Top
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Bottom
753Note
古いレコードやCDを気軽にいつまでもいい音で
11. Audacityによるレコード録音、音源データ管理
このページの構成
1. 狙い
2. Audacityのインストール
3. 録音デバイスの設定
4. 録音
5. 不要部分の削除
6. クリッピングの修復
7. ラベルの編集
8. ファイルの書き出し
1. 狙い
CDの場合と同様に、レコードのお気に入りの曲も音響補正の環境で聴きたいので、デジタル化してNASに置いておく。
レコードのデジタル化に関する記事を探していたら、まさにぴったりのサイトがあった。
非常に分かりやすく書かれているので、初心者の自分にもたいへん参考になった。
Audacityでレコードをデジタル化
T
U
V
W
- ガジェぶろぐ
ガジェぶろぐさん、ありがとうございます。
1-1: セルジオ・メンデス・ベスト4
1-2: コンパクト盤
お気に入りのコンパクト盤を例にとって、Audacityによるデジタル化についてまとめておく。
2. Audacityのインストール
以下より「Audacity v3.4.1 (23/11/08)」をダウンロード。
「Audacity」無料の音声編集ソフト - 窓の杜
ダウンロードした「audacity-win-3.4.1-64bit.exe」をダブルクリックで実行。
以下、画面の指示に従ってインストールを行なう。
2-1: 日本語の選択
2-2: セットアップウィザード開始画面
2-3: 使用許諾契約
2-4: インストール先
2-5: 追加タスクの選択
2-6: インストール
2-7: 完了
2-8: 新バージョンの案内
新バージョンの案内画面が表示されたので、「更新をインストール」。
再度、同様の手順に従ってインストールを進める。
2-9: Audacity 3.4.2
Audacity 3.4.2が使用可能な状態になった。「OK」。
2-10: 編集メニュー
「編集」メニューから「環境設定」を開く。
2-11: オーディオ設定
「オーディオ設定」の「録音」「デバイス」を確認する。
当然、このままでは録音デバイスとしてDDRC-24を選択することができない。
3. 録音デバイスの設定
3-1: SX Virtual Link
「SX Virtual Link」を起動し、入力デバイスの「miniDSP DDRC-24」を接続状態にする。
これ以降、ダミーとしてオーディオ側で適当なCDなどを流しておくと接続状況が把握しやすい。
3-2: サウンド 入力設定
PCの「設定」から「サウンド」の「入力」を確認すると、ライン入力として DDRC-24 が追加・選択されている。
3-3: DDRC-24 設定画面
miniDSPソフトを起動して「DDRC-24」の設定画面を開く。
ここで「Input Source」として「Analog」が選択されていないとオーディオの AUDIO OUT からの入力が得られない。
Analogを選択すると、右側の入出力の「RMS-Meter」が振れて接続を確認することができる。
尚、Dirac Liveは図のように「DIRAC OFF」の状態にしておく。
そうしておけばフィルターの「Presets」は1〜4のいずれになっていても影響を受けない。
接続が確認できたらminiDSPソフトは閉じても構わない。(機器の設定は保たれる)
3-4: 録音デバイス
Audacityを再起動し、再び「オーディオ設定」を確認する。
(再起動する代わりに、スピーカーのアイコンの付いた「オーディオ設定」から「オーディオデバイス情報を再スキャン」しても構わない。)
すると、録音デバイスにライン入力の DDRC-24 が追加されている。
3-5: 録音デバイス
録音デバイスとして DDRC-24 を選択する。
3-6: サンプリング周波数・サンプル形式
あと、折角のことなので録音品質はCD並あるいはそれ以上が確保できるようにしておきたい。
「サンプリング周波数」を「96000 Hz」、「サンプル形式」を「24 bit」とした。
