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3. iBook G3 16 VRAM

3-8. MoM v0.20による確認

このページの内容

  1. MoM v0.20のインストール
  2. 事前準備
  3. Mac OS 9 仮想マシンの作成
  4. Mac OS 9.1 仮想マシンの作成
  5. Mac OS 9.2 仮想マシンの作成
  6. Mac OS X 10.0 仮想マシンの作成
  7. Mac OS X 10.1 仮想マシンの作成
  8. Mac OS X 10.2 仮想マシンの作成
  9. Mac OS X 10.3 仮想マシンの作成
  10. まとめ

1. MoM v0.20のインストール

v0.20の使い方に関する情報はほとんど何も無い状態でのスタートです。
確認環境は、Mac OS X 10.3でX11がインストールされていればいいと思います。

1-1

USB「FOR IBOOK」の「Mom」に3つのバージョンのMoMが置いてあります。
「Mac-on-Mac-v0.2.dmg.zip」をデスクトップにコピーして、ダブルクリックで解凍します。
「Mac-on-Mac-v0.2.dmg」をの中身は「Mac-on-Mac」のアプリのみです。

1-2

「アプリケーション」にコピーします。

1-3

アプリケーションに置いた「Mac-on-Mac」を起動します。
アプリアイコンはDockに固定しておきます。
GUIがAlpha版に対してはかなり格好良くなっています。
4つの仮想マシンはまだ<empty>の状態です。
例えば一番上のマシンの「Configure」を開いてみます。

1-4

こんな感じで「VM Configure」ウィンドウが開きます。

1-5
1-6

Name: 仮想マシンの名前をキーインする場所です。
Client OS: Mac OS X、Mac OS Classic、Linuxがプルダウンで選択できます。(1-6)
Memory: Alpha版とは異なり、デフォルト値は示されていません。
DVD/CD: 内蔵ドライブが表示されています。Mount/Bootが選択できます。
Image 1〜4: イメージの種類は不明ですが、4個までMountできBootもできるようです。
Advanced Settings: デフォルトではEnable USBにのみチェック。詳細は不明です。
Make Disk Image: 残念ながらCreateがグレーアウトされていて、まだ使えないようです。
Enable VM: 入/切を行なう意味があまりよく分かりません。

1-7

この時点ですでに「ライブラリ」の「Mac-on-Mac」というフォルダが自動生成され、4つの仮想マシンのデータが収められています。

1-8

「VM1」を開いてみましたが、ディスクなどは見当たりません。

以上が、取りあえず分かったことです。
これらのことを参考に、前もって少し準備をしておくことにしました。

2. 事前準備

準備に際して「Advanced Settings:」の「Enable USB」について少し試してみました。
その結果、対象はHFS(Mac OS形式)でフォーマットされたUSBであり、「FOR IBOOK」を直接マウントすることはできないことが分かりました。
あと、注意が必要なことは「VM Configure」内で参照するパスにはブランクが含まれていてはいけないことです。
「FOR IBOOK」は使用しないことにしたのでそのままとしますが、以下、留意して進めます。

確認作業をスムーズに進めるために、USB「FOR IBOOK」のデータを用いて、以下のディスクイメージを作成しておくことにします。
 ・各仮想マシン用起動ディスク
 ・追加インストール用ディスク
格納場所は「書類」フォルダとします。

各仮想マシン用起動ディスクの作成
「Make Disk Image」の機能はまだ使えないようなので、各仮想マシンの起動ディスク(ボリューム)を作成しておきます。
Mac OS 9、9.1、9.2、Mac OS X 10.0、10.1、10.2、10.3用の7種類になります。
サイズはやや大きめですが共通の4GBとします。

2-1

ディスクユーティリティを開いて、「新規イメージ+」をクリックします。
まず、Mac OS 9用の起動ディスクからです。
「別名で保存:」にはボリューム名として「OS904」と入力します。
「サイズ:」はプルダウンメニューから「カスタム」を選んで「4000MB」と入力します。
あとは基本的にデフォルトのままで構わないはずです。
上記内容になっていることを確認して、「作成」をクリックします。

2-2

左カラムから、作成された「OS904.dmg」を選択して、「パーティション」タブを選びます。
上記内容になっていることを確認して、「パーティション」を実行します。
最初に開いた時に既にこの表示内容になっているので、実行が必要なのか分かりにくいです。
自分は、パーティションマップを切るという意味で必要な操作だと理解しています。

