753Note

5. Works

5-3. SheepShaver

このページの内容

  1. SheepShaverのビルド
  2. 確認の進め方
  3. Mac OS 9.0.4
  4. Mac OS 8.6
  5. Mac OS 8.1
  6. 考察
  7. まとめ

1. SheepShaverのビルド

SheepShaverのビルド方法や基本的な使い方については下記を参考にしています。
現在は更新されて内容が変わっていますので、mhtを掲載しておきます。
 [参考情報]SheepShaver Build - Emaculation (mht)
 [参考情報]SheepShaver Setup - Emaculation (mht)
ビルドは(06-05-2013)までを使用し、それ以降のバージョンについては確認していません。

Works/SheepShaver/
1-1: Works側のSheepShaver

Works側のSheepShaverフォルダです。
ここに、SheepShaverをアーカイブからビルドしていきます。

Archives/Emulator/SheepShaver/
1-2: Archives側のSheepShaver

こちらは、Archives側のSheepShaverフォルダです。
7つのファイルに対して、作業も7ステップあります。
(ファイルが並んだ順序と実行する順序は関係ありません。)

1)「SheepShaver_05_05_2010.zip」をダブルクリックで展開して、
 中身をすべてWorks側にコピーします。↓
1-3: Works側のSheepShaver

2)「SheepShaver_30_08_2010_startupsound.zip」を展開して、
 フォルダ内にある2つのファイルをWorks上にドロップします。
 古い「SheepShaver.exeは」不要になるので削除します。↓
1-4: Works側のSheepShaver

3)「SheepShaver_28-03-2012_GammaRampFix.zip」を展開して、
 「SheepShaver_28-03-2012_GammaRampFix.exe」をWorks上にドロップします。
 古い「SheepShaver_startupsound_30_08_2010.exe」は不要になるので削除します。↓
1-5: Works側のSheepShaver

4)「SheepShaver_06-05-2013.zip」を展開して、
 フォルダ内にある「SheepShaver_06-05-2013.exe」をWorks上にドロップします。
 古い「SheepShaver_28-03-2012_GammaRampFix.exe」は不要になるので削除します。↓
1-6: Works側のSheepShaver

5)「StartupSounds.zip」を展開します。
 中身はスタートアップサウンド用ファイル「boing.wav」のオプションデータです。
 取り敢えず「StartupSounds」というフォルダを作成してその中に置いておきます。↓
1-7: Works側のSheepShaver

6)「SDL-1.2.13-win32.zip」を展開して、
 中身の「SDL.dll」をWorks側にドロップ(上書き)します。↓
1-8: Works側のSheepShaver

7)「gtk+-2.10.13-setup.exe」をWorks側にコピーして、ダブルクリックで実行します。
 全てデフォルトの設定でOKです。↓
1-9: Works側のSheepShaver

デスクトップに作成された6つのZip解凍フォルダは不要なので、ごみ箱に入れます。
以上でビルド作成終了です。

2. 確認の進め方

ここでは、Mac OS 9.0.4、Mac OS 8.6、Mac OS 8.1の順序で確認します。
Mac OS 9.0.4については詳しく、Mac OS 8.6とMac OS 8.1は差異点を中心に説明します。

尚、5-2.の確認結果も参考にして、「Install」フォルダは作成しないことにしました。
Macに追加インストールしたいものは、「This PC」や「HFV Explorer」を経由してアーカイブから直接「Install.dsk」に書き込むようにします。

また、「Install.dsk」には各マシン共通で使用する汎用のユーティリティなどを入れておき、共有性を持たせることにしてみます。
これに関しては「6. 考察」で検討します。

3. Mac OS 9.0.4


「Mac OS 9.0.4」というフォルダを作成し、そこにビルドを収めました。
「Install」フォルダは作成しません。

HFV Explorerを起動します。
「File」メニューの「Format new volume...」より、New volumeウインドウを開きます。

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作業フォルダに、ハードディスクにする「macos904.dsk」と、追加インストール用の「Install.dsk」を作成します。

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「macos904」と「Install」がマウントされています。
ここでは「Install」へのデータのコピー作業は行なわず、このままウィンドウを閉じます。


作業フォルダ内には「macos904.dsk」と「Install.dsk」が追加されています。

[GUIの設定]
「SheepShaverGUI.exe」をダブルクリックします。

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GUIが起動するので、設定を行なっていきます。
「Volumes」タブでは、

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「Add...」により、まず「Archives」にあるMac OS 9 CDのisoデータを選択します。
これが起動ボリュームになります。

