753Note

5. Works

5-6. VMware

このページの内容

  1. VMware Workstationのインストール
  2. 確認の進め方
  3. Mac OS X 10.7
  4. Mac OS X 10.8、10.9、10.10
  5. Mac OS X 10.6、10.5
  6. Mac OS X 10.4
  7. Mac OS X 10.4 Server
  8. まとめ

1. VMware Workstationのインストール

[VMwareのインストール]
VMware Workstation Version10.0.3をインストールします。
Archives/Emulator/VMware/
「VMware-workstation-full-10.0.3-1895310.exe」をダブルクリックで実行。

1-1
1-2

ロード中。「次へ」。

1-3
1-4

「使用許諾契約の条項に同意します。」にチェックを入れて、「次へ」。
「標準」をクリック。

1-5
1-6

インストール先を確認して、「次へ」。
「起動時に製品の更新を確認する」にチェックを入れて、「次へ」。

1-7
1-8

「製品の改善に協力する」にチェックを入れて、「次へ」。
「ショートカットの作成」にも取り敢えずチェックを入れて、「次へ」。

1-9
1-10

「プロセスの開始」に対し、「続行」。インストール中。

1-11

 

「ライセンス キー」の入力を求められます。


「ライセンス キー」を入力します。

1-13

「完了」。
以上で、VMware Workstationのインストール終了です。

デスクトップに作成された「VMware Workstation」(以下、VMware)のショットカットをダブルクリックします。

1-14

ソフトウェアの更新に関しては、「後で通知する」を選択。

1-15

「ファイル」メニューの「新しい仮想マシン...」より、「新しい仮想マシン ウィザード」を開きます。

1-16

構成のタイプは「標準」を選択して、「次へ」。

1-17

インストール元に「後でOSをインストール」を選択して、「次へ」。

1-18

ゲストOSの選択画面になりますが、ゲストOSの中にMac OSがありません。
取りあえず、このことを確認したかっただけです。
この画面を「キャンセル」で閉じます。

[VMware Unlockerの実行]
この作業は、VMwareを終了した状態で行なう必要があります。
# VMwareを「ファイル」メニューから「終了」します。
Archives/Mac Patch&Driver/VMware Unlocker/
「unlock-all-v130.zip」をダブルクリックで解凍します。
デスクトップに「unlock-all-v130」というフォルダが作成されます。
Works/VMware/
ここがVMwareの作業フォルダです。
「unlock-all-v130」をフォルダごとここに入れます。

1-19: Works/VMware

「VMware」作業フォルダです。

1-20: Works/VMware/unlock-all-v130/windows

Windows用Unlockerの実行コマンド「install.cmd」は、この階層にあります。

1-21

コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
「windows」ディレクトリで「install.cmd」を実行します。

1-22

「Finished!」となればOKです。
再度VMwareを起動して、先ほどと同じ手順で「新しい仮想マシンウィザード」まで進みます。

1-23

ゲストOSの選択肢に「Apple Mac OS X」が追加され、「バージョン」の指定も可能になっています。

[VT-Xの有効化]
最後にVAIOのIntel Virtualication Technology (VT-X)を有効にしておきます。
下記記事が分かりやすかったので参考にさせていただきました。
 [参考情報]Intel VT-xを有効にする方法 - LinuxMaster

上記手順に従って、VAIOのBIOSを起動し、
「Intel Virtualication Technology」(Intel VT-x)を「Enable」にします。

以上で、VMwareの使用環境が整いました。

2. 確認の進め方

仮想マシン作成に使用するOSのisoイメージは、そのOSのデータ形態により、
  (1) インストールアプリから作成するものと、
  (2) インストールDVDから作成するものに分かれます。
isoイメージは既に作成済みなので、仮想マシンの作成手順としては基本的に同じになりますが、
  (1) Mac OS X 10.7、10.8、10.9、10.10
  (2) Mac OS X 10.6、10.5、10.4、10.4 Server
というデータ形態に則した順序で説明していきます。
最初のMac OS X 10.7については細かく、順次簡潔にという方針です。
ただし10.4には特別な理由がありますので最後に回して細かく説明します。

3. Mac OS X 10.7

最初に、仮想マシンのデフォルトの場所を/Works/VMwareに設定しておきます。
「編集」メニューから「環境設定...」を選択。

3-1

「参照...」より、このように設定します。「OK」。

[仮想マシンの作成]

3-2

「ファイル」メニューの「新しい仮想マシン...」より、「新しい仮想マシン ウィザード」を開きます。
構成のタイプは「標準」を選択して、「次へ」。

3-3

インストール元に「インストーラ ディスク イメージ ファイル」を選択して、「参照...」。

3-4

「Archives」にある「Mac OS X 10.7 Install ESD.iso」を選択して、「開く」。

3-5

「Mac OS X 10.7 Install ESD.iso」が選択されたのを確認して、「次へ」。

3-6

ゲストOSは「Apple Mac OS X」を選択。
バージョンは、「Mac OS X 10.7 64ビット」を選択して、「次へ」。

3-7

「仮想マシン名」を「Mac OS X 10.7」に変更(「64ビット」を削除)します。
「場所」における名前もこれに連動して変わります。
「次へ」。

3-8

ディスク最大サイズは推奨(デフォルト)の40.0GB。
「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」を選択して、「次へ」。

3-9

「仮想マシンを作成する準備完了」となるので、「完了」。

3-10

「Mac OS X 10.7」のタブが作成されます。
左カラムの「マイコンピュータ」にも「Mac OS X 10.7」が表示されます。

以下、設定を確認しながら、仮想マシンに追加修正を加えていきます。
「仮想マシンの設定を編集する」をクリックします。

3-11

メモリは2GB(2048MB)でOKです。
ここで下の「OK」をクリックすると、前画面に戻ってしまうので、このまま次に進みます。

3-12

プロセッサは実態に合わせて1プロセッサx2コアとします。
「プロセッサの数」を1、「プロセッサごとのコアの数」を1から2に変更します。
ここでも「OK」は押さず、次に進みます。

3-13

ハード ディスクはデフォルトのSATA/40GBのままにしておきます。次へ。

3-14

CD/DVDは、先に指定したように「ISOイメージファイルを使用する」になっていて、「Mac OS X 10.7 Install ESD.iso」を参照しているはずです。次へ。

