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古いレコードやCDを気軽にいつまでもいい音で

12. レコードとCDの聴き比べ

このページの構成

  1. 経緯
  2. プレーヤー再生による比較
  3. レコード音源の聴き比べ
  4. CD音源の聴き比べ
  5. まとめ

1. 経緯

1-1: コンパクト盤
1-2: CD

1967年リリースのこのコンパクト盤は実家の"ホームステレオ"に付いていた試聴盤。
中学の時に出会って感動したこのレコードは、就職して実家を出るまでよく聴いていた。
CDの方は1992年に発行されたオリジナル復刻版で20年ほど前に購入したもの。
パソコンやクルマのCDプレーヤーで聴いてきたが、なぜか昔のような感動は覚えなかった。

今回のオーディオ購入の目的は、そういった昔のレコードや手持ちのCDをじっくりと聴くため。

1-3: MusicBee

CDの方もリッピングでMusicBeeに取り込み、準備が整った。
やはり代表曲の「マシュ・ケ・ナダ」で聞き比べを行なってみたい。

2. プレーヤー再生による比較

まず、PCオーディオ(MusicBee)は使用せず、レコードもCDもオーディオのプレーヤーで再生して聴いてみた。

2-1: レコード再生
2-2: CD再生

参考までに、通常聴く音量にするためのプリメインアンプのボリュームは、それぞれ「PHONO35」「CD25」であった。

【感想】
・第一感としては、CDの音は鮮明で迫力があり、レコードの音はか細い印象を受ける。
・ただ、よく聴くとCDの乾いた音に対し、レコードの方は繊細でしっとりとした音をしている。
・両者の違いは、音の善し悪しというより、やはりエモーションに依るものが大きいと思う。

【空気録音】
2-3: デモ動画の作成

両者の空気録音を行ない、編集によりデモ動画を作成した。
レコードとCDを20秒ごとに切り替えている。

2-4: 【デモ動画】プレーヤー再生聴き比べ


両者の違いは捉えられていると思う。
編集上、音程や速度が繋ぎの部分でおかしくなっている箇所がある。

3. レコード音源の聴き比べ

レコードについて、デジタル化の影響、音響補正の影響を調べた。
 ・レコードをレコードプレーヤーで再生
 ・デジタル化音源をMusicBeeで再生(音響補正なし)
 ・デジタル化音源をMusicBeeで再生(音響補正あり)

3-1: レコードプレーヤー再生
3-2: MusicBee再生

3-3: 音響補正なし (DIRAC OFF)
3-4: 音響補正あり (DIRAC ON)

【感想】
・デジタル化による違いは自分にはよく分からなかった。
・音響補正がない場合は、低音のこもり、高音の割れが気になる。
・音響補正をONにすると、それが解消されて、中低音が澄み空気感が増す。

【空気録音】
3-5: デモ動画の作成

3-6: 【デモ動画】レコード音源聴き比べ


やはり、デジタル化による違いは感じられない。
音響補正がOFF→ONになると、中低音が澄んで空気感が増す感じが捉えられている。

4. CD音源の聴き比べ

同様に、CDについてデジタル化の影響、音響補正の影響を調べた。
 ・CDをCDプレーヤーで再生
 ・デジタル化音源をMusicBeeで再生(音響補正なし)
 ・デジタル化音源をMusicBeeで再生(音響補正あり)

4-1: CDプレーヤー再生
4-2: MusicBee再生

4-3: DIRAC OFF
4-4: DIRAC ON

【感想】
・当然かも知れないが、CDの場合もデジタル音源化による違いはよく分からない。
・音響補正をONにすると、低音のこもり、高音の割れが解消されて、中低音が澄む。

【空気録音】
4-5: デモ動画の作成

4-6: 【デモ動画】CD音源聴き比べ


やはり、デジタル音源化による違いは感じられない。
音響補正がOFF→ONになると、空気が澄んで定位がピシッと決まる感じが分かる。

5. まとめ

音響補正は、音質を変えるのではなく音の悪いところを解消してくれるという印象。
その結果、レコードもCDもそれぞれの特長(良さ)が引き出されている。
レコードとCDの音質に関しては、逆に善し悪しではなく、好みの問題になるような気がする。
自分の場合には、なぜかレコードの音の方に心が揺さぶられる。
このマシュ・ケ・ナダの場合、女性ボーカルで聞かせにくる部分が特別にいいと思う。
透き通った声とフィンガースナップ、ピアノとの掛け合いの空気感がたまらない。
それで、思い出したことがある。
50年以上も前、実家の洋間のホームステレオの前に座ってこのレコードに聴き入っていた時は、いつもヘッドフォンをしていたのだった。
きっと、中学生の自分にもその方が心に響く音がしていたに違いない。

やはりレコードにはレコードの良さがあることを、改めて認識することができた。
単に、懐かしさや回顧からくるエモーションなのかも知れないが・・・
それでもいい、理屈を追求することはやめにして、純粋にレコードの良さにもっと深入りしてみたいと思う。

5-1: 荒井由実 ミスリム
5-2: MusicBee再生

ユーミンのレコードとCDもいくつか持っているので聴き比べも楽しいと思う。
ただ、大好きな「12月の雨」は、ミスリムのレコード音源しかない。

5-3: 【デモ動画】12月の雨


いかにもレコード音源といった、柔らかないい音で聴けたので、さっそく空気録音。
そういえば、今年ももうすぐクリスマス。
この時期のなんとも不思議な気持ちを表現した、いい曲だと思う。


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