8. Mac OS 7.6.1のインストール
外付けのMOドライブ(MOS350)にはMac OS 7.6.1をインストールします。
ここでは、「Network Access Disk 7.5 II」を使用しない方法として、OSインストール済みのSE/30-C本体を再起動用システムに使用してみます。
SE/30-C上に置いたSystem PickerでMOS350の新旧システムを切り替えながら、HD20からの遠隔インストールを進めます。
ちょっと複雑で、狼と羊のパズルみたいです。
[Mac OS 7.6のインストール]
SE/30-CにMOS350を接続した状態で起動します。
「起動ディスク」コントロールパネルから「MOS350」を選択して再起動します。
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漢字Talk 7.1が仮インストールされたMOS350が起動します。
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「HD20」をマウントし、「System Folder」にある「Wish I were...」を開きます。
「Wish I were...」機能拡張と「Wish I were...」コントロールパネルを「MOS350」の「システムフォルダ」のアイコンにドラッグしてインストールします。(8-2)
「Wish I Were...」コントロールパネルを開いて、'mach'を「Macintosh IIfx」に設定して閉じ、SE/30を再起動します。(8-3)
これで、OS 7.6がインストール可能なIIfxマシンに偽装できました。
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システムの切替を行なうSE/30-Cに「HD20」の「Utilities」にある「System Picker」をコピーしておきます。
この後の作業で頻繁に使うので、一時的にトップ階層の使いやすい場所に置いておきます。
尚、SE/30-Cに関しては3.が終わった状態からの説明(絵)になっています。
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「Mac OS 7.6.1 CD.img.smi」をダブルクリックで自己解凍してマウントします。
「Mac OS CD」→「ソフトウェアインストール」→「Mac OS J-7.6」→「インストーラ」を起動します。
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「オプション」から「新規にシステムフォルダをインストール」を選びます。
これにより、漢字Talk 7.1の「システムフォルダ」とは別に、Mac OS 7.6の新規の「システムフォルダ」が作成されることになります。
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「新規インストール」を実行します。
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OS 7.6のインストールに約4時間かかりました。
MOS350はこのまま再起動させずに、先にOS 7.6.1にアップデートしておく必要があります。
「再起動」をかけたらすぐにMOディスクをイジェクトして、SE/30-C本体から起動させます。
[Mac OS 7.6.1へのアップデート]
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「System Picker」で確実にSE/30-Cから起動するように「SE/30-C:システムフォルダ」を指定したら、MOディスクを再挿入して「Restart」します。(8-13)
MOS350がマウントされるので、今度はそこから起動するように「System Picker」で「MOS350:システムフォルダ」を指定して「Restart」します。(8-14)
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起動したMOS350のシステムを「System Picker」で確認すると、「MOS350:システムフォルダ」になっています。(8-15)
OS 7.6.1のアップデートを掛けたいのはMOS350の「システムフォルダ」なので、「System Picker」で「MOS350:システムフォルダ」を選択してみます。
しかし、この状態では「システムフォルダ」の方が認識されたままになっています。(8-16)
System Pickerによるシステム変更はRestartを掛けないと反映されないようです。
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そこで、別の方法でシステムの切り替えを行ないます。
「一時待避」というフォルダを作成します。(8-17)
「システムフォルダ」の「Finder」をその中に入れると「システムフォルダ」のシステムアイコンが消えます。
「システムフォルダ」を開いて「Finder」を表示させ、「システムフォルダ」を閉じるとシステムアイコンが表示されます。(8-18)
これで、「システムフォルダ」にOS 7.6.1をインストールできる状態になりました。
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再度、「Mac OS 7.6.1 CD.img.smi」をダブルクリックで自己解凍してマウントします。
「Mac OS CD」→「ソフトウェアインストール」→「Mac OS J-7.6.1 アップデート」→「インストール1」→「インストーラ」を起動します。
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インストール先が「MOS350」になっていることを確認して「インストール」を実行します。
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インストールの所要時間は約40分でした。
MOS350はこのまま再起動させず、先にSystemの内容をResEditで編集する必要があります。
したがって、ここでも「再起動」をかけたらすぐにMOディスクをイジェクトして、SE/30-C本体から起動するようにします。
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「System Picker」で確実にSE/30-Cから起動するように「SE/30-C:システムフォルダ」を指定したら、MOディスクを再挿入して「Restart」します。
[Mac OS 7.6.1の起動]
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MOS350がマウントされています。
「HD20」の「Utilities」にある「ResEdit2.1.3-jp」を起動して、「MOS350」→「システムフォルダ」→「System」を開きます。(8-26)
「gusd」の「ID=1」の「000018」に関するリソースの「0009 0003」の部分を「0009 0005」に変更します。(8-27)
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最後に、「System Picker」で「MOS350:システムフォルダ」を指定して「Restart」します。
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MOS350にMac OS 7.6.1がインストールされました。
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