3-15

ネットワーク アダプタはデフォルトのNATのままとします。
以上で設定が終了したので。ここで「OK」を押します。

3-16

これで、設定内容が登録されました。
以上で仮想マシンが完成しました。
「この仮想マシンをパワーオンする」をクリックします。

3-17

取外し可能デバイスに関するヒントです。
「今後、このヒントを表示しない」にチェックを入れ、「OK」。

3-18
3-19

VMwareの画面の後、アップルマークのグレー画面が出て、

3-20

ようこそ画面になります。
下に開いているメッセージは今は関係ないので、×印をクリックして閉じます。

[OSのインストール]
「主に日本語を使用する」で右矢印をクリックします。

3-21

「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」。

3-22

左カラムから、先ほど作成した42.95GB(40.0GB)のボリュームを選択します。
右カラムの「パーティション」を選んで以下の内容で設定を行ないます。
  パーティションのレイアウト: 1パーティション
  名前: Macintosh HD
  フォーマット: Mac OS 拡張 (ジャーナリング)
ここで「オプション...」をクリックします。

3-23

「GUID パーティションテーブル」が選択されていることを確認します。
そうしたら、前の画面に戻って、「適用」をクリックします。
確認画面が表示されるので、「パーティション」で再度指示します。

3-24

パーティションが作成されました。
ディスクユーティリティを終了します。

3-25

Mac OS X ユーティリティ画面に戻るので、今度は「Mac OS X を再インストール」を選択し、「続ける」。

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Mac OS X Lionの画面が表示されるので、右矢印をクリック。
ソフトウェアの使用許諾契約に関し、「同意する」の右矢印をクリック。

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ポップアップ画面で再確認されるので、「同意する」をクリック。
インストール先のディスクに「Macintosh HD」を選択して、「インストール」をクリック。

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3-31

インストールの準備中。残り約10分となっていますが、実際はそれより少し短い感じです。
黒い画面、VMwareの画面、アップルマークのグレー画面が出た後、インストール開始。
残り時間: 約23分となっていますが、実質は15分程度でした。

3-32
3-33

インストールが完了しましたという画面が出て、自動的に再起動がかかります。
例のパターンで画面が切り替わり、再起動します。

[基本設定]
ようこそ画面になりますので、設定を行ないます。

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国または地域に「日本」を選択して、「続ける」。
キーボード入力環境は「ことえり」を選択して、「続ける」。

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このMacに情報を転送するは「今は転送しない」を選択して、「続ける」。
Apple IDの入力はここでは行なわず、「続ける」。

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・ユーザ登録の情報を入力します。
JISキーボードが認識されないので、例えば "@" と打っても "[" になってしまいます。
設定は後で行ないますので、ここは "Shift"+"2" で "@" を入力します。
入力がすべて終了したら、「続ける」。
・コンピュータアカウントを作成します。
フルネーム、アカウント名、パスワードは、VMwareで作成する仮想マシンで共通にしました。
入力したら、「続ける」。

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パスワードのヒントを入力しないと、確認を求められるので、再度「続ける」をクリック。
登録終了画面になるので、「Lion を始める」をクリック。

3-42

ログイン画面です。
パスワードを入力し、Enter (右矢印→をクリック)します。

3-43

iCloudの設定画面が開いた状態で起動しますので、ここでは閉じておきます。

3-44

Lionが起動しました。

3-45

Finderメニューの「環境設定」を開き、デスクトップに表示する項目4項目全てにチェックを入れると、ハードディスクとインストールCDのアイコンが表示されます。
アップルメニューから「この Mac について」を選択。
Mac OS XのバージョンはLion最終の10.7.5になっています。

[追加設定]
最後に、以下のステップで追加設定を行ないます。
これは、各仮想マシンに共通した実施項目です。
 (1) JISキーボードの設定
  "@"などのキー入力が正しく行なえるようにします。
 (2) VMware Toolsのインストール
  共有フォルダなど、VMwareの機能を使えるようにします。
 (3) 共有フォルダの設定
  ホストマシンや他の仮想マシンとのデータのやり取りを可能にします。
 (4) 統合アップデート
  「Archives」のデータを使って各OS最終バージョンの統合アップデートを行ないます。
  Mac OS X 10.7の場合は10.7.5がインストールされているので不要です。
 (5) ソフトウェア・アップデート
  アップルメニューから「ソフトウェア・アップデート」を行ないます。

JISキーボードの設定
作業は仮装マシンを "シャットダウン" した状態で行なう必要があります。
以降、「VM」メニューの「パワー」から「ゲストのシャットダウン」を行なうことを、
略して "シャットダウン" と表現することにします。
アップルメニューから「システム終了」を行なうことと等価なのでどちらでも構いません。
開いているウインドウを閉じ、シャットダウンします。

3-46

作業フォルダ内にある「Mac OS X 10.7.vmx」というファイルをメモ帳で開きます。

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下の3行を末尾に追記します。
 keyboard.vusb.enable = "TRUE"
 keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
 keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
終わったら、ファイルを保存して閉じます。

「Mac OS X 10.7」をパワーオンします。

3-48

ログインすると、少し時間を置いて、キーボード設定アシスタントの画面が開きます。
開かない場合には、「システム環境設定」→「キーボード」→「キーボードの種類を変更...」
画面が開いたら、「続ける」をクリックします。

3-49

左Shiftキーの右側のキーを押すように指示されるので、該当するキーを押します。

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右Shiftキーの左側のキーを押すように指示されるので、該当するキーを押します。

3-51

JISキーボードとして認識されました。「完了」。

VMware Toolsのインストール
この作業もシャットダウン状態で行ないます。
OSを起動したまま「VM」メニューの「設定」からも作業できますが、どっちみち再起動が必要になるので、習慣としてそのようにしています。
VMwareの画面から「仮想マシンの設定を編集する」をクリックします。

3-52

「ハードウェア」タブのCD/DVD(SATA)を選択します。
現在、使用するISOイメージファイルは「Mac OS X 10.7 Install ESD.iso」になっています。
「参照...」をクリックします。

