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詳説 3.

SE/30-C セットアップ

このページの構成

以下の順序で、SE/30-Cのセットアップを行なっていきます。
AppleCD SC Plus、CMO100FMAの改修内容についても説明します。
  1. 強化電源ユニットへの交換
  2. SE/30-C本体のセットアップ
  3. AppleCD SC Plusのセットアップ
  4. OLYMPUS CMO100FMAのセットアップ
  5. キーボードとマウスの接続

1. 強化電源ユニットへの交換

電源ユニットをStratos製の強化電源ユニットに交換しました。
以下、その手順です。

1-1: 電源ユニットのアース線

電源ユニットはアナログボードにこのような状態で付いています。
アース線を外します。

1-2: アナログボード〜フレームの固定ネジ

電源ユニットの付いたアナログボードはフレームに4ヶ所の+ネジで固定されているのでそれを外します。
2ヶ所ほど溝にも嵌まっているのでそこも外します。

1-3: 電源ユニット〜アナログボードの固定ネジ

電源ユニットが付いたままアナログボードが外れます。
電源ユニットはアナログボードにやはり4ヶ所の+ネジで固定されているのでそれを外します。

1-4: 強化電源ユニット装着

強化電源ユニットに交換しました。

2. SE/30-C本体のセットアップ

SE/30-CにはEthernetカードAsante MacCon3 for IIsiを装着しますが、ビデオカードの装着にも対応できるよう、PDSライトアングルアダプターと合わせて装着しておきます。

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HDDマウンタも外した、このような状態から作業を始めます。

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Asante MacCon3 for IIsiのコントロールカードとPDSライトアングルアダプターを準備します。

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横向きのコネクタ同士を嵌合して、このようにアセンブリします。

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MacCon3のコントロールカードをロジックボードに挿し込み、PDSライトアングルアダプターを2本のネジでSE/30のフレームに固定します。
基板部とHDD及びFDDマウンタとのスキマが狭いので、ネジで確実に固定することにしました。
また、締結部のショートの問題も避けたかったのでネジ類は樹脂製のものを使用しました。

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2-6の写真における上下のネジ固定部の様子です。

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上側のネジ固定部では、フレームとライトアングルアダプターの間にワッシャが入っています。

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アダプター類を固定し終わったら、HDDマウンタを装着します。
尚、HDDのSCSI IDはA2列にジャンパーピンを挿してID=4に設定しておきます。
HDDマウンタ側にも樹脂製の涙目を2個貼り付けて、スキマの確保を行ないました。

2-11

Asante MacCon3のドーターカードを接続して拡張フレームに取り付けます。
このマシンにもMicron Xceed Colorビデオカードを挿してグレースケール化を行なう予定です。

3. AppleCD SC Plusのセットアップ

SE/30-Cの外付けCD-ROMドライブとして使用します。

3-1: 側面部のツメを外すためのスリット
   (左右2ヶ所)
3-2: 背面部のツメ 左右2ヶ所

上蓋は、側面部左右2ヶ所と背面部2ヶ所の計4ヶ所のツメで本体に止まっています。
まず、側面部のスリットに先の尖った樹脂製の粘土へらなどを押し込んでツメを外します。
次に、背面部のツメを押し込んで外します。

3-3: AppleCD SC Plus

中古購入した時点で、すでにドライブ本体はキャディ式ではないAppleCD 300i Plusに換装してありました。

3-4: AppleCD SC Plus 表側

フロントパネルの機能で使えるのはイジェクトボタンのみです。
それ以外の機能(LED、サウンド用のジャック類、ボリュームなど)については対応改修されていません。

3-5: AppleCD SC Plus 裏側

リヤパネルの機能はSCSI IDの切替SWを含め全て使用可能です。
SCSI IDは ID=3にセットしておきます。
SCSIケーブルとターミネータ(オス・メスタイプ)をこのように接続します。
SE/30-Cのリヤカバーから出ている線は、後述する外付けMOドライブ用の電源ケーブルです。

4. OLYMPUS CMO100FMAのセットアップ

SE/30-Cの外付けMOドライブにOLYMPUS CMO100FMAを使用することにしました。

4-1: MOドライブ収納ボックス

本来はPowerMac内蔵用のMOドライブなので、外付け用のボックスをDIYで作成しました。
下にはMOなどのメディア類が立てて収納できるようにしました。

[電源ケーブルの作成]

4-2: CMO100FMA 電源ケーブル

強化電源ユニットの採用によりSE/30の内蔵HDDには電源が直接供給されるため、アナログボードのP5コネクタが空きになります。
代わりに、そのP5コネクタから外付けMOドライブ及びメディアドライブに+5V電圧を供給する電源ケーブルを作成しました。

4-3: SE/30 アナログボード〜接続コネクタ間
4-4: 接続コネクタ〜CMO100FMA間

・SE/30 アナログボード〜接続コネクタ間 1m
  メスコンタクトx2 - メスコンタクトx2
・接続コネクタ〜CMO100FMA間 15cm
  オスコンタクトx2 - メスコンタクトx2 の二股

4-5: メスコンタクトとピン抜き工具 SS-33
4-6: オスコンタクトとピン抜き工具 SS-32

ペリフェラルのコネクタを作成する際にはピン抜き工具が欠かせません。
メスコンタクトにはピン抜き工具SS-33、オスコンタクトにはSS-32が適合します。

4-7: CMO100FMA 接続ケーブル

また、AppleCD SC Plusの出力端子とCMO100FMAのメディアドライブ(上側)及びMOドライブ(下側)の入力端子を繋ぐSCSI接続ケーブルを作成しました。
SCSI接続ケーブルは上の写真のように、パススルー(貫通)型ターミネータApple 590-0695-Aを介して接続します。

4-8: ピンアサイン

SCSIケーブルの作成に当たってピンアサインを確認しておきました。
絵は上から順に、下記コネクタ部の様子です。
  AppleCD SC Plusに接続するアンフェノールオス側
  メディアドライブのMILボックスヘッダ(ケーブルを抜いた状態)
  MOドライブのMILボックスヘッダ(ケーブルを接続した状態)
フラットケーブルの番号を赤いマーキング側から順に1〜50とした場合の対応を示しています。
尚、SCSI IDは各ドライブに設けられたロータリーSWで以下のように設定しておきました。
  ID=0: MOドライブ
  ID=1: スマートメディア用ドライブ
  ID=2: コンパクトフラッシュ用ドライブ

4-9: SCSIケーブル

SCSIケーブルは片側にコネクタメス(MOドライブ用)の付いたフラットケーブルを準備し、中間部に圧着コネクタメス(メディアドライブ用)を追加、他端側にアンフェノールコネクタオスをリード結線して作成しました。
作成したSCSIケーブルのピンアサインを示しておきます。

4-10: アンフェノールコネクタオスの内部

アンフェノールコネクタオスを分解するとこのようになっています。

4-11: アンフェノールコネクタオスのリード結線

奇数番と偶数番のリード線を上下交互に1本1本ハンダ付けしていきました。

4-12: CMO100FMA セッティング完了

スマートメディアやコンパクトフラッシュも読めるので、カードリーダライタを使って他の機器からのデータの持ち込みも可能です。

5. キーボードとマウスの接続

5-1: SE/30-C セッティング完了

最後に、キーボードとマウスを接続します。
  Apple Extended Keyboard II (M3501)
  Apple ADB Mouse I (黒玉)


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