753Note

2. PowerBook G3 Pismo

2-2. アーカイブ化

このページの内容

  1. コンセプト
  2. isoイメージの作成について
  3. isoイメージの作成 (Mac ディスクユーティリティ使用分)
  4. isoイメージの作成 (Free DVD ISO Maker使用分)
  5. バックアップ用ディスクの作成
  6. インストールデータ用USBの作成

1. コンセプト

このマシンの現在の使用環境をいつでも確実に再現できるよう"アーカイブ化"しておくことにしました。
アーカイブ化の対象とする現状の姿とその方針についてまとめました。

1-1

まず、現状の姿です。
このマシンは以下の11個のボリューム(パーティション)を有しています。

  PowerBook G3 (Mac OS 9.0.4)
  Mac OS 9.1
  Mac OS 9.2
  Mac OS X 10.0
  Mac OS X 10.1
  Mac OS X 10.2
  Mac OS X 10.3
  Mac OS X 10.4
  Archive --- SE/30アーカイブデータ用
  Work1 --- 予備1
  Work2 --- 予備2

このマシンの特長は、MacOS 9.0.4からMac OS X 10.4まで、すべてのバージョンのOSがインストールできることです。

1-2: Mac OS 9.0 環境
1-3: Mac OS X 10.4 環境

あと、このマシンの主な役割は、SE/30用アーカイブデータの編集・作成を行なうことです。
それに必要な環境が、Mac OS 9.0とMac OS X 10.4のボリュームに構築してあります。
詳細は「2-4. SE/30データネットワーク」で解説します。

1-4: バックアップディスク
1-5: インストール用USB
  ボリューム名「FOR PBOOK」

次に、アーカイブ化の方針です。
CDやDVDについてはそれぞれのisoイメージを作成し、さらにそのイメージを用いてバックアップ用のディスクを複製しておくことにします。
インストールなどの作業にはこのバックアップの方を使用し、オリジナルは保管しておきます。
必要な時にはまたイメージからディスクを作成すればいいので安心して作業ができます。
PowerBook用に限らず、主要なディスクに関してはすべてそのようにしています。
その他のアップデートやユーティリティ関連のデータは、一つのインストール用USBにまとめておきます。

2. isoイメージの作成について

実は、isoイメージ作成の部分についてはあまりうまく整理ができていません。
VAIO Windows環境として最初に思い付いたのが、Free DVD ISO Makerでisoイメージを作成して、ImgBurnでディスクに焼くというやり方でした。
ところが、ディスクの種類によっては、このやり方で作成したisoイメージがMac側でうまく認識されないことに気付きました。(ImgBurnで焼くこと自体には問題はないと思います。)

  認識されるもの
   Mac OS X インストールCDおよびDVD
   PowerBook、iBook、MacBook 機種専用ディスク
  認識されないもの
   Mac OS インストールCD
   漢字Talk 7 CD (機種専用ディスクを含む)

理由や区分は明確ではありませんが、認識されないものについては、Macのディスクユーティリティを用いてisoイメージ(cdr)を作成することにしました。
場合分けをするよりは、MacのディスクはすべてMacのディスクユーティリティでイメージを作成して、ディスクユーティリティで焼くというのが最もすっきりしたやり方かも知れません。
取りあえず、ここでは常用機VAIOでの作業を中心に考えた結果として、事実関係だけを備忘録的にまとめておくことにします。

3. isoイメージの作成 (Mac ディスクユーティリティ使用分)

関連するMac OS用ディスクについて、Macのディスクユーティリティを用いてiso(cdr)イメージを作成しました。
具体的な手順は、4-2.2.の中にisoイメージ作成の部分がありますのでそちらを参照願います。
以下、作成対象のディスクとisoイメージに付けた名前を示します。

[Mac OS 9 CD]
 ・Mac OS 9 (J691-2386-A)
    ⇒ Mac OS 9 CD.iso
3-1: Mac OS 9 CD
3-2: 同レーベル部


[Mac OS 9.1 CD]
 ・Mac OS 9 (Version 9.1/J691-2746-A)
    ⇒ Mac OS 9.1 CD.iso
3-3: Mac OS 9.1 CD
3-4: 同レーベル部


[Mac OS 9.2.1 CD]
 ・Mac OS 9 (Version 9.2.1/J691-3212-A)
    ⇒ Mac OS 9.2.1 CD.iso
3-5: Mac OS 9.2 CD
3-6: 同レーベル部

4. isoイメージの作成 (Free DVD ISO Maker使用分)