3-53

VMware Toolsのインストールには、このファイルを使用します。
「darwin.iso」選んで、「開く」。

3-54

参照ファイルが「darwin.iso」になっていることを確認して、「OK」。
VMwareの画面に戻るので、仮想マシンをパワーオンで立ち上げます。

3-55

デスクトップにマウントされた「VMware Tools」をダブルクリックで開きます。
「VMware Toolsのインストール」をダブルクリックします。

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3-57

「はじめに」を、「続ける」。
インストール先に「Macintosh HD」を選択して、「続ける」。

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3-59

「インストール」。
パスワードを入力して、「ソフトウェアをインストール」。

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3-61

「インストールを続ける」。
インストールが行なわれ、

3-62
3-63

完了したら「再起動」してインストールが有効になります。
インストールに用いた「VMware Tools」のボリュームはアンマウントして構いませんが、このままで説明を続けます。
「VMware Tools」のウインドウを閉じ、シャットダウンします。

共有フォルダの設定
VMwareの画面から「仮想マシンの設定を編集する」をクリックします。

3-64

「オプション」タブを開き、左にある「共有フォルダ」を選択。
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れ、下にある「追加...」をクリックします。
共有フォルダ追加ウィザードのウインドウが開くので、「次へ」。

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3-66

「参照」を開いて、「Archives」を選択ます。名前はそのままとします。
「この共有を有効化」にチェックを入れます。

3-67

共有フォルダに「Archives」が登録されました。
「OK」でVMwareに戻り、仮想マシンをパワーオン。

3-68

デスクトップにマウントされた「VMware Shared Folders」をダブルクリック。
ここから「Archives」のデータにアクセスすることができます。

統合アップデート
既にMac OS X 10.7.5がインストールされているので、統合アップデートは不要です。
手順のみ示します。

3-69

「Archives」をカラム表示にして、「MacOSXUpdCombo10.7.5」にアクセスします。
Mac OS X 10.7.5最終バージョンの統合アップデートです。
あとは、ダブルクリックで解凍して、pkgプログラムを実行するだけです。
ここではスキップします。

ソフトウェア・アップデート
アップルメニューから「ソフトウェア・アップデート...」を選択します。

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3-71

新しいソフトウェアを確認中。
インストールの確認画面が表示されるので、「続ける」。

3-72
3-73

ソフトウェア使用許諾契約に関し、「同意する」を選択。
セキュリティアップデートに関し、「同意する」を選択。

3-74
3-75

ダウンロードが開始され、
インストールのための再起動を求められるので、「再起動」。

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3-77

インストールが始まり、終了すると自動的に再起動が掛かります。
再度ソフトウェア・アップデートを確認します。
アップデート項目がなくなるまで、確認、インストールを行ないます。

3-78

「お使いのソフトウェアは最終です。」となれば終了です。
以上。

4. Mac OS X 10.8、10.9、10.10

[Mac OS X 10.8]
基本的な手順はMac OS X 10.7の場合と同様です。
「ファイル」メニューの「新しい仮想マシン...」より、「新しい仮想マシン ウィザード」を開きます。

4-1

「インストーラ ディスク イメージ」には「Mac OS X 10.8 Install ESD.iso」を選びます。

4-2

「ゲスト OS」は「Apple Mac OS X」、「バージョン」は「Mac OS X 10.8」を選びます。

4-3

「仮想マシン名」「場所」はそのままでいいはずです。

4-4

ここはいつも「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」を選択します。

4-5

「仮想マシンを作成する準備完了」です。
内容を確認して「完了」をクリックします。

4-6

Mac OS X 10.8の仮想マシンが作成されます。
「仮想マシンの設定を編集する」をクリックします。

4-7

「メモリ」から順に確認していきますが、「プロセッサ」以外は特に注意の必要はありません。 「プロセッサ」は左カラムで「2」になっていても、右カラムの構成が変わってしまっていることがあります。(理由は分かりません。)
その場合には、正しくなるように以下のように変更しておきます。
  プロセッサ数: 2 → 1
  プロセッサごとのコアの数: 1 → 2
その他の項目もすべて確認し終わったら、「OK」をクリックします。

仮装マシンをパワーオンします。

4-8

「主に日本語を使用する」を選んで、インストール作業を進めていきます。

4-9
4-10

「ディスクユーティリティ」メニューで、インストール先のHDDをフォーマットした後、
「Mac OS X を再インストール」メニューからインストールを行ないます。

4-11

「続ける」。

4-12
4-13

インストールの準備中。インストール開始。
インストールが終了すると、自動的に再起動がかかります。

4-14
4-15

基本設定を行ないます。

4-16

Mountain Lionが起動しました。

4-17

バージョンは最終の10.8.5になっています。

JISキーボードの設定
仮装マシンをシャットダウンし、「Mac OS X 10.8.vmx」をメモ帳で開きます。

4-18

末尾に以下の3行を追加します。
 keyboard.vusb.enable = "TRUE"
 keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
 keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
ファイルを保存して閉じ、仮装マシンをパワーオン。

4-19
4-20

画面の指示に従って、左Shiftキーの右隣のキーと、

4-21
4-22

右Shiftキーの左隣のキーを押すと、日本語JISキーボードとして認識されます。

VMware Toolsのインストール
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。

4-23

使用するisoイメージファイルを「Mac OS X 10.8 Install ESD.iso」から「darwin.iso」に変更して、仮想マシンをパワーオンします。

4-24

デスクトップにマウントされた「VMware Tools」をダブルクリックで開き、「VMware Toolsのインストール」をダブルクリックします。

4-25
4-26

インストールが完了したら「再起動」して、作業終了です。

共有フォルダの設定
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。

4-27

「オプション」の「共有フォルダ」を選択し、
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れます。
「追加...」から別ウィンドウを開いて「Archives」を選択設定して、「OK」。

4-28

VMware画面に戻るので、仮装マシンをパワーオンします。
デスクトップにマウントされた「VMware Shared Folders」から「Archives」内にアクセスできるようになっています。

統合アップデート
「Archives」内の「OSXUpdCombo10.8.5.dmg」が対象のアップデータです。
既にMac OS X 10.8.5がインストールされているので、統合アップデートは不要です。

