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6. Dirac Liveによる音響補正(セッティングB)

このページの構成

  1. Dirac Liveの起動
  2. 出力レベルと録音レベルの設定
  3. 配置の選択
  4. 測定
  5. フィルターデザイン
  6. フィルターエクスポート
  7. 聴き比べ

1. Dirac Liveの起動

【マイク補正ファイルのダウンロード】
測定に入る前に、まずこの作業をやっておく。

1-1: Calibration file download

miniDSPのUMIK-1のページにアクセスする。
「Calibration file download」に行き、製品の「Serial number」を入力し「Submit」。
Serial numberと同じ名前の軸上(0度)用と、_90degの付いた軸直(90度)用の2つの校正ファイルがダウンロードされる。
  xxxxxxx.txt
  xxxxxxx_90deg.txt
後で使用する。

【デバイスの接続】
PCとDDRC-24を接続状態にする。
測定用マイク UMIK-1を製品に付属のUSBケーブルでPCに接続する。

1-2: DDRC-24 設定画面

DDRC-24が「Online」状態であることを確認して、「START CALIBRATION」をクリック。

1-3: Dirac Live ログイン画面

「Dirac Live」が起動するので、Diracに登録したアカウントで「Log in」する。

1-4: デバイスを選択

デバイスとして「miniDSP DRCC-24」を選択する。

1-5: ネットワークへのアクセス許可

このメッセージが出た時は、「許可」する。

1-6: Select Recording Devise 画面

グレー色の画面はヘルプ画面なので、必要なければ閉じて構わない。

1-7: 校正ファイルの選択

UMIK-1が「No microphone calibration」となっているので、その部分を右クリックして「Load from file」を開き、ダウンロードしておいた軸上用校正ファイル「xxxxxxx.txt」を選択する。

1-8: 校正ファイルの認識

すると、校正ファイルがグラフ表示されるので、「Proceed to Volume Calibration」をクリックして進む。

2. 出力レベルと録音レベルの設定

2-1: Volume Calibration 画面

「Volume Calibration」の設定画面が開く。
ここの作業ではスピーカーから急に大きな音が出ないように慎重に作業を進める必要がある。

2-2: Master output

「Master output」のスライダーが低いところ(図では-95.5dB)にあることを確認する。

2-3: マイクの設置

UMIK-1をリスニングポイントに設置する。

2-4: プリメインアンプのボリューム AUX20

プリメインアンプの電源を投入し、こちらのボリュームも小さめの「AUX20」にしておく。

2-5: Dirac 1(LH)の調整 その1

「Dirac 1」(LHスピーカー)の三角ボタンを押す。

2-6: Dirac 1(LH)の調整 その2

この状態では音が小さくて聞こえない。
「Mic gain」のスライダーは100%まで上げる。

2-7: Dirac 1(LH)の調整 その3

「Master output」を上げていくと、音が聞こえ始める。

2-8: Dirac 1(LH)の調整 その4

「Master output」は保護限界の-32dBまで上げることにする。
これにより「Mic gain」は-34.7dBまで上がるが、目標の-30dB〜-20dBにはまだ不十分。

2-9: プリメインアンプのボリューム

プリメインアンプのボリュームを上げていき、「AUX36」にすると・・・

2-10: Dirac 1(LH)の調整 その5

「Mic gain」が-24.8dBとなりOKレベルになる。

2-11: Dirac 2(RH)の調整

「Dirac 2」(RHスピーカー)の三角ボタンを押して録音レベルを確認する。
「Mic gain」は-24.6dBでありOK。

2-12: 調整終了

「Proceed to Select Arrangement」をクリックして次へ進む。

3. 配置の選択

3-1: Select Arrangement 画面

「Select Arrangement」の画面が開く。
リスニングのスタイルに応じて、以下のいずれかを選択する
  「Tightly focused imaging」
  「Focused imaging」
  「Wide imaging」

3-2: Tightly focused imaging を選択

1人のリスナーに最適な「Tightly focused imaging」を選択して「Proceed to Measure」ボタンをクリック。

4. 測定

4-1: Measure 画面

「Measure」の画面が開く。

4-2: Save project as
4-3: Language

ハンバーガーメニューからは、「Save project as」で作業内容を保存して「Load project」で開き直したり、「Language」で言語を選択することができる。

4-4: 測定画面 (日本語表示)

一旦ここまでの作業を保存して日本語で開き直してみた。
言語は英語、日本語のどちらでも構わないと思う。
最初に測定を行なう「メインポジション」が白丸「○」で表示されている。