作成対象のディスクとisoイメージに付けた名前を示します。
そのあと続けて、Free DVD ISO Makerによるisoイメージの作成手順を示します。

[Mac OS X 10.0 Cheetah]
 ・Mac OS X CD (Version 10.0/1Z691-2974-A)
    ⇒ Mac OS X 10.0 Install CD.iso
4-1: Mac OS X 10.0 Cheetah
4-2: 一番左がMac OS X CD


[Mac OS X 10.1 Puma]
 ・Mac OS X CD (Version 10.1/1Z691-3168-A)
    ⇒ Mac OS X 10.1 Install CD.iso
4-3: Mac OS X 10.1 Puma
4-4: 一番左がMac OS X CD


[Mac OS X 10.2 Jaguar]
 ・Mac OS X Install Disc 1 (Version 10.2/2Z691-3704-A)
    ⇒ Mac OS X 10.2 Install Disc 1.iso
 ・Mac OS X Install Disc 2 (Version 10.2/2Z691-3705-A)
    ⇒ Mac OS X 10.2 Install Disc 2.iso
4-5: Mac OS X 10.2 Jaguar
4-6: 左の2枚がMac OS X Install Disc


[Mac OS X 10.3 Panther]
 ・Mac OS X Panther Install Disc 1 (Version 10.3/2Z691-4585-A)
    ⇒ Mac OS X 10.3 Install Disc 1.iso
 ・Mac OS X Panther Install Disc 2 (Version 10.3/2Z691-4586-A)
    ⇒ Mac OS X 10.3 Install Disc 2.iso
 ・Mac OS X Panther Install Disc 3 (Version 10.3/2Z691-4587-A)
    ⇒ Mac OS X 10.3 Install Disc 3.iso
4-7: Mac OS X 10.3 Panther
4-8: 下の3枚がMac OS X Install Disc


[Mac OS X 10.4 Tiger]
 ・Mac OS X Tiger Install DVD (Includes Xcode 2/Version 10.4/2Z691-5305-A)
    ⇒ Mac OS X 10.4 Install DVD.iso
4-9: Mac OS X 10.4 Tiger
4-10: ディスクはDVD1枚のみ


[PowerBook G3 Pismo 機種専用 CD]
 ・PowerBook Software Install (SSW version 9.0.4/J691-2635-A)
    ⇒ PowerBook Install CD.iso
 ・PowerBook Software Restore (SSW version 9.0.4/J691-2793-A)
    ⇒ PowerBook Restore CD.iso
4-11: PowerBook 機種専用 CD
4-12: 左から Software Install/Restore


Free DVD ISO Makerによるisoイメージの作成手順
Windows機VAIO上での作業となります。
Free DVD ISO Maker は窓の杜さんの下記紹介ページで知りました。
  シンプルなウィザードでCD/DVDからISOイメージを作成「FREE DVD ISO Maker」        →記事へ
また、ダウンロードはここからも行なえます。
v1.2をずっと使用していますが、シンプルで使いやすいと思います。
ここでは例として「Mac OS X 10.0 Install CD」のisoイメージを作成する手順を示します。
DVDの場合も操作手順としては変わりません。

4-13

DVD ISO Makerを起動して、「Mac OS X 10.0 Install CD」をドライブに入れます。

4-14

[D:]ドライブに入れたCDが認識されたら「Next」。

4-15

作成するisoイメージの出力先とファイル名を指定しておきます。
「Select output directory:」を指定するため「...」をクリックします。

4-16

例えば、このように指定して「OK」。

4-17

「Output file」のデフォルトのファイル名「track1」を変更するため「...」をクリックします。

4-18

isoイメージに付ける名前を入力して「保存」します。

4-19

isoイメージの出力先と名前を確認して「Convert」を実行します。

4-20

イメージの作成中。

4-21

作成が完了しました。
確認のため「Open output direcotry」をクリックします。

4-22

指定したとおりに作成されているか確認できます。
Free DVD ISO Makerを「Exit」します。

4-23

「はい」。
以上です。

5. バックアップ用ディスクの作成

3.と4.で作成したisoイメージを用いて、それぞれのディスクの複製を作成します。
以下、その手順を示します。

ImgBurnを用いてisoイメージからバックアップディスクを作成する手順
やはりWindows機VAIO上での作業となります。
ImgBurnのダウンロード・インストール・日本語化に関しては、「ぼくんちのTV 別館」さんの下記ページに非常に丁寧に解説してありますので、そちらを参考にさせていただきました。
  ImgBurnのダウンロード・インストール・日本語化 - ぼくんちのTV 別館 →記事へ
バージョン2.5.8を日本語化して快適に使用しています。
ここでは、例として「Mac OS X 10.0 Install CD」のisoイメージからバックアップCDを作成する手順を示します。
DVDの場合も操作手順としては変わりません。