ソフトウェア・アップデート
アップルメニューから「ソフトウェア・アップデート...」を選択します。

4-29

「利用可能なアップデートがあります」となっているので、「アップデート」します。

4-30

「アップデートはありません」となれば終了です。

[Mac OS X 10.9]
さらに簡潔な形で説明します。

4-31

「新しい仮想マシン ウィザード」で設定を進めるとこのような状態になります。
「完了」。

4-32

「仮想マシンの設定を編集する」で内容を確認します。
やはり「プロセッサ」の構成がおかしくなるので、このように変更して、「OK」

4-33

仮想マシン「Mac OS X 10.9」が作成されます。
パワーオンします。

4-34

「主に日本語を使用する」を選んで、インストール作業を進めていきます。

4-35
4-36

先に「ユーティリティ」メニューから「ディスクユーティリティ」を開いて、インストール先のHDDをフォーマットします。

4-37
4-38

「続ける」でインストールを進めます。
インストールが終了すると、自動的に再起動がかかります。

4-39
4-40

基本設定を行ないます。

4-41

Mavericksが起動しました。

4-42

バージョンは最終の10.9.5になっています。

JISキーボードの設定
シャットダウンして、「Mac OS X 10.9.vmx」をメモ帳で開きます。
末尾に以下の3行を追加します。
 keyboard.vusb.enable = "TRUE"
 keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
 keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
ファイルを保存して閉じ、仮装マシンをパワーオン。
画面の指示に従って、左Shiftキーの右隣のキーと、
右Shiftキーの左隣のキーを押すと、日本語JISキーボードとして認識されます。

VMware Toolsのインストール
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
使用するisoイメージファイルを「Mac OS X 10.9 Install ESD.iso」から「darwin.iso」に変更して、仮想マシンをパワーオンします。
デスクトップにマウントされた「VMware Tools」をダブルクリックで開き、「VMware Toolsのインストール」からインストールを行ないます。
インストールが完了したら「再起動」して、作業終了です。

共有フォルダの設定
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
「オプション」の「共有フォルダ」を選択し、
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れます。
「追加...」から別ウィンドウを開いて「Archives」を選択設定して、「OK」。
仮装マシンをパワーオンすると、「VMware Shared Folders」がマウントされ、そこから「Archives」にアクセスできます。

統合アップデート
「Archives」内の「OSXUpdCombo10.9.5.dmg」が対象のアップデータです。
既にMac OS X 10.9.5がインストールされているので、統合アップデートは不要です。

ソフトウェア・アップデート
アップルメニューから「ソフトウェア・アップデート...」を選択します。

4-43

「利用可能なアップデートがあります」となっているので、「すべてアップデート」します。

4-44

「アップデートはありません」となれば終了です。

日付と時刻の設定
時計が数時間ずれている場合は、「日付と時刻」の設定を確認します。

4-45

「日付と時刻」が「アメリカ」になっている時は「アジア」に変更します。

4-46

「時間帯」も「日本」に変更します。
これで、時計が正しくなりました。

4-47

原因は分かりませんが、このようなメッセージが出る時があります。
指示に従って、一旦「パワーオフ」してコア数を1にして作業を続けました。
その後、コア数は2に戻しておきました。

[Mac OS X 10.10]
基本的な手順は10.9と同様です。
特に注意する部分を説明します。

4-48

名前の付け方が他と異なりますが、isoイメージには「OS X Yosemite Install ESD.iso」を選びます。

4-49

バージョンは「10.10」は選べないので、「10.9」を選びます。

4-50
4-51

すると「Mac OS X 10.9 (2)」というマシン名が付けられますので、「Mac OS X 10.10」に変更します。

4-52

このようになるはずです。

4-53

「プロセッサ」は構成の変更(2x1→1x2)がやはり必要です。

4-54

「Mac OS X 10.10」が作成されました。
パワーオンします。

4-55
4-56

10.10からは起動画面が変わりました。
「主に日本語を使用する」を選んで、インストール作業を進めていきます。

4-57
4-58

「ディスクユーティリティ」でHDDをフォーマットして、インストールという順序です。
そのあたりの説明も書かれていますし、順序を間違っても元に戻れるようになっています。

4-59
4-60

インストールが始まります。
インストールが終了すると、自動的に再起動がかかります。

4-61
4-62

基本設定を行ないます。

4-63

Yosemiteが起動しました。

4-64

バージョンは10.10.2です。

JISキーボードの設定
シャットダウンして、「Mac OS X 10.10.vmx」をメモ帳で開きます。
末尾に以下の3行を追加します。
 keyboard.vusb.enable = "TRUE"
 keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
 keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
ファイルを保存して閉じ、仮装マシンをパワーオン。
画面の指示に従って、左Shiftキーの右隣のキーと、
右Shiftキーの左隣のキーを押すと、日本語JISキーボードとして認識されます。

VMware Toolsのインストール
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
使用するisoイメージファイルを「OS X Yosemite Install ESD.iso」から「darwin.iso」に変更して、仮想マシンをパワーオンします。
デスクトップにマウントされた「VMware Tools」をダブルクリックで開き、「VMware Toolsのインストール」からインストールを行ないます。
インストールが完了したら「再起動」して、作業終了です。

Yosemiteが起動してからここまで、マウスのカーソルの動きが悪く、また動作も不安定だったのが、VMware Toolsをインストールした直後からは良くなります。

共有フォルダの設定
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
「オプション」の「共有フォルダ」を選択し、
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れます。
「追加...」から別ウィンドウを開いて「Archives」を選択設定して、「OK」。
仮装マシンをパワーオンします。

4-65

「VMware Shared Folders」がマウントされ、そこから「Archives」にアクセスできます。

統合アップデート
最終バージョンにアップデートします。

4-66

「Archives」を開いていき「OSXUpdCombo10.10.5.dmg」にアクセスします。
これをダブルクリックでマウントして、pkgプログラムを実行します。