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続けて「Add...」により、「macos904.dsk」と「Install.dsk」を追加します。
「Boot From」はAnyを選択します。
「Enable "My Computer" icon・・・」にチェックを入れます。

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「Graphics/Sound」タブでは、画面サイズを大きくしておきます。
  Window Refresh Rate : 7.5 Hz → Dynamic
  Width : 640 → 1024
  Height : 480 → 768

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「Keyboard/Mouse」タブはデフォルトのままとします。

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「Serial」タブもデフォルトのままとします。

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「Network」タブでは、
「Enternet Interface」を<none>から「Basilisk II Slirp」に変更しておきます。

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「Memory/Misc」タブでは、
  MacOS RAM Size (MB): 16MB → 1024MB
  ROM File: 「Browse...」から「Mac_OS_ROM」を選択
  Ignore Illegal Memory Accesses: チェックは外したまま

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「JIT Compiler」タブはデフォルトのままとします。

以上でGUIによる設定は終了です。

[Mac OS 9のインストール]
「Volumes」タブに戻って、「Start」ボタンを押します。

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Errorメッセージが出ますがが、「OK」をして、
「SheepShaver_06-05-2013.exe」をダブルクリックします。

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Warningメッセージが出ますが、ここも「OK」。

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インストールCDから起動できました。
「Mac OS インストーラ」をダブルクリックして、インストールを開始します。

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ようこそ画面は、「続ける」。
「インストール先ディスク」に「macos904」を「選択」。

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「続ける」。「続ける」。

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「同意します」。
次のインストール画面では、「開始」ではなく「オプション」を選びます

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そうしないと、このように「Apple社製ハードディスク用ドライバを更新中」となり進みません。
「キャンセル」をしても画面操作がうまくいかずイライラ状態になります。

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前の画面で「オプション」を選んで、「Apple社製ハードディスク用ドライバを更新する」のチェックを外して、「OK」。
それから、インストールを「開始」します。

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インストールが始まります。
インストールが完了したら「終了」。


[Mac OS 9.0.4へのアップデート]
色々なやり方(順序や方法)が考えられますが、このままアップデートを掛けることにします。

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「This PC」から「Archives」にある「J-Mac_OS_9.0.4_Update.smi.bin」にアクセスします。
これを、「Install」にドロップしてコピーします。

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「Install」にコピーされた「J-Mac_OS_9.0.4_Update.smi.bin」をダブルクリックすると、「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」が作成されます。

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「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」をダブルクリックして、「同意します」。
「Mac OS インストーラ」をダブルクリック。

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「インストール先ディスク」に「macos904」を「選択」します。
「続ける」。

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「同意します」。
次のインストール画面では、やはり「開始」ではなく「オプション」を選びます

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インストールが始まります。
インストールが完了したら「終了」。
ここで「特別」メニューから「システム終了」します。

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SheepShaverGUIを起動します。
「Mac OS 9 CD.iso」を「Remove」して、「Start」を実行します。

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起動中。

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「macos904」から起動して、すでにMac OS 9.0.4にアップデートされています。

[基本設定]

「Mac OS 設定アシスタント」は、一連の入力を素早く済ませないと途中でフリーズします。
注意点のみ記載します。

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キーボード入力をする必要のある質問の省略は、「はい」を選択します。

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誕生日の設定、現在地の選択を素早く行ないます。

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「プリンタの接続」は「直接接続している」を選択します。
「ネットワーク接続している」を選ぶと応答が帰って来なくなります。
次の画面もそのまま、「プリンタポート」を選びます。

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「設定する」。「終了する」。
一連のスクリーンショットを撮るのに一苦労しました。

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デスクトップを整理しました。
本質ではない部分に時間を取られた感はありますが、Mac OS 9.0.4に関しては少し詳しく解説してみました。

4. Mac OS 8.6


「Mac OS 8.6」というフォルダを作成し、「Mac OS 9.0.4」のビルドをコピーしました。

HFV Explorerを起動します。
「File」メニューの「Format new volume...」より、New volumeウインドウを開きます。

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作業フォルダに、ハードディスクとする「macos860.dsk」と、追加インストール用の「Install.dsk」を作成します。

[GUIの設定]
GUIを起動します。

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「Volumes」タブに残っているMac OS 9.0.4の構成はすべて「Remove」して、新たにこのようにセットします。
残りのタブに関する設定は引き継がれているので、再設定の必要はありません。

[Mac OS 8.5のインストール]
「Start」ボタンを押します。

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Errorメッセージが出ますがが、「OK」をして、
「SheepShaver_06-05-2013.exe」をダブルクリックします。

