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古いレコードやCDを気軽にいつまでもいい音で

8. Dirac Liveによる音響補正(セッティングA修正)

このページの構成

  1. 目的
  2. 測定
  3. フィルターデザイン
  4. フィルターエクスポート
  5. 聴き比べ
  6. まとめ

1. 目的

やはり非対称性が悪さをしていると考えられるので、修正案を考えて再測定を行なってみた。
リスニングポイントは部屋の中央には拘らず、左右スピーカーの中心線に揃えることにした。
また、測定点の左右方向の振り幅を小さくしてフィルターの焦点をより絞ることにした。

1-1: セッティングA
1-2: セッティングA修正

2. 測定

セッティングAの場合と対応する形で実施内容を示す。

【録音デバイスを選ぶ】
2-1: 録音デバイスを選ぶ

登録済みのUMIK-1を選択する。

【ボリューム・キャリブレーション】
2-2: ボリューム・キャリブレーション

ここでも、「マスター・アウトプット」は-32dB、「マイクのゲイン」は100%に設定。
プリメインアンプ側のボリュームは「AUX36」で適正の録音ゲインが得られた。
  Dirac 1(LH): -24.1dB、Dirac 2(RH): -23.9dB (左右ほぼ同じ)

【環境を選ぶ】
2-3: 環境を選ぶ

「しっかりと焦点を合わせたスイートスポット」を選ぶ。

【測定】
2-4: メインポジションから測定開始

「メインポジション」の測定から始めていく。
「選択したポジションを測定する」をクリック。

2-5: 順に測定

「メインポジション」の測定が終了。
「次のポジションを測定する」で順に測定を進めていく。
ただし、今回は左右方向の振り幅を±20cmから±10cmに変更する。

2-6: すべての測定を終了

9個の測定がすべて終了したら、「フィルターデザインへ進む」をクリック。

3. フィルターデザイン

ここも結果のみを示す。

3-1: Dirac 1(LH)の周波数応答とターゲット曲線

「Dirac 1」(LH)の周波数応答とターゲット曲線。

3-2: Dirac 2(RH)の周波数応答とターゲット曲線

「Dirac 2」(RH)の周波数応答とターゲット曲線。

3-3: Dirac 1(LH)のインパルス応答

「Dirac 1」(LH)のインパルス応答。

3-4: Dirac 2(RH)のインパルス応答

「Dirac 2」(RH)のインパルス応答。

ここでも、フィルターは推奨値をそのまま用いることにする。
「フィルターエクスポートへ進む」。

4. フィルターエクスポート

作成したセッティングA用のフィルターはスロット3に格納しておくことにする。

4-1: 入力画面

「何もありません」と表示された3番目のスロットをクリック。
「名前」と「説明」を入力して、「フィルターをエクスポート」。

4-2: 完了画面

スロット3にフィルターが格納された。

4-3: データの保存

ここで、「名前を付けてプロジェクトを保存する」からデータを保存しておく。

5. 聴き比べ

同様に、PCオーディオによる再生、空気録音で聴き比べを行なった。

【PCオーディオによる再生】
5-1: セッティングA修正
5-2: MusicBeeで再生

セッティングAに対し、変更したリスニングポイント(左右スピーカーのセンター上)で試聴した。

■■Dirac Liveの効果・感想■■
思ったとおり。
・やはり対称性を保ったことでOFFでもONでもポテンシャルが上がっている。
・OFF→ONに切り替えた時の、中低音が澄む感じや音像がスッと結ばれる感じも明確。
・セッティングBに対してスピーカー配置で悪化した分を音響補正でそれ以上に挽回している。
いいと思う。

【空気録音】
5-3: 空気録音
5-4: デモ動画の作成

「DIRAC ON」「DIRAC OFF」両者でDR-07Xによる空気録音を行ない、デモ動画を作成した。

5-5: Dirac Live デモ動画


空気録音でもDirac Liveの効果が十分に分かる。
すべての結果をイメージでエイヤッと数値にまとめてみると、以下のような感じ。
  セッティングB:OFF 70点 → ON 100点 (基準)
  セッティングA:OFF 40点 → ON 60点
  セッティングA修正案:OFF 50点 → ON 90点

5-6: 空気録音2
5-7: デモ動画の作成2

「大きな古時計」でもデモ動画を作成してみた。
効果がより分かりやすいように10秒間隔でON/OFFを切り替えた。

5-8: Dirac Live デモ動画2


女性ボーカルの艶感、アコースティックギターのフィンガリング、ベースの響きなど、
音が、そして空気が澄むことによって音楽を聴く楽しみが倍加する。

6. まとめ

スピーカーの配置とリスニングポジションが決まって一段落。
ドアの開け閉めの関係でいちいち左スピーカーを移動させなくていいのは大助かり。
また、大がかりな吸音材や音響パネルなども使わずに、取りあえず満足のいく音になった。
あとは、ボード、インシュレータ、ラグなど、あまり手のかからない物を試してもいいと思う。

6-1: じっくりと聴くリスニングポジション
6-2: 同左

じっくりと聴く標準のリスニングポジションは左右スピーカーの中心から前方に1.25mの位置。
手元でPCを操作できるように、キャスターの付いたサイドテーブルも追加した。

6-3: ゆったりと聴くリスニングポジション

リスニングポジションを中心線上の後方に下げて、ゆったりとした雰囲気で聴くのもよし。
こちらのポジションでも、OPTICONの持ち味である包み込むような空気感が十分に楽しめる。


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