4-67
4-68

準備中、インストールにはけっこう時間がかかります。
インストールが終了したら再起動します。

4-69

最終バージョン10.10.5にアップデートされました。

ソフトウェア・アップデート
ウィンドウ内にある「ソフトウェア・アップデート...」をクリックします。

4-70
4-71

「利用可能なアップデートがあります」となっているので、「すべてアップデート」します。
「アップデートはありません」となれば終了です。

日付と時刻の設定
時計が数時間ずれている場合は、「日付と時刻」の設定を確認します。

4-72
4-73

「日付と時刻」が「アメリカ」になっている時は「アジア」に変更します。
「時間帯」も「日本」に変更します。
これで、時計が正しくなりました。

5. Mac OS X 10.6、10.5

基本的な手順はこれまでのマシンと同様です。

[Mac OS X 10.6]
「ファイル」メニューの「新しい仮想マシン...」より、「新しい仮想マシン ウィザード」を開きます。

5-1

ディスクから作成したisoイメージはここに収められています。

5-2

「インストーラ ディスク イメージ」に「Mac OS X 10.6.3 Install DVD.iso」を選びます。

5-3

バージョンは「Mac OS X Server 10.6 64ビット」を選びます。

5-4

名前は「Mac OS X 10.6」に変更します。

5-5

「新しい仮想マシン ウィザード」を終了した時点ではこのようになっているはずです。

5-6

仮想マシン「Mac OS X 10.6」が作成されました。
見やすくするために、今までに作成した仮想マシンの表示はタブの×印で消去しておきます。
再表示したい時は左カラムの仮装マシンをクリックします。
設定内容を確認するため「仮想マシンの設定を編集する」をクリックします。

5-7

「メモリ」は前の画面では2GBと表示されていますが、ここでは1GBになっています。
デフォルトの推奨設定と思われますので、1GBのままにしておきます。
「OK」は編集がすべて終わってからです。

5-8

「プロセッサ」も前の画面とはアンマッチで 1x1の構成になっていますが、そのままとします。
その他の項目は問題ないはずなので、確認し終わったら、「OK」をクリックします。

5-9

「メモリ」と「プロセッサ」の設定値が反映されました。
仮装マシンをパワーオンします。

5-10
5-11

5-12
5-13

「主に日本語を使用する」を選んで、インストール作業を進めていきます。

5-14
5-15

「ユーティリティ」メニューの「ディスクユーティリティ」でHDDをフォーマットした後、
「続ける」でインストールを開始します。

5-16
5-17

インストール所要時間は表示された時間とほぼ同じ約30分でした。
基本設定を行ないます。

5-18

Snow Leopardが起動しました。

5-19

バージョンは10.6.3です。

JISキーボードの設定
シャットダウンして、「Mac OS X 10.6.vmx」の末尾に以下の3行を追加します。
 keyboard.vusb.enable = "TRUE"
 keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
 keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
ファイルを保存して閉じ、仮装マシンをパワーオン。
画面の指示に従って、左Shiftキーの右隣のキーと、右Shiftキーの左隣のキーを押すと、日本語JISキーボードとして認識されます。

VMware Toolsのインストール
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
使用するisoイメージファイルを「Mac OS X 10.6.3 Install DVD.iso」から「darwin.iso」に変更して、仮想マシンをパワーオンします。
デスクトップにマウントされた「VMware Tools」をダブルクリックで開き、「VMware Toolsのインストール」からインストールを行ないます。

5-20

ところが、エラーになってしまいます。
実は、VMware Toolsのインストールは統合アップデートを行なった後ならできることが分かっています。
ところが、統合アップデートが置いてある「Archives」へは共有フォルダ機能がないとアクセスできず、さらにその共有フォルダの機能を使うにはVMware Toolsがインストールされていなければならないという、"川渡り問題"みたいになっています。
なので、ここは統合アップデートはスキップしてソフトウェア・アップデートのダウンロード方式ですべてのアップデートを行ない、そのあと、VMware Toolsのインストールと共有フォルダの設定を行なうことにします。

ソフトウェア・アップデート
アップルメニューから「ソフトウェア・アップデート...」を選択します。

5-21
5-22

5項目のダウンロードとインストール。

5-23
5-24

7項目のダウンロードに時間がかかります。

5-25
5-26

7項目をインストールして、「アップデートはありません」となります。

5-27

バージョン10.6.8にアップデートされました。

VMware Toolsのインストール(再トライ)
失敗したインストールをやり直します。

5-28

今度はうまくいきました。
「再起動」して、作業終了です。

共有フォルダの設定
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
「オプション」の「共有フォルダ」を選択します。
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れます。
「追加...」から別ウィンドウを開いて「Archives」を選択設定して、「OK」。
仮装マシンをパワーオンします。

5-29

デスクトップにマウントされた「VMware Shared Folders」から「Archives」にアクセスできるようになっています。

[Mac OS X 10.5]
5-30

「インストーラ ディスク イメージ」には「Mac OS X 10.5.6 Install DVD.iso」を選びます。

5-31

バージョンは「Mac OS X Server 10.5 64ビット」を選びます。

5-32

名前は「Mac OS X 10.5」に変更します。

5-33

仮想マシン「Mac OS X 10.5」が作成されました。
「仮想マシンの設定を編集する」で設定内容を確認します。
パワーオンします。

5-34
5-35

「主に日本語を使用する」を選んで、インストール作業を進めていきます。

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DVDのチェックは「スキップ」して構いません。
残り時間: 約37分と表示されていますが、実際も30分程度でした。

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5-39

基本設定を行ないます。

5-40

Leopardが起動しました。
バージョンは10.5.6です。

JISキーボードの設定
シャットダウンして、「Mac OS X 10.5.vmx」の末尾に以下の3行を追加します。
 keyboard.vusb.enable = "TRUE"
 keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
 keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
ファイルを保存して閉じ、仮装マシンをパワーオン。
画面の指示に従って、左Shiftキーの右隣のキーと、右Shiftキーの左隣のキーを押すと、日本語JISキーボードとして認識されます。

VMware Toolsのインストール
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
使用するisoイメージファイルを「Mac OS X 10.5.6 Install DVD.iso」から「darwin.iso」に変更して、仮想マシンをパワーオンします。
デスクトップにマウントされた「VMware Tools」をダブルクリックで開き、「VMware Toolsのインストール」からインストールを行ないます。