4-5: 時計アイコン
4-6: 遅延時間

最初の測定を行なう前に、測定開始までの遅延時間を指定しておく。
時計アイコンをクリックして「5 sec」を選択する。

測定を開始するには、「選択したポジションを測定する」をクリックする。

4-7: 測定結果の表示

左側のスピーカー、次に右側、そして再び左側と3回のスイープが行なわれ、測定された周波数応答のグラフが表示される。
測定が成功して、Projectが自動保存されたことが表示されている。
また「メインポジション」に測定が終了したことを示すチェックが入り、次の測定ポジションである「前上右」が青い◎で示される。
「次のポジションを測定する」をクリックすれば、測定が開始される。
測定は全部で9箇所、以下の順序で行なわれる。
  メインポジション
   →前上右→前上左→前下右→前下左
   →後上右→後上左→後下右→後下左
尚、今回は上下を±10cm、前後と左右は±20cmでオフセットさせた。

4-8: 測定終了

最後のポジション「後下左」の測定まで終了。
「フィルターデザインへ進む」をクリック。

5. フィルターデザイン

「フィルターデザイン」の画面が開く。

5-1: Dirac 1(LH)の周波数応答とターゲット曲線

まず、「ターゲットを設定する」に「Dirac 1」(LH)の周波数応答(藤色)とターゲット曲線(黄色/黒)が表示される。

5-2: Dirac 2(RH)の周波数応答とターゲット曲線

「Dirac 2」を選択すると、RHの周波数応答(緑色)とターゲット曲線(黄色/黒)が表示される。

ターゲット曲線やフィルターの適用周波数域はバーを移動させることで修正が可能。
ただし、50Hz以下の低周波は無視するというデフォルトの方針に従い、取りあえず調整は行なわずそのまま用いることにする。

5-3: Dirac 1(LH)のインパルス応答

つぎに、「インパルス応答」を選ぶと、「Dirac 1」(LH)のインパルス応答が表示される。
「カーブごとに分けて表示するにチェックを入れると、上段に補正前、下段に補正後の結果が表示される。

5-4: Dirac 2(RH)のインパルス応答

「Dirac 2」を選択すると、同様にRHのインパルス応答に関する結果が表示される。
インパルス応答に関しても一応の効果はあるように見える。

「フィルターエクスポートへ進む」をクリック。

6. フィルターエクスポート

「フィルターエクスポート」の画面が開く。

6-1: 入力画面

DDRC-24に4つあるフィルタースロットには何も入っていない状態。
作成したフィルターをエクスポートするために、1番目のスロットをクリックし「名前」と「説明」を入力して「フィルターをエクスポート」。

6-2: 確認画面

「フィルターデザイン」の画面が再表示され、「フィルターがスロットに転送されました。」となっている。
測定結果に対して別のフィルターを作成することも可能だが、ここでは不要なので「フィルターエクスポートへ進む」をクリック。

6-3: 完了画面

1番目のスロットにフィルターが格納されているのが分かる。
以上でフィルターの準備が完了。

7. 聴き比べ

PCオーディオによる再生を行ない、音響補正あり/なしで聞き比べを行なった。
また、両者の違いについて空気録音でも確認してみた。

【PCオーディオによる再生】
7-1: セッティングB
7-2: DDRC-24の接続

セッティングBに対し、リスニングポイントでの聴き比べを行なった。
DDRC-24を接続する。

7-3: DDRC-24 設定画面
7-4: MusicBeeで再生

miniDSP Device Consoleを起動し、DDRC-24をOnline状態にする。
MusicBeeで「夢見る人(Beautiful Dreamer)」を再生する。

7-5: DIRAC ON (作動中)
7-6: DIRAC OFF (無効)

「Dirac Live」はボタンにより「DIRAC ON」と「DIRAC OFF」の状態に切り替えられる。

■■Dirac Liveの効果・感想■■
DiracをONにすると、
・もやもや、ざわざわしていたものがスッと澄み渡る感じになる。
・ボワボワしていた低音や耳障りに感じた高音がなくなり、心地よい音に変わる。
・音場は空気が澄んだような状態になり、各音像の定位が所定の位置にスッと納まる。
・音の露出感や尖った感じは減るので、迫力みたいなものは減少する。

MENUETとOPTICONの聴き比べの際に悩んだような音の好みに関する問題ではなく、音の良し悪しを変えている。

【空気録音】
7-7: 空気録音
7-8: デモ動画の作成

つぎに、DR-07Xによる空気録音を行なった。
「DIRAC ON」「DIRAC OFF」それぞれで一曲を通して録音した。
その音源ファイルをPCに持ち込み、動画編集ソフト Adobe Premiere Elements を使って編集し、デモ動画を作成した。

7-9: Dirac Live デモ動画


デモ動画をPCオーディオで再生してみた。
再生自体も音響補正あり/なし両方で試した。
 音響補正ありで聴いた方が実際と近いように思う。
 音響補正なしの場合は差は分かりやすいが実際との乖離があって違和感がある。
やはり環境の影響を受けないイヤホンで聴くのが分かりやすい。


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