これで「OK」として環境設定を終了する。
3-7: 録音中
録音レベルはマイクのアイコンの付いたバーで調整できるが、最大の100%にしておく。
試しに録音「
●
」ボタンを押してみる。
ダミーのCDを流していれば、このように録音が進行する。
「■」ボタンで停止し、「編集」メニューの「録音を元に戻す」で消去しておく。
4. 録音
録音「
●
」ボタンを押して録音を開始し、その後レコードを再生する。
いらない部分は後から簡単に削除できるので多少早めに録音を開始しても問題ない。
4-1: コンパクト盤
4-2: 演奏中
スピーカーからの音量は録音には影響しないので、聞こえる程度の適当な音量でも構わない。
4-3: 録音中
A面の2曲の録音が終わったら、そのまま続けてB面の2曲の録音を行なった。
4-4: 停止
B面の録音が終わったら、停止「■」ボタンを押す。
4-5: プロジェクトをウィンドウに合わせる
ルーペアイコンのバーの長い方をクリックして「プロジェクトをウィンドウに合わせる」。
A面B面の計4曲が13分程度で録音されていることが分かる。
4-6: プロジェクトを保存
「編集」メニューから「名前を付けて保存」を選択する。
4-7: プロジェクトファイルについて
取りあえずAudacity内で行なう作業なので「OK」をクリック。
4-8: 保存
名前を「SERGIO MENDES BEST 4」として「保存」する。
5. 不要部分の削除
曲の開始/終了における無音区間が3〜5秒程度になるように無駄な部分を削除していく。
5-1: 1曲目の開始部分の選択
1曲目の開始部分となる区間を図のようにカーソルで選択する。
その状態で、ルーペアイコンのバーが短い方をクリックして「選択範囲をウィンドウに合わせる」を実行する。
5-2: 1曲目の開始部分の拡大
すると、このように1曲目の頭出しの部分が拡大表示される。
再生「
?
」ボタンで録音状況を確認しながら、削除する部分を検討する。
針を落とす音やキズなどに依るノイズが入った部分は削除範囲に含めることが好ましい。
ただし、ノイズの除去は別途一括して行なうので残っていても構わない。
5-3: 削除する区間を選択
検討が終わったら、削除する区間をカーソルで選択する。
図中4.2秒付近にあるノイズは削除範囲に含めてもよかったが、後でノイズ除去の練習を行なうため敢えて残したままとした。
選択したら、「編集」メニューから「削除」をクリックする。
5-4: 削除結果
削除した結果が表示される。
これで問題が無ければ、「プロジェクトをウィンドウに合わせる」を実行する。
5-5: 2曲目と3曲目の繋ぎ目を選択
つぎはA面とB面の繋ぎ目、すなわち2曲目と3曲目の繋ぎ目に関する編集を行なう。
該当する区間をカーソルで選択し、「選択範囲をウィンドウに合わせる」を実行する。
5-6: 2曲目と3曲目の繋ぎ目の拡大
2曲目の終わりに針が上がる音、3曲目の始まりで針が下りる音がノイズとして入っている。
この間の録音は止めていないので、無音区間は長くなっている。
5-7: 削除する区間を選択
2箇所のノイズを削除範囲に含め、かつ無音区間が2曲目の終わりと3曲目の始まりの分として7〜8秒確保できるよう削除部分を決定した。
削除する区間をカーソルで選択して、「編集」メニューから「削除」する。
5-8: 削除結果
削除結果に問題が無ければ、「プロジェクトをウィンドウに合わせる」を実行する。
5-9: 4曲目の終わりの部分を選択
同様に作業を進め、最後は4曲目の終わりの部分。
該当する区間をカーソルで選択し、「選択範囲をウィンドウに合わせる」を実行する。
5-10: 削除する区間を選択
ここも針が上がる部分のノイズを含めるように削除部分を決定した。
削除する区間をカーソルで選択して、「編集」メニューから「削除」する。
5-11: 削除結果(全体)
無駄な部分を削除して、このような形になった。
5-12: プロジェクトの保存
「編集」メニューから「保存」しておく。
6. クリッピングの修復
今回、けっこう耳障りなノイズとして1曲目の開始時のキズ音が残ったままになっている。
このノイズに関しては、クリッピングの修復という機能を用いて除去を行なった。