5-41
5-42

今回は普通にインストールできました。
「再起動」して、作業終了です。
以下のステップも通常どおりの順序で行ないます。

共有フォルダの設定
シャットダウンして、「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。
「オプション」の「共有フォルダ」を選択します。
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れます。
「追加...」から別ウィンドウを開いて「Archives」を選択設定して、「OK」。
仮装マシンをパワーオンします。

5-43

デスクトップにマウントされた「VMware Shared Folders」から「Archives」にアクセスできるようになっています。

統合アップデート
最終バージョンにアップデートします。

5-44

「Archives」を開いていき「MacOSXUpdCombo10.5.8.dmg」にアクセスします。
これをダブルクリックでマウントして、pkgプログラムを実行します。

5-45
5-46

インストールが終了したら再起動します。

5-47

10.5.8にアップデートされました。

ソフトウェア・アップデート
アップルメニューから「ソフトウェア・アップデート...」を選択します。

5-48
5-49

ダウンロードとインストールを進めます。
「アップデートはありません」となれば作業終了です。

6. Mac OS X 10.4

[Tigerが特別である理由]
いよいよ、Mac OS X 10.4 Tigerですが、最初に少し要点をまとめておきます。
実は、このTigerを現在のVAIOで起動させるのには相当に苦労しました。
Tigerを特別なものにしているのは以下の3点です。

 ・ Tiger(Intel版)のインストールディスクは機種専用版しか存在しないこと。
 ・ VMwareのUnlockerはTigerを最終バージョン10.4.11にした状態でしか効かないこと。
 ・ Tigerがホストマシン側のHaswellなどの"Modern CPU"を認識できないこと。

これを解決するためのポイントは以下のようになります。

1)MacBook Late 2006用Mac OS X 10.4.8インストールディスクを使用するため、仮想マシンの機種変数"hw.model"をMacBook Late 2006の機種ID"MacBook2,1"に符合させる。
2)インストールしたTigerをUnlockerに認識させるため、起動ディスクのボリュームをマウントしたままの状態でMac OS X 10.4.11の統合アップデートを実行する。
3)TigerにホストマシンVAIOのCPUを認識させるために、Tigerのカーネルにpatchを当ててCPUIDのキャッシュラインサイズを初期化し、VAIOのキャッシュラインサイズに符合させる。

これはTigerのClient版, Server版、またWMware Fusion, Workstation環境にも共通した内容ですが、3)の要否に関してはホストマシンのCPUに依存します。
MacBook Late 2008のCore2 Duo(Penryn)や先代のVAIO 14EのCore i3-380M(Arrandale)ではすんなりとTigerが起動するのに、なぜVAIO Fit 14EのCore i7-4650U(Haswell)ではカーネルパニックに陥るのかが分からず、悶々としていました。

そこで辿り着いたのがLandon Fuller氏の下記記事です。
 [参考情報]Mac OS X 10.4 under VMware Fusion on Modern CPUs - Landon Fuller
この記事により"Modern CPUs"というものの存在を知り、ダウンロードしたパッチを使って問題を解決することができました。

それでは以下、手順を説明していきます。

[Tigerのインストール(準備)]

6-1

Tigerのインストールは、仮想マシン「Mac OS X 10.5」を用いて行ないます。
分かりやすいように「Mac OS X 10.5」のタブのみを表示して作業を進めます。
「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。

6-2

「オプション」の「共有フォルダ」を選択し、
「フォルダの共有」の「常に有効」にチェックを入れます。
「追加...」から別ウィンドウを開いて「Archives」を選択して、「OK」。
仮装マシンをパワーオンします。

6-3

デスクトップにマウントされる「VMware Shared Folders」から「Archives」にある「Mac OS X 10.4.8 Install Disc 1.iso」にアクセスし、ダブルクリックで開きます。

6-4

「表示」を「カラム」に変更して、
/System/Installation/Packagesの下にある「OSInstall.mpkg」にアクセスし、右クリックから「パッケージの内容を表示」を選択します。

6-5

「Contents」の中にある「OSInstall.dlist」を右クリックで「このアプリケーションで開く」、 「その他」からテキストエディットを選び「開く」で表示します。

6-6

スクロールするとリストの最後に「hwbeSupportedMachines」という変数があり、インストールが可能な機種の機種IDが並んでいます。
末尾に「MacBook Late 2006」を示す「MacBook2,1」があります。

6-7

一方、Macマシンの機種IDはターミナルから確認できます。
ターミナルを起動して、下のsysctlコマンドを入力します。
  sysctl hw.model
すると以下のように返ってきます。
  hw.model: VMware7,1

以上のことから、この仮想マシンの機種ID「VMware7,1」を「MacBook2,1」に変更すれば、MacBook Late 2006専用ディスクからのインストールが可能になるのではないかと考えました。
しかしながら、より正確な仮想マシンの定義にはhw.model以外の変数も必要であることなどが分かり、結局のところ、DonkさんのInsanelyMacへの下記投稿記事を参考にさせていただくことにしました。
Thanks Donk-san !
  How to spoof real Mac in VMware →記事へ

一旦、仮想マシンをシャットダウンします。
仮想マシンMac OS X 10.5のvmxファイルを開いて、末尾に以下の7行を追加します。

  board-id.reflectHost = "FALSE"
  board-id = "Mac-xxxxxxxxx"
  hw.model.reflectHost = "FALSE"
  hw.model = "MacBook2,1"
  serialNumber.reflectHost = "FALSE"
  serialNumber = “CKxxxxxxxxx"
  smbios.reflectHost = "FALSE"

ただし、そうすると変数がダブりになりますので上の方にある下記1行は削除します。
  board-id.reflectHost = "TRUE"

ここで、「board-id」と「serialNumber」は対象マシンのものとなります。
自分のマシンの「board-id」は「Developer Tools」の「IORegistryExplorer.app」を用いて調べることができます。
また、BoardIDと機種IDの対応リストを掲載しているサイトもあります。
  List of Mac BoardID, Model Identifiers & Machine Models UPDATED! →サイトへ

6-8

仮想マシンを起動して、ターミナルコマンド「sysctl hw.model」を入力。
機種IDが「MacBook2,1」に変わっています。

[Tigerのインストール]

