5. まとめ
音響補正は、音質を変えるのではなく音の悪いところを解消してくれるという印象。
その結果、レコードもCDもそれぞれの特長(良さ)が引き出されている。
レコードとCDの音質に関しては、逆に善し悪しではなく、好みの問題になるような気がする。
自分の場合には、なぜかレコードの音の方に心が揺さぶられる。
このマシュ・ケ・ナダの場合、女性ボーカルで聞かせにくる部分が特別にいいと思う。
透き通った声とフィンガースナップ、ピアノとの掛け合いの空気感がたまらない。
それで、思い出したことがある。
50年以上も前、実家の洋間のホームステレオの前に座ってこのレコードに聴き入っていた時は、いつもヘッドフォンをしていたのだった。
きっと、中学生の自分にもその方が心に響く音がしていたに違いない。
やはりレコードにはレコードの良さがあることを、改めて認識することができた。
単に、懐かしさや回顧からくるエモーションなのかも知れないが・・・
それでもいい、理屈を追求することはやめにして、純粋にレコードの良さにもっと深入りしてみたいと思う。
5-1: 荒井由実 ミスリム
5-2: MusicBee再生
ユーミンのレコードとCDもいくつか持っているので聴き比べも楽しいと思う。
ただ、大好きな「12月の雨」は、ミスリムのレコード音源しかない。
いかにもレコード音源といった、柔らかないい音で聴けたので、さっそく空気録音。
そういえば、今年ももうすぐクリスマス。
この時期のなんとも不思議な気持ちを表現した、いい曲だと思う。
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