6-1: 除去したいノイズ
これが問題の箇所。
6-2: 対象区間を選択
対象区間をカーソルで選択して、「エフェクト」メニューから「クリッピングを修復」を選択。
6-3: デフォルト値
6-4: 変更値
「クリッピングしきい値 (%)」と「ピークを修復するための振幅の低減 (dB)」が指定できる。
デフォルト値では効果が少なかったので、後者の値をデフォルトの-9dBから-19dBに変更した。
6-5: クリッピングの修復後
前後と同等のノイズになり、気にならなくなった。
7. ラベルの編集
7-1: 編集メニューのラベルエディタ
「編集」メニューから「ラベルエディタ」を選択。
7-2: タイトルを入力
「ラベル」に1曲目のタイトルを入力して「OK」。
7-3: タイトルの表示
「ラベルトラック」に1曲目のタイトルが表示される。
次に、1曲目と2曲目の繋ぎ目をカーソルで選択する。
7-4: 1曲目と2曲目の繋ぎ目の拡大
選択範囲をウィンドウに合わせて拡大表示する。
再生を行ないながら、曲の切れ目にしたい箇所を停止ボタンで止めて決定する。
決定したら、「編集」メニューから「再生位置にラベル付け」を選択。
7-5: カーソルボックス
「ラベルトラック」に現われるカーソルボックスを右クリックして「ラベルを編集」を選択。
7-6: タイトルを入力
「ラベル」に2曲目のタイトルを入力して「OK」。
7-7: タイトルの表示
タイトルが表示される。
7-8: 2曲目までラベル付け終了
これで2曲目までのラベル付けが終了。
7-9: 4曲すべてのラベル付け終了
同様の手順で4曲目までのラベル付けを行なった。
7-10: ラベルエディタで再確認
ここで、再度ラベルエディタを開いてみる。
7-11:
すると、どの曲も開始時刻と終了時刻が同じになっていることが分かる。
7-12:
1曲目の終了時刻をダブクリックで編集可能な状態にして、2曲目の開始時刻に合わせる。
7-13:
同様にして、4曲目の終了時刻には録音の終了時間を入力して、「OK」。
7-14:
これで、タイトルが区間表示されるようになる。
8. ファイルの書き出し
8-1: オーディオをエクスポート
「ファイル」メニューから「オーディオをエクスポート」を選択する。
8-2: オーディオをエクスポート 設定画面
エクスポート先は取りあえずデフォルトの「Audacity」フォルダーとする。
その他の設定を上記のように行なった上で、まず「メタデータを編集」をクリックする。
8-3: 1曲目のメタデータ
1曲目のメタデータが表示される。
トラック名(タイトル)とトラック番号だけしか入力されていない。
8-4: 1曲目のメタデータ (編集後)
「アーティスト名」「アルバム名」「年」「ジャンル」を入力したら、矢印キーをクリック。
8-5: 2曲目のメタデータ (編集後)
1曲目の入力内容が引き継がれても良さそうなものだが、そうならない(バグ?)。
仕方ないので、4曲目までコピペで一つ一つ貼り付けていった。
8-6: すべての編集終了
すべての入力内容を再度確認したら、「OK」をクリック。
8-7: オーディオをエクスポート 設定画面
「オーディオをエクスポート」の設定画面に戻るので、今度は「エクスポート」を実行。
8-8: エキスポート成功
4ファイルのエクスポートが成功。
8-9: プロパティ 全般
8-10: プロパティ 詳細
例として1曲目のflacファイルのプロパティを調べてみる。
メタデータの編集内容が正しく反映されていることが分かる。
これら4つのファイルをNASの下記ディレクトリに移して、MusicBeeのライブラリに追加する。
Music/MusicBee/Phono Files/
セルジオ・メンデスとブラジル ’66/セルジオ・メンデス・ベスト4/
01-マシュ・ケ・ナダ.flac
02-フォー・ミー.flac
03-コンスタント・レイン.flac
04-ザ・ジョーカー.flac
8-11: MusicBee
アルバムが登録され、MusicBeeによる再生が可能となった。
Copyright 2022 WaterFront111 All rights reserved.
前頁
目次
次頁