753Note

YAMAHA PPC3Rをいつまでも楽しむために

追加記事

このページの構成

  1. 久々のピアノ調律とPPC3Rの修理
  2. 録音に向けて

1. 久々のピアノ調律とPPC3Rの修理

WX3AWnの調律
私の耳でも音が狂っているのが分かるようになったので調律に来てもらうことにしました。
前回からもう十年以上が経っていますが、ヤマハピアノサービス 横浜センターに連絡したところ、前回と同じ調律師の方に来ていただくことができました。

1-1: ハンマー(D5)とマフラーフェルトの関係
1-2: マフラーフェルトの摩滅部

練習の時にレ(D5)の音だけマフラーペダルが効かないのが気になっていましたが、マフラーフェルトのハンマーの当たる部分が摩滅しているのが原因だと分かりました。
マフラーフェルトは音域で4つの部分に分かれていますが交換は4枚セットになるそうです。
全体的に変色や変形も進んでいるので全部交換することにしました。(交換は後日別途)
それ以外は特に気になるような摩耗や劣化は無さそうなので、取り敢えず基本的なクリーニングと調律を行なっていただきました。

1-3: テスト後に浮いた鍵盤
1-4: 最高音部

調律後にPPC3Rでテスト演奏を行なった結果、いくつか浮いたままになる鍵盤は残りましたが、カサカサという鍵盤の操作音は明らかに少なくなり、澄んだ音を奏でるようになりました。
浮いてしまう鍵盤も指を置くと戻る程度なので、当面はこのままで様子をみることにしました。
あと今回の調律で、私の耳ではA#7(3729.310Hz), B7(3951.066Hz), C8(最高音4186.009Hz)がピアノの音として捉えられず、打鍵の木の音しか聞こえなくなっていることが判明しました。
耳の老化とはどのようなものかを体感できましたが、残念ながらこちらは交換が効きません。
マフラーフェルトの方は数日後に交換に来ていただき、4枚とも張り替えが終了しました。
丹念に調整していただいたお陰で、全域でムラなくミュートがかかるようになり、聴くにも弾くにも大変心地良くなりました。

PPC3Rの修理
ユニット背面から出ているコントロールケーブルがいつの間にか危険な状態になっていました。
コネクタ付近のケーブル被覆が劣化してべたついており、断線やショートが発生しそうです。
D-Subコネクタを買って自分で修理することも考えましたが、交換用のケーブルアセンブリがないか問い合わせてみることにしました。
ヤマハミュージックジャパン 修理ご相談センターに連絡して状況を説明したところ、こちらも五年くらい前に修理に来ていただいたサービス代行店の方と直接話をすることができました。
交換部品はあるとのことでしたが、ピアノ側の接続でピアノを移動する必要があるかも知れないことや、現在のユニットの状態が分からないので、調整を兼ねて来ていただくことにしました。

1-5: ユニット背面部 ケーブル交換前
1-6: ユニット背面部 ケーブル交換後

交換用の新品のコントロールケーブルはコネクタ部がピカピカでまるで別物でした。
この部分が金属製であることをすっかり忘れていました。

1-7: ピアノ背面の穴
1-8: コントロール基板にコネクタ接続

ピアノ側の接続は、ピアノを移動せずピアノ背面に空いた穴を利用して行なえました。
このケーブルは一時的にサービス部品として無くなったものの、未だにPPC3Rユーザからのニーズがあり、最近また復活したそうです。
あと、ユニット全体も観てもらいましたが、電源部が逝かれない限り当面は使えるようです。

ということで、今回は2件とも前にお世話になった方に来ていただけて大変助かりました。
古い機器を使い続ける上で、このようなベテラン技術者の方々の大切さを改めて感じました。
サービスパーツも多少高価にはなりますが、入手できるうちは安心できます。

これからのこと
さて、ピアノソフトに関するFD直送サービスもついに2022年1月で終了してしまいました。
聴きたい曲があればMIDIデータを入手して、FDを作成できるようにしていて良かったです。
   詳細は ⇒ 2DDフロッピーディスク「My Favorite」の作成

1-9: My Favorite 01 (J-POP)
1-10: My Favorite 02 (Classic)

その後、2つのお気に入り集を作成済みです。
ただ、鑑賞するだけではなく、自分でもうまく弾けるようになって演奏録音したいものです。
環境も良くなったので、心機一転、出費を無駄にしないためにも練習に励もうと思います。
練習が長く続かないのは、なかなか自分に合った楽譜が見つからないことも原因です。
背伸びをしても弾けませんし、編曲にも好みがあります。

1-11: 上級者対応 ピアノ・ソロ
   映画音楽&TVテーマ定番曲
1-12: ピアノソロ 上級
   アンコールで弾きたいバラード

曲集はいくつか持っていますが、上級者向けはやはり私には無理があるようです。
Webの「ぷりんと楽譜」に良さそうなものがあったのでダウンロードしてみました。
   I Believe(シン・スンフン) /ピアノ(ソロ) 初〜中級
   めぐり逢い(アンドレ・ギャニオン) /ピアノ(ソロ) 初〜中級
編曲や難易度など自分にはぴったりな感じなのでこれで頑張ってみることにします。