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Warningメッセージが出ますが、ここも「OK」。

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インストールCDから起動できました。
以降、「Mac OS インストーラ」からインストールを行なう手順の説明は省略します。
理由は分かりませんが、Mac OS 9の場合と異なり「オプション」インストールを行なう必要はありませんでした。

[Mac OS 8.6へのアップデート]

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インストールが終了しました。
「This PC」から「Archives」にある「J-Mac_OS_8.6_Update.smi.bin」にアクセスします。
これを、「Install」にドロップしてコピーします。

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「Install」フォルダを内の「J-Mac_OS_8.6_Update.smi.bin」をダブルクリックで解凍していくと、「Mac OS 8.6 アップデータ」が現われます。
これをダブルクリックしてアップデートを実行します。
やはり「オプション」インストールを行なう必要はなく、一本道ですので説明は省きます。

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GUIを起動します。
「Mac OS 8.5 CD.iso」を「Remove」して、「Start」を実行します。

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「macos860」から起動して、すでにMac OS 8.6にアップデートされています。

[基本設定]

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「Mac OS 設定アシスタント」を行ない、デスクトップを整頓しました。
以上、Mac OS 8.6に関する説明でした。

5. Mac OS 8.1

Works/SheepShaver/Mac OS 8.1/
ここが「Mac OS 8.1」の作業フォルダです。

HFV Explorerを起動します。

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作業フォルダに、ハードディスクとする「macos810.dsk」と、追加インストール用の「Install.dsk」を作成します。

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GUIを起動します。

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「Volumes」タブは、このようにセットします。

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「Memory/Misc」タブでは、
「ROM File」を「Browse...」から「Mac_OS_ROM_oldworld」に変更します。
あとの設定は変更ありません。
「Start」を実行します。

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Mac OS 8.1 CDから起動しました。
「Mac OS 8.1 インストール」をダブルクリックで実行します。

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まずMac OS 8がインストールされ、引き続き8.1にアップデートされます。

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他のソフトウェアなどもインストールされます。
インストールが完了したら「終了」し、Macも「システム終了」します。

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GUIを起動します。
「Mac OS 8.1 CD.iso」を「Remove」して、「Start」。

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以上、Mac OS 8.1に関する説明でした。

6. 考察

「Install.dsk」について、もっとうまい使い方が出来ないか検討してみました。

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「Mac OS 9.0.4」の「Install」を開くと、前の作業に使用したアップデートが入っています。
「This PC」からも「Archives」側の「J-Mac_OS_9.0.4_Update.smi.bin」を見ています。
対象のsmi.binファイルはどちらも白紙アイコンになっているのが分かります。
このsmi.binファイルのようにアイコンが白紙であってもダブルクリックで開ける自己解凍型のファイルばかりであればいいのでしょうが、hqxなど開くことができないものもあります。
そのために前の5-2.8.では解凍用のユーティリティなどを本体のHDDにインストールしました。
しかし、これは「Archives」を使用するマシンの共通の問題なので、Install.dskにインストールして外付けHDD的に使い回した方がより便利ではないかと考えました。

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前にも使用した「HD20.dsk」をマウントします。

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「HD20」がマウントされると、「Install」にある「J-Mac_OS_9.0.4_Update.smi.bin」がファイル認識されアイコンが表示されるようになります。
「HD20」にはAladdinのデータがHFS形式で入っているからだと思われますが、

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このように「DropStuff」も「StuffIt Expander」もインストーラの状態で、まだインストールしている訳ではないので、なぜそうなるのかちょっと腑に落ちない点もあります。
ともあれ、Aladdinを含む定番ユーティリティを「Install」にインストールすることにします。
  DropStuff 5.5J --- インストーラから
  StuffIt Expander 5.5J --- インストーラから
  Disk Copy 6.3.3J --- smiファイルを解凍して
  Smi作成 --- 単純コピー

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詳細な手順は省きますが、デスクトップには各エイリアスを作成して、このようにします。

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「HD20.dsk」を接続せずに再起動します。
「J-Mac_OS_9.0.4_Update.smi.bin」がファイル認識されアイコンが表示されています。

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この「Install.dsk」を例えば「Mac OS 8.1」の外付けHDDとして接続してみます。

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必要なユーティリティをいちいち本体HDDにインストールする必要もなくなりますし、
「This PC」との連携も気持ちよくできるようになります。

7. まとめ

SheepShaverに関しても「Archives」データへのアクセスには「This PC」が有効であることが確認できました。
また、そのデータを編集するための定番ユーティリティを「Install.dsk」にインストールしておくと、外付けHDD的な使い回しができて便利そうです。


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