シャットダウンして、設定画面を開きます。

6-9

「ハードウェア」タブで、下にある「追加...」をクリックします。

6-10

Tigerをインストールする仮想ディスクを追加するため、「ハードディスク」が選ばれている状態で「次へ」をクリックします。

6-11

「ディスクタイプ」は推奨の「SATA」を選択し、「次へ」。

6-12

「ディスクの選択」は「仮想ディスクの新規作成」を選択し、「次へ」。

6-13

「ディスク容量の指定」は、ディスクの最大サイズを推奨の40.0GB、「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」を選択し、「次へ」。

6-14

「ディスクファイル」の名称は、「Mac OS X 10.4.vmdk」、場所はそのままで、「完了」をクリック。

6-15

「新規ハードディスク」が「Mac OS X 10.4.vmdk」という名前、最大サイズ40GBとして作成されます。「OK」。

6-16

「デバイス」に「ハードディスク2」が追加されています。
このディスクにインストールするデータを準備します。

6-17

「ハードウェア」タブから、「CD/DVD(SATA)」を選択し、使用するISOイメージファイルを「参照...」から「Mac OS X 10.4.8 Install Disc 1.iso」に変更し、「OK」。
仮想マシンをパワーオンします。

6-18

すごいメッセージが出ますが、「無視」します。

6-19

ディスクユーティリティを起動します。
追加したディスクに「1パーティション」のボリュームを作成し、名前を「Tiger」とします。

6-20

「Mac OS X Install Disc 1」のウインドウを開き、カラム表示に変更し、
/System/Installation/Packages/OSInstall.mpkgをダブルクリックで起動します。
インストールできるかどうかを判断される問題の瞬間です。「続ける」。

6-21

無事通過しました。「続ける」。
あとは通常のインストール手順となります。

6-22

インストール先には「Tiger」を選択します。

6-23

「カスタマイズ」でカスタムインストールを選択して、
「言語環境」は「日本語環境」のみにチェックを入れます。

6-24

不要なもののチェックを外して、「インストール」。

6-25

インストール開始。

6-26

インストールが終了したら、「閉じる」。
起動せずに、このまま10.4.11にアップデートする必要があります。

[Tigerのアップデート]

6-27

「VMware Shared Folder」から「Archives」内の「Mac OS Update」にある、「MacOSXUpdCombo10.4.11Intel.dmg」にアクセスし、ダブルクリックでマウントします。
同名のpkgプログラムをダブルクリックで実行します。

6-28

インストール先に「Tiger」を選択します。

6-29

統合アップデートの開始。

6-30

アップデート終了です。「閉じる」。
次の作業のため、仮想マシンをシャットダウンします。

[Tigerにpatchを当てる]
このままではTigerがホストマシンVAIOのi7-4650U(Haswell)CPUを認識出来ず、カーネルパニックになります。
起動させる前にこのボリュームの「mach kernel」に対しpatchを当てる必要があります。

6-31

この作業はCプログラムの実行を伴うため「Mac OS X 10.9」環境で行なうことにしました。
まず、Tigerのボリュームを「Mac OS X 10.9」にマウントする必要があります。

6-32
6-33

ここは、ディスクを追加する場合のお決まりの手順です。

6-34

作成済みのTigerのボリュームを使用するため、「既存の仮想ディスクを使用」を選択します。

6-35

「既存のディスクを選択してください」に対し、「参照...」をクリックして、

6-36

「Mac OS X 10.5」で作成した「Mac OS X 10.4.vmdk」を選択して、

6-37

「完了」します。

6-38

「ハードディスク2」が追加されました。
仮想マシンをパワーオンします。

6-39

「Tiger」がマウントされています。

6-40

「VMware Shared Folder」から「Archives」内の「Mac Patch&Driver」にある、「tiger_cpuid_patcher.c」にアクセスし、これをデスクトップにドラッグしてコピーします。

6-41

コンパイル作業のためコマンドライン・デベロッパ・ツールをインストールします。
「Archives」内の「Mac Applications」にある、「commandlinetoolsosx10.9forxcode6.1.1.dmg」をダブルクリックしてマウントし、
「Command Line Tools (OS X 10.9).pkg」をダブルクリックで実行します。

6-42

「インストール」。

6-43

ソフトウェアがインストールされました。「閉じる」。

6-44

ターミナルを開き、デスクトップに移動します。
  cd desktop
下記コマンドを実行します。
  gcc -o tiger tiger_cpuid_patcher.c

6-45

デスクトップにpatchの実行ファイル「tiger」が作成されました。
次のコマンドを打ち、Tigerの「mach kernel」にpatchを当てます。
  ./tiger /Volumes/Tiger/mach_kernel

6-46

すごく地味な反応ですが、
  Found at file offset 4b8156 [0], patching ...
というメッセージとともにプロンプトが戻ってきています。
いよいよ、最終ステップです。

[Tigerの起動]
Tiger用に「Mac OS X 10.4」という仮想マシンを作成します。
後でその仮想ディスクを上で作成したTigerのボリュームと差し替えるという手順になります。

6-47

構成のタイプは「標準」ですが、

6-48

ここでは取り敢えず空のハードディスクを作成すればいいので、「後でOSをインストール」を選択して、「次へ」。

6-49

10.4のバージョンは選べないので、「Mac OS X 10.5」の場合と同様、「Mac OS X Server 10.5 64ビット」を選択して、「次へ」。

6-50

名前は「Mac OS X 10.4」として、「次へ」。

6-51

取り敢えず作るだけのディスクですが、通常どおり「単一ファイル」の方を選んで、「次へ」。

6-52

「完了」。

6-53

「Mac OS X 10.4」仮想マシンが作成されました。

6-54

ハードディスクを入れ替えるため、「ハードウェア」タブで、今のハードディスクを「削除」。
代わりに「追加...」をクリックして、「既存の仮想ディスクを使用」を選び、「次へ」。

6-55

「参照...」から、Mac OS X 10.5の仮想マシンにぶら下がっているTigerのボリューム「Mac OS X 10.4.vmdk」を選択して、「完了」。

6-56

「新規ハードディスク」に交換されました。「OK」。

6-57

パワーオン!