1-13: 練習風景

私は手が小さいので楽譜の指使いではうまく弾けないことがよくあります。
自分に合った指使いを考えることも頭の体操になっていいかも知れません。

2. 録音に向けて

練習を始めてから、やがて2年が経とうとしています。
毎日1時間程度の練習ではなかなか上手くなりませんが、Poco a Pocoで続けています。
弾きたい曲だけがどんどん増えて、とうとう6曲が掛け持ち状態になってしまいました。
取り敢えず曲に関連する情報を整理しておくことにしました。

【1曲目】I Believe (シン・スンフン)

2-1: オリジナル by シン・スンフン

2-2: カバー by 初芝崇史さん


「猟奇的な彼女」はお気に入りの映画でもあり、この主題歌から始めようと決めました。
オリジナルはもちろんですが、初芝崇史さんのカバーも素晴らしいと思います。

2-3: お手本1 (KOKEKOさん)

2-4: お手本2 (Jeff Marさん)


ピアノソロのお手本としては、このお二人の弾き方を参考にさせていただいています。
自分もこのようにしっとりとした感じで弾けるように、丁寧に練習したいと思います。
楽譜は「ぷりんと楽譜」にある下記のものを使用しています。
【ピアノ楽譜】I Believe シン・スンフン(ソロ 初〜中級) - ぷりんと楽譜

【2曲目】めぐり逢い (アンドレ・ギャニオン)

2-5: WX3AWn (ぴあの屋ドットコムさん)
  注) ボリューム大きめです

2-6: 運指 (Piano Fantasiaさん)
  注) ボリューム小さめです


WX3AWnの記事を辿っていたら、ぴあの屋ドットコムさんが試弾でこの曲を弾かれていました。
いい響きを奏でていたので、自分のピアノでも弾いてみたくなりました。
楽譜はやはり「ぷりんと楽譜」にある下記のものを使用しています。
【ピアノ楽譜】めぐり逢い アンドレ・ギャニオン(ソロ 初〜中級) - ぷりんと楽譜
運指に関しては、Piano Fantasiaさんがプリント楽譜の数多くの曲を教科書のように弾かれているのでたいへん参考になります。

2-7: お手本1 (piano ogrさん)

2-8: お手本2 (タバタバ先生)


このお二人のようにまったりと弾けたらいいのですが・・・羨ましいです。
この曲はペダルの使い方が難しいと感じています。

【3曲目】誕生日には真白な百合を (福山雅治)

2-9: お手本1 (ぷりんと楽譜)

2-10: お手本2 (タバタバ先生)


日曜劇場『とんび』の主題歌です。
福山さんらしい、優しい気持ちにさせてくれる曲だと思います。
楽譜は「ぷりんと楽譜」に演奏動画付きのものがありました。
【ピアノ楽譜】誕生日には真白な百合を 福山 雅治(ソロ 中級) - ぷりんと楽譜
あと、タバタバ先生はさらりと弾かれている感じですが、やはり上手いです。
この曲は、同じ音を二度続けて弾く部分が多く、そこが上手く弾けなくて難航しています。

【4曲目】主人公 (さだまさし)

2-11: Live2000 at Royal Albert Hall

2-12: 東大寺コンサート2010


さだまさしさんのアルバム「私歌集」にある曲です。
東大寺バージョン、いいですね。

2-13: ヤマハミュージックショップ
2-14: MIDI音源(MidRadio Playerで再生中)

なかなか自分に合った楽譜や演奏動画が見つかりませんでしたが、ヤマハミュージックショップに素敵なアレンジのMIDI音源を見付けました。

2-15: BeauToneピアノライフさんのページ
2-16: 作成いただいた楽譜

自分では耳コピや採譜は無理なので、ココナラ経由でBeauToneピアノライフさんにお願いしてその音源から楽譜を作成してもらいました。
期待通りの素敵なアレンジの楽譜に落としていただけました。
ただ、難易度はけっこう高いので、運指やペダル使いに苦戦しています。

【5曲目】Canon In D (Pachelbel)

2-17: Pachelbel “Canon in D” (arr. T. Andersen) P. Barton FEURICH piano


あまりにも有名な、パッヘルベルのカノンです。
いろんなバージョンがありますが、Thomas AndersenさんのアレンジをPaul Bartonさんが弾いている、このバージョンが最高だと思います。
楽譜はフリーのダウンロード先の参照があり、指使いも明確に分かるたいへん親切な動画です。

2-18: 指番号を追加した譜面

自分に合った指使いを考えながら譜面に指番号を符って使用させていただいています。
Thanks, Thomas Andersen-san and Paul Barton-san!
このアレンジ、3〜6小節の右手親指で音を添える部分の進行が絶妙だと思います。

【6曲目】Take Five (Paul Desmond)
2-19: Take Fiveを収録したアルバム

Brubeckのレコードを聴いていたら、この曲にも挑戦してみたくなってしまいました。

2-20: お手本1 (737guam subさん)

2-21: お手本2 (piano ogrさん)


「ぷりんと楽譜」にはいくつかのバージョンが置いてありましたが、737guam subさんが弾かれていたアレンジが気に入ったので、この楽譜に決めました。
【ピアノ楽譜】TAKE FIVE/The Dave Brubeck Quartet/JUJU(ソロ 中〜上級) - ぷりんと楽譜
あと、piano ogrさんのサビの部分の滑らかな指使いも参考にさせていただきました。
この曲はリズムの取り方が難しいですが、この独特のリズムには昔から体が馴染んでいる感じがあるので、頑張ればなんとかなりそうです。

さあ、練習、練習。


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