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古いレコードやCDを気軽にいつまでもいい音で

4. DR-07Xによる空気録音

このページの構成

  1. 空気録音の目的と準備
  2. DR-07Xのセットアップ
  3. 録音する
  4. 再生する
  5. まとめと課題

1. 空気録音の目的と準備

音響改善の作業を進めるにあたり、各段階での状況を記憶やイメージに頼らずきちんとデータとして記録しておくために、空気録音の技術を習得しておく。

1-1: TASCAM DR-07X
1-2: 取扱説明書

レコーダーは利用者の多いTASCAMのDR-07Xにして、電池切れの心配がないように専用の電源アダプターPS-P520Eも追加購入した。

1-3: OHM OCT-AMN4-130K
1-4: TOMOCA TP1438A

マイクスタンドはコンパクトながら3段式で130cmまで伸びるOHM OCT-AMN4-130Kとした。
また、1/4インチネジを3/8インチネジに変換するアダプターTOMOCA TP1438Aを用いることでUMIK-1用としても使用する。

1-5: Smoky Vocal World CD
1-6: WHITE BGM ウェブサイト

試聴に供する楽曲はブログでの公開も可能なように著作権がフリーの音源にしておきたかった。
いろいろと探して、WHITE BGMのサイトでこのCDアルバムに辿り着くことができた。
  著作権フリー音楽素材CD専門店 - WHITE BGM
WHITE BGMには良質の音源のものが数多く置いてあり、全曲試聴が可能なので貴重な場所。
タイトル曲の「夢見る人(Beautiful Dreamer)」をテスト用のサンプル曲とした。

2. DR-07Xのセットアップ

セッティングB(対称性重視)に対して耳の感覚で決めたリスニングポイントは、左右の壁から1.13m、前の壁から1.75m、高さはスピーカのツイーターとウーファーの中間の高さの0.74m。

2-1: マイクスタンドの位置
2-2: DR-07X

マイクスタンドにDR-07Xを取付け、左右のステレオマイク部の中間点が上記リスニングポイントにくるように、マイクスタンドの高さと位置を調整。

DR-07Xのステレオマイクは左右に開いたA-Bポジションの状態とし、記録用のmicroSDカードを挿入、電源アダプターを接続して使用する。

初期設定としては日時設定を行なうくらいで、むしろデフォルトのままでフィルターやリミッターが勝手にかからないようにしておく。(忠実に録音することが目的のため)

3. 録音する

【録音形式の確認】
「MENU」から「録音設定」を選択する。

3-1: 録音設定

「録音形式」「サンプル」は取り敢えずそれぞれのデフォルトである「WAV 16bit」「44.1k」で使用してみる。

【録音レベルの調整】
RECORD「」ボタンを押して、録音待機状態にする。

3-2: 録音レベル

CDプレーヤーでテスト曲の「Beautiful Dreamer」を再生しながら、以下の要領で録音レベルを調整する。
デフォルトでは録音の入力レベルは50(%)になっている。
ノイズの少ない適正な録音を行なうためにはこの値はあまり大きくしない方がよい。
そこで、プリメインアンプのボリュームを通常聴く時よりやや大きめにして、入力レベルのピークが録音レベルメーターの-12dB付近になるように調整する。
その結果、このセッティングでのテストはDR-07Xの入力レベルを「70(%)」、プリメインアンプのボリュームを「CD24」として行なった。
調整が終わったら一旦CDの再生を停止して、録音に備えておく。

【録音する】
RECORD「」ボタンをもう一度押すと録音が開始されるので、CDを再生する。

3-3: 録音中

ディスプレーに「●REC」が表示され、本体のRECインジケーターも点灯状態となる。

【録音を停止する】
CDの再生が終わったら、HOME「■」を押して録音を停止する。

4. 再生する

再生の方法は以下の3通りを試してみた。

【内蔵スピーカーで聴く】
再生ボタンを押し、音量を「−」「+」で調整する。
モノラルで音量も小さく、あくまで確認用。

【イヤホンで聴く】
4-1: イヤホンの接続
4-2: 再生中

DR-07Xの「LINE OUT」端子にイヤホンを接続する。
再生ボタンを押し、音量を「−」「+」で調整する。

【PCオーディオで聴く】
PCとDR-07Xとをデータ転送用のUSBケーブルで接続する。
(電源アダプターが接続されていれば外す必要がある)
4-3: USB設定
4-4: 接続中

「MENU」の「USB」から「SDカードリーダー」を選択。
DR-07Xが「SDカードリーダー」として認識される
あとは、録音データのファイルをPCに転送して、PCオーディオとして再生する。

5. まとめと課題

【DR-07Xの「LINE OUT」端子にイヤホンを接続して再生した場合】
 ・音としては良質で自然な感じで、録音としての再現性は十分だと思う。
 ・ボリュームは「音量」60%程度で適正となる。
 ・センターは出ているが定位は実際より甘いかも知れない。
  (実際は、ボーカルがほぼ正面、ベースが右後ろ、アコースティックギターが左やや後ろ)

【音源ファイルをPCに置いてオーディオで再生した場合】
 ・音は全体的に実際よりくすんだ感じになり、特に低音が出なかったりぼわぼわして不安定。
  (イメージとしては実際の悪いところが二乗されてしまっている感じ)

【まとめ】
空気録音したものを同じオーディオで再生すると録音環境の悪い部分がさらに再生環境により二重に影響を受けてしまい、実際との乖離が生じている感覚がある。
録音を評価する場合には環境の影響を受けにくいイヤホンで聴くのがよさそう。


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