6-58

これは、カーネルパニックが起きた時の参考画面です。
もう、この画面は見たくないです。

6-59

この起動画面に辿り着くまで、なかなか長い道のりでした。

6-60

あとは通常どおりです。

6-61

時間帯の設定や、

6-62

日付と時刻の設定を行ない、

6-63

デスクトップが現われます。
バージョンは10.4.11になっています。

6-64

ソフトウェア・アップデートの画面が自動的に開くので、アップデートを進めます。

6-65

最新の状態になりました。

「JISキーボードの設定」は他の仮想マシンと同様の手順で行なえます。

「VMware Tools」のインストールは行なえないようです。
したがって、共有フォルダの機能が使えないのが残念です。

7. Mac OS X 10.4 Server

全体の流れはTigerと基本的には同じですが、Tiger Serverの場合はリテール版からのインストールになるのでその分は簡単な手順となります。

[Tiger Serverのインストール]

7-1

「Mac OS X 10.5」マシンでインストール作業を行ないます。
「仮想マシンの設定を編集する」を開きます。

7-2

「ハードウェア」タブで、下にある「追加...」をクリックします。

7-3
7-4

ここは、ディスクを追加する場合のお決まりの手順です。

7-5
7-6

ここでは、「仮想ディスクの新規作成」を選択します。

7-7
7-8

名称は「Mac OS X 10.4 Server.vmdk」とします。

7-9

「デバイス」に「ハードディスク3」が追加されました。
このディスクにインストールするデータを準備します。

7-10

「ハードウェア」タブで「CD/DVD(SATA)」を選択し、使用するISOイメージファイルを「参照...」を開いて「Mac OS X 10.4 Server Install DVD.iso」に変更して、「OK」。
仮想マシンをパワーオンします。

7-11

「無視」で構いません。

7-12

ディスクユーティリティを起動し、追加したディスクに「1パーティション」のボリュームを作成し、名前を「Tiger Server」とします。

7-13

「Mac OS X Server Install Disc」のウインドウを開き、カラム表示に変更し、
/System/Installation/Packages/OSInstall.mpkgをダブルクリックで起動します。
ここもクリアするはずです。「続ける」。

7-14

「続ける」。

7-15

インストール先に「Tiger Server」を選択します。

7-16

「カスタマイズ」でカスタムインストールを選択して、
「日本語環境」のみチェックを残します。

7-17

インストール開始。

7-18

インストールが終了したら、「閉じる」。
起動せずに、このまま10.4.11にアップデートします。

[Tiger Serverのアップデート]

7-19

「VMware Shared Folder」から「Archives」内の「Mac OS Update」にある「MacOSXUpdCombo10.4.11SrvrUniv.dmg」にアクセスし、ダブルクリックでマウント。
同名のpkgプログラムをダブルクリックで実行します。

7-20

インストール先には「Tiger Server」を選択します。

7-21

統合アップデートの開始。

7-22

アップデート終了です。「閉じる」。
次の作業のため、仮想マシンをシャットダウンします。

[Tiger Serverにpatchを当てる]

7-23

Tigerの場合と同様、「Mac OS X 10.9」で作業を行ないます。
「Mac OS X 10.9」にTiger Serverのボリュームをマウントします。

7-24

「ハードウェア」の「追加...」。

7-25
7-26

ここは、ディスクを追加する場合のお決まりの手順。

7-27
7-28

ここでは、「既存の仮想ディスクを使用」を選択して、「参照...」から「Mac OS X 10.5」で作成した「Mac OS X 10.4 Server.vmdk」を選択します。

7-29

「ハードディスク3」として追加表示されました。
仮想マシンをパワーオン。

7-30

「Tiger Server」がマウントされました。

7-31

ターミナルを開き、デスクトップに移動します。
  cd desktop
次のコマンドを打ち、「Tiger Server」の「mach kernel」にpatchを当てます。
  ./tiger /Volumes/"Tiger Server"/mach_kernel

7-32

見落としてしまいそうですが、
  Found at file offset 4b8156 [0], patching ...
patchが当たりました。

[Tiger Serverの起動]
「Tiger Server」用に「Mac OS X 10.4 Server」という仮想マシンを作成します。
後でその仮想ディスクを上で作成した「Tiger Server」のボリュームに入れ替えます。

7-33
7-34

構成のタイプは「標準」、「後でOSをインストール」を選択します。

7-35
7-36

「Mac OS X Server 10.5」を選択します。64ビットにすると、起動しません。
名前は「Mac OS X 10.4 Server」とします。

7-37
7-38

ここもお決まりの手順です。

7-39

「Mac OS X 10.4 Server」仮想マシンが作成されました。
ハードディスクを入れ替えます。

7-40

まず、「ハードウェア」タブで現在の空のハードディスクを「削除」します。
代わりに「追加...」をクリックします。

7-41
7-42

「既存の仮想ディスクを使用」を選択して、
「Mac OS X 10.5」の仮想マシンにぶら下がっている「Tiger Server」のボリューム「Mac OS X 10.4 Server.vmdk」を選択します。

7-43

パワーオン!

7-44

うまくいったようです。

7-45

たまにキーインできない時があるので、その場合は再起動します。

7-46

あとは通常どおり基本設定を行ないます。

7-47
7-48

デフォルトの「内蔵 Ethernet」による「TCP/IP接続」。「DHCP サーバを参照」。

7-49
7-50

「東京 - 日本」。「Apple アジア」に設定。

7-51

バージョンは10.4.11になっています。

7-52
7-53

「ソフトウェア・アップデート」が自動で立ち上がるので、最新状態にします。

「JISキーボードの設定」は他の仮想マシンと同様の手順で行なえます。
「VMware Toolsのインストール」と「共有フォルダの設定」はTigerと同様に不可です。

8. まとめ

Mac OS X 10.4から 10.10まで、すべてのゲストOSで仮想マシンを作成できました。
10.10はサポート外のゲストOSのためか動きがギクシャクしているので、使用するとすれば10.9がベストと思われます。
「共有フォルダ」機能の使い勝手がよく、VAIO内のデータに容易にアクセスできて便利です。
現在MacBook Late 2008で行なっている作業が、仮想マシン「Mac OS X 10.9」で行なえると嬉しいのですが・・・


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