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詳説 5.

インストールデータ「HD20」の作成

このページの構成

「HD20」の構成と各データの準備方法について説明します。
  1. HD20について
  2. 自己解凍変換スクリプトの作成
  3. 「OS」データ
  4. 「Sysytem Folder」データ
  5. 「Utilities」データ
  6. 「Applications」データ
  7. 「Entertainment」データ
  8. SERIALSの添付

1. HD20について

「HD20」データは最終的にSE/30へのインストール作業に使用するデータです。
「Archive」データを解凍して、整理、再編する形で作成していきます。
まず、「HD20」用のボリュームを作成します。

1-1

空白ディスク「2GB.dsk」を「PowerBook G3」にコピーし、名前を「HD20.dsk」とします。
ダブルクリックでデスストップにマウントされたボリューム名も「HD20」に変更します。

1-2

「HD20」内に、データを格納する5つの空フォルダを作成しておきます。

2. 自己解凍変換スクリプトの作成

もう一つ、準備があります。
インストール作業の最初に用いる「OS」のインストーラは、imgデータ形式だと解凍用ソフトがインストールされていないので開くことができません。
そこで、imgデータを自己解凍型のsmiデータに変換するスクリプトを作成しておきます。
作成方法に関しては下記情報を参考にさせていただきました。
 [参考情報]Disk Copy 自己マウント形式に変換する方法 - All About

2-1

「Apple エクストラ」の「AppleScript」にある「スクリプト編集プログラム」を開きます。

2-2

下記スクリプトを記述します。
  set aFile to choose file
  set smiFilePath to (aFile as text) & ".smi"
  tell application "Disk Copy"
  create SMI smiFilePath source images aFile
  end tell
記述したら、「実行」します。

2-3

Disk Copyの置いてある場所を聞かれますので、「開く」で実行します。

2-4

スクリプトが実行され、このような画面になります。
ここでは実際に変換は行なわないので、「キャンセル」します。

2-5

「ファイル」メニューから「保存」を選びます。
「名前:」を「Smi作成」としてディスクトップに「保存」します。

2-6

デスクトップに「Smi作成」が作成されました。
後で使用します。

3. 「OS」データ

Archiveの「OS」と、HD20の「OS」のウィンドウを開いておきます。
まず、漢字Talk 7.1のインストール用データから作成してみます。

3-1

「漢字Talk 7.1 CD.img.hqx」をArchiveからHD20にコピーし、ダブルクリックで解凍します。
「漢字Talk 7.1 CD.img」が作成されました。

3-2

デスクトップの「Smi作成」をダブルクリックで起動し、「実行」ボタンを押します。

3-3

自己解凍型に変換したい対象ファイルを聞いてくるので、作成した「漢字Talk 7.1 CD.img」を「開く」で指定します。

3-4

自己解凍型に変換された「漢字Talk 7.1 CD.img.smi」が同じ場所に作成されました。

3-5

作業に使用した中間ファイルは不要なのでゴミ箱に捨てます。
これで漢字Talk 7.1に関する作業は終了です。

3-6

他のインストールCDについても同様の手順で作業を進めます。

3-7

以上で、4つのインストールCDに関する作業は終了です。

3-8

次は漢字Talk 6.0.7に関する作業です。
「漢字Talk 6.0.7 FDs」をArchiveからHD20にフォルダごとコピーして開きます。

3-9

最初の「インストーラディスク.image」を「Disk Copy」のアイコンにドロップします。
「インストーラディスク」のディスクイメージがデスクトップにマウントされます。

3-10

「インストーラディスク」を「Disk Copy」のアイコンにドロップします。
「サイズ:」を「1.4MB フロッピー」に変更して、imgファイルとして「保存」します。

3-11

デスクトップに「インストーラディスク.img」が作成されました。

3-12

「Smi作成」を実行して自己解凍型の「インストーラディスク.img.smi」を作成します。

3-13

「インストーラディスク.image」を「インストーラディスク.img.smi」に差し替えます。
中間ファイルなど不要なものはゴミ箱に捨てて整理します。
これで最初のimageファイルに関する作業が終了です。

3-14

同様に全てのimageファイルをsmiファイルに変換して、漢字Talk 6.0.7に関する作業終了です。

3-15

最後に漢字Talk 7.5.5 アップデートに関する作業です。
フォルダごとArchiveからHD20にコピーして、開きます。

3-16

3つのファイルをそれぞれダブルクリックで解凍します。
デスクトップに3つのディスクイメージがマウントされます。

3-17

「漢字Talk 7.5.5 アップデート」のフォルダの中身をすべてゴミ箱に捨てます。
代わりに、デスクトップの3つのディスクイメージを選択してフォルダにドロップします。

3-18

以上で「OS」データに関する作業終了です。

3-19

「OS」データの構成です。

4. 「Sysytem Folder」データ

4-1

Archiveの「System Folder」と、HD20の「System Folder」のウィンドウを開いておきます。
最初の「After Dark 2.0」をArchiveからHD20へコピーして、開きます。

4-2

中にあるアーカイブファイルをダブルクリックで解凍します。
「After Dark 2.0x」というフォルダが作成されました。

4-3

元のアーカイブデータと作成されたデータをフォルダごと入れ替えます。
念のため、中身も開いて確認します。

4-4

同じ要領で「System Folder」の9項目を整理します。

4-5

「System Folder」データの構成です。

5. 「Utilities」データ

5-1

Archiveの「Utilities」と、HD20の「Utilities」のウィンドウを開いておきます。
最初の「Aladdin」をArchiveからHD20へコピーして、開きます。

5-2

中にある2つのアーカイブファイルをダブルクリックで解凍します。
それぞれのインストーラが作成されました。

5-3

2つのインストーラのみを残して、他の不要なアーカイブファイルは削除します。

5-4

同じ要領で「Utilities」の7項目を整理します。

5-5

「Utilities」データの構成です。

6. 「Applications」データ

6-1

Archiveの「Applications」と、HD20の「Applications」のウィンドウを開いておきます。
最初の「CopyROM」をArchiveからHD20へコピーして、開きます。

6-2

中にあるアーカイブファイルをダブルクリックで解凍します。

6-3

作成された「CopyROM」を元のデータと置き換えます。

6-4

同じ要領で「Applications」の4項目を整理します。

6-5

「Applications」データの構成です。

7. 「Entertainment」データ

7-1

Archiveの「Entertainment」と、HD20の「Entertainment」のウィンドウを開いておきます。
最初の「AQUAZONE」をArchiveからHD20へコピーして、開きます。

7-2

3つのアーカイブファイルをそれぞれダブルクリックで解凍します。
3つのイメージファイルが作成されます。

7-3

「Smi作成」を開いて、imgファイルを自己解凍型のsmiファイルに変換します。

7-4

3つの自己解凍型smiファイルを作成します。

7-5

作成した3つのsmiファイルだけを残して「AQUAZONE」の中身をすべてゴミ箱に捨てます。
デスクトップの3つのディスクイメージもゴミ箱に捨てます。
「AQUAZONE」はこれで完了です。

7-6

同じ要領で「Entertainment」の9項目を整理します。

7-7

「Entertainment」データの構成です。

8. SERIALSの添付

8-1

シリアルナンバーが必要なユーティリティについて、「Archive」の「SERIALS」に置かれたテキストファイルを各ユーティリティのフォルダに放り込みます。
以上で、「HD20」データの作成完了です。


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