフォルダ」が見える状態にしておきます。
「フォントディスク2」には3項目ありますが、フォルダのものは中を開いてすべてのものを「システムフォルダ」にドロップしてコピーします。

6-8

これらのコピーが終了すると「システムフォルダ」は33項目になっているはずです。

6-9

「kt607」から起動します。

6-10

「アップルメニュー」から「Finderについて...」を開くと、SystemのバージョンがJ1-6.0.7と表示されます。

7. 考察


ここには古いDAなどがたくさん保管してありますが、ほとんど手付かずの状態です。
先に作成した「kt607.dsk」にいくつかデータを送って、確認してみようと思います。

7-2

HFV Explorerを起動して、「kt607.dsk」を開きます。

7-3

「kt607」がマウントされました。
こちらはこのままの状態にしておきます。

7-4

「DA library」に「Fontda remover.sea.hqx」があります。
Font/DA MoverはDAを登録するための必須アイテムだったと思います。

7-5

同じく「DA library」に「Go go.sea.hqx」がありました。
GO GOは懐かしいDAのはずです。

7-6

「Others library」には「Eyeballs.sea.hqx」を見つけました。
Eyeballsはいつもメニューバーに置いていました。

これらを、それぞれ「kt607」にドロップしてコピーします。

7-7

「kt607」側はこのようになっています。
ただし、「Fontda remover.sea.hqx」のコピーには一工夫を要しました。
具体的な説明が 2-7.7. の中にありますのでそちらを参照願います。

7-8

「kt607」から起動したところです。

7-9

Font/DA Moverの使い方を思い出しながら・・・

7-10

再現してみました。

8. まとめ

小さな画面で、きびきびと動く感じがいいです。
古いDAなどをまずここで確認して、SE/30に持っていけたらいいなと感じました。


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