5-1

ImgBurnを起動して、「イメージファイルをディスクに書き込む」を選択します。

5-2

この状態で、空のCDをドライブにセットします。

5-3

右カラムに空のCDが認識されたら、
「入力元」からファイルを選択するため、フォルダの絵のアイコンをクリック。

5-4

対象とするisoイメージを選択して、「開く」。

5-5

「入力元」にファイル名が表示されてるまでに少し時間がかかるので待ちます。
左下の、isoイメージからディスクへの変換を示すアイコンがアクティブになったら、
アイコンをクリック。

5-6

書き込みが開始されます。

5-7

「Synchronising Cache...」で時間がかかる場合があるので、待ちます。

5-8

書き込みが終了するとトレーが排出されます。
トレーを手で閉じて、「OK」。

5-9

ベリファイが始まります。

5-10

書き込みが成功したら、「OK」。
以上です。

DVDの場合も基本的な操作手順は変わりません。
ただ、バックアップ用には一貫してDVD-R DLを使用したので、容量の小さなバックアップ対象に対しては途中で以下のようなメッセージが出ました。
すべて「はい」で問題なさそうですが、二度焼きを行なうため時間が掛かりました。

5-11

5-12

5-13

5-14

オリジナルのディスクレーベルをプリンターでスキャンして、レーベル印刷を行ないました。。

6. インストールデータ用USBの作成

USB「FOR PBOOK」に収めておくデータについてまとめました。
フリーで入手が可能なものはダウンロード先や入手先の情報を記載しておきます。

[OS Update]
アップデートは、各OSを最終バージョンに引き上げられるために必要なものを準備しました。
・Mac OS 9.0.4 Update
  下記場所からダウンロードしました。
  ここは古い日本語システムのアップデートが整理して置いてある貴重なサイトです。
 [参考情報]Japanese Macintosh System - Apple

・Mac OS 9.1 Update
・Mac OS 9.2.1 Update
・Mac OS 9.2.2 Update
  以上の3つは下記場所からダウンロードしました。
 [参考情報]Japanese OS 9.x Updates - MediaFire

・Mac OS X 10.0.4 Combo Update ここから
・Mac OS X 10.1.5 Combo Update ここから
・Mac OS X 10.2.8 Combo Update ここから
・Mac OS X 10.3.9 Combo Update ここから
・Mac OS X 10.4.11 Combo Update PPC ここから
・Security Update 7-18-02 for v 10.1 ここから
  以上、いずれもアップルサポートからのダウンロードとなります。

6-1: FOR PBOOK/OS Update

[Utilities]
いずれも、Mac OS 9.0で使用するものです。
・Aladdin DropStuff 5.5J
  Drag&Dropでファイルの圧縮を行なうソフトです。
  これは、YIG JAPAN 2001年3月1日号の付録CD-ROMに収録されていたものです。
   Aladdin DropStuff 5.5J.sit.hqx(注1)
・Aladdin Expander 5.5J
  Drag&Dropで圧縮ファイルの解凍を行なうソフトです。
  これは、Mac Fan 2001年1月15日号の付録CD-ROMに収録されていたものです。
   Aladdin Expander 5.5J.sit.hqx(注2)
  (注1)(注2)いずれもオリジナルよりAladdin DropStuff 5.5Jで作成しました。
・AtChange(PPC) 1.21
  Drag&Dropで簡単にファイルタイプ・クリエイタを調べたり、変更できるソフトです。
  Vectorのここから入手できます。
   AtChange121_ppc.sit.bin
・Disk Copy 6.3.3 日本語版
  ディスクイメージを扱う環境には欠かせないユーティリティです。
  日本語版は、アップルサポートのここから入手できます。
   J-Disk_Copy_6.3.3.smi.bin
・Smi作成スクリプト
  imgデータを自己解凍型のsmiデータに変換するスクリプトです。
  テキストファイルに収めておきました。
   Smi作成スクリプト.txt
  All Aboutの下記記事を参考にさせていただきました。
  木下 幹司さん、ありがとうございます。
   “Disk Copy”を活用しよう [Mac OSの使い方] All About →記事へ

6-2: FOR PBOOK/Utilities


Copyright 2022 WaterFront111 All rights reserved.