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詳説 4.

アーカイブデータ「Archive」の準備

このページの構成

「Archive」の構成と各データの準備方法について説明します。
  1. Archiveについて
  2. FD,CDのディスクイメージ作成
  3. 「OS」データ
  4. 「Sysytem Folder」データ
  5. 「Utilities」データ
  6. 「Applications」データ
  7. 「Entertainment」データ
  8. 「Startup Disk」データ
  9. 「SERIALS」データ
  10. 空白ディスク

1. Archiveについて

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「Archive」フォルダには、SE/30のインストール作業に必要となるすべてのデータをアーカイブ形式で置いておきます。
アーカイブ形式にしておく理由は、WindowsとMac間でデータを壊れない形で共有して自由にやりとりを行なうためです。
以下、この「Archive」データの作成方法について述べていきます。

2. FD,CDのディスクイメージ作成

FDやCDはメディア自体の劣化やドライブ側の故障によりデータが読めなくなることがあります。
そこで、インストールやメンテナンスの作業はディスクイメージを用いて行なえることを基本コンセプトにしました。
また、ディスクイメージを作成しておけば、いざという時に複製を作成できるので安心です。
以下、2DD、2HD、CDそれぞれについてのディスクイメージ作業手順を示します。

[2DDのディスクイメージ作成]
現状、2DDはSE/30の内蔵FDDでしか読めないため、SE/30-B上で作業を行ないました。
漢字Talk 6.0.7の1枚目のディスク「インストーラ」に対する例です。

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2-1: Disk Copy 4.2をダブルクリックで起動します。
2-2: イメージを作成するディスクを挿入して「元フロッピーを読み込む」を実行します。

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2-4

2-3: 「ファイル」メニューから「イメージファイルを保存」を選択し、ここではデスクトップに「保存」します。
2-4: 「インストーラディスク.image」が作成されました。
imageデータはこのままでアーカイブとして扱えます。

[2HDのディスクイメージ作成]
2HDに関しても2DDに合わせて、SE/30-B上で作業を行ないました。
漢字Talk 7.5の1枚目のディスク「インストール1」に対する例です。

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2-5: Disk Copy 6.3.3をダブルクリックで起動します。
2-6: イメージを作成するディスクを挿入すると、イメージを保存する画面が開きます。

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2-7: 書式とサイズを以下のように設定して、ここではデスクトップに「保存」します。
    書式: 読み込み専用 (圧縮)
    サイズ: 1.4MB フロッピー
2-8: デスクトップに「インストール1.img」が作成されました。

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2-9: DropStuffを起動して、「ファイル」メニューの「環境設定」を開きます。
「BinHex」の設定をこのようにします。
2-10: 「インストール1.img」をDropStuffのアイコンにドロップします。
「インストール1.img.hqx」が作成されました。

[CDのディスクイメージ作成]
この作業はPowerBook G3のMac OS 9.0.4環境で行ないました。
漢字Talk 7.1 インストールCDに対する例です。

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CDをドライブに挿入して読み込み、デスクトップにマウントされた「漢字Talk 7」というボリュームをDisk Copyのアイコンにドロップします。

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名前、書式、サイズを以下のように設定して、デスクトップに「保存」します。
    名前: 漢字Talk 7.1 CD.img
    書式: 読み込み専用 (圧縮)
    サイズ: 663,000K (CD-ROM 12cm, フル)

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「漢字Talk 7.1 CD.img」が作成されました。

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DropStuffを起動して、「ファイル」メニューの「環境設定」を開きます。
「BinHex」の設定をこのようにします。

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「漢字Talk 7.1 CD.img」をDropStuffのアイコンにドロップします。
「漢字Talk 7.1 CD.img.hqx」が作成されました。

3. 「OS」データ

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「漢字Talk 6.0.7 FDs」
 漢字Talk 6.0.7 アップグレードキットの11枚のFDから作成したディスクイメージです。

「漢字Talk 7.5.5 アップデート」
 ダウンロードデータの方を用いました。

それ以外は、各インストールCDから作成したディスクイメージです。

4. 「Sysytem Folder」データ

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以下の3項目は製品付属のFDからディスクイメージを作成しました。
 「ASANTE MacCon」
 「MicroMac DiiMo 030」
 「Xceed Color 30HR」

それ以外は、ダウンロードデータです。

5. 「Utilities」データ

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「Aladdin」
 DropStuff 5.5J及びExpander 5.5Jは雑誌付録CD-ROMに収録のものです。

「B'sCrew」
 B'sCrew 1.2.5はFDからディスクイメージを作成しました。
 アップデータはダウンロードデータです。

それ以外は、ダウンロードデータです。

6. 「Applications」データ

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「Fetch」
 雑誌付録CD-ROMに収録のものです。

それ以外は、ダウンロードデータです。

7. 「Entertainment」データ

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以下の4項目は製品FDからディスクイメージを作成しました。
 「AQUAZONE」 3枚組
 「CrystalCaliburn」 1枚
 「MacPon」 5枚組
 「TETRIS」 2枚組

それ以外は、ダウンロードデータです。

8. 「Startup Disk」データ

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「Apple CD-ROM」
 Performa 630用「漢字Talk7 CD-ROM」に入っているものを使用しました。
それ以外は、ダウンロードデータです。
尚、「作成済み」フォルダには別途作成した起動用フロッピーディスクのデータを入れます。

9. 「SERIALS」データ

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インストール時にシリアルナンバーが必要なユーティリティについては、シリアルナンバーをテキストファイルにして置いておきます。

10. 空白ディスク

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VAIO上の「Archive」データの管理にはHFVExplorerを用いています。
使い方などについては以下の記事を参考にさせていただきましたが、現在はリンクが切れてしまっているようです。
 [参考情報]HFV Explorer - toshi3 (.mht)
英語になりますが、こちらも参照しておきます。
 [参考情報]HFVExplorer 1.3.1 - Macintosh Repository

HFVExplorereでは空白ディスクの作成も行なえます。

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容量が1440KBの空白ディスクを準備しておきます。
起動用フロッピーディスクの作成に使用します。

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容量が2GBの空白ディスクも準備しておきます。
HD20.dsk用です。
尚、「Volume size:」はメニューの「2 GB」を選択してもうまくいかないので「2000 MB」とキーインで変更する必要があります。

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「Archive」に「1440K.dsk」と「2GB.dsk」が作成されています。

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同じデータをPowerBook側から見たものです。
以上で、「Archive」データの準備完了です。


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