2-3

「書類」に「OS904.dmg」が作成されています。

2-4

他の起動ディスクについても、同様の手順で作成を行ないます。
ボリューム名「OS904」の部分を変更する以外は全く同じ手順です。

追加インストール用ディスクの作成
起動ディスクとは別の追加インストール用ディスクを作成しておき、同時にマウントさせたいと思います。
この追加インストール用ディスクにはアップデートを入れておきますが、取りあえず仮想マシン間で共通のものにしておくため、作業対象となるOSのアップデートをまとめて入れておくことにします。

2-5

まず、入れ物(容器側)になるインストール用ディスクのボリュームから作成します。
これも手順は前の起動ディスクの場合と同じです。
ボリューム名を「Install」とする以外は、サイズも含めて同じとします。

2-6

「書類」に「Install.dmg」が作成されています。
次の作業に備えて、ダブルクリックしてデスクトップにマウントしておきます。

2-7

アップデートのアーカイブは「FOR IBOOK」の「OS Update」に置かれています。
必要なものだけを、「Install」に入れ込むことにします。
まず、「Mac OS 9.0.4 Update.smi.bin」をダブルクリックして解凍します。

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前にもお目にかかった画面ですが、smiからの2次解凍の際に出る画面です。
2次解凍は不要なのですが、「同意します」で先に進みます。

2-9

「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」をデスクトップの「Install」にドロップします。
解凍で作成されたsmiデータとボリュームは不要なのでゴミ箱に入れて整理します。

2-10

次に、「Mac OS 9.2.2 Update.smi.bin」をダブルクリックして解凍します。

2-11

「J-Mac OS 9.2.2 Update.smi」をデスクトップの「Install」にドロップします。
解凍で作成されたsmiデータとボリュームは不要なのでゴミ箱に入れて整理します。

2-12

あとは、Mac OS X 10.0〜10.3までの4つのアップデートと、10.1のアップデートの際に必要なセキュリティアップデートです。
これらはdmgデータなのでそのままデスクトップの「Install」にドロップします。

2-13

「Install」に必要なアップデートを収めることができました。

3. Mac OS 9 仮想マシンの作成

3-1

Mac-on-Macを起動します。
1番目の仮想マシンにMac OS 9をインストールしていきます。
Configureをクリックします。

3-2

「VM Configure」ウィンドウが開きます。
入力してきます。

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一つずつ説明します。
 ・Name: Mac_OS_904とキーインしました。
 ・Client OS: プルダウンからMac OS Classicを選択します。
 ・Memory: Alpha版と同じ128MBに設定しました。
 ・DVD/CD: デフォルトのまま、内部ドライブへのパスになっています。
   Bootを選択する場合「☑ Mount ☑ Boot」か「☐ Mount ☑ Boot」か悩みました。
   取りあえず「☑ Mount ☑ Boot」にしました。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OS904.dmg をマウントします。
 ・Image 2: /users/Kazufumi/Documents/Install.dmg をマウントします。
 ・Advanced Settings 取りあえずデフォルトのまま(Enable USBにのみチェック)です。
 ・Make Disk Image: 入力できないのでそのままです。
 ・Enable VM: チェックを入れます。
   初期設定ではチェックを入れて「OK」しないと設定内容が消えてしまいます。

以上の内容で「OK」をクリックします。

3-4

1番目のマシンにアイコンと名称が表示されました。
Mac OS 9のインストールCDをドライブにセットして、「Boot」をクリックします。

3-5

「認証」画面が開き、そのあと少し遅れてX11のxtermウィンドウが開く感じになります。
パスワードを入力して「OK」。

3-6

青色のバーが進み始めます。

3-7

Mac-on-Macの起動画面です。
Alpha版に対してデザインが変更になり、キャラクターは登場しなくなったようです。

さて、このCDからBootする部分がけっこう難儀です。
バーが3分の1ほど進んだところで、この画面が一瞬だけ出て消える場合は起動失敗です。
そのような場合は、Configureに戻ってMemoryの値などを変更してもたぶん無駄です。
コンソールでログメッセージを見ると、CD自体が認識されていないことが分かります。
このような場合には、セオリーどおりPRAMとSMCのリセットを行なうしかないようです。

・PRAMリセット
電源ON後、起動音が鳴ったらすぐに「command+option+P+R」を押しっぱなしにして、
もう一度起動音が鳴ったら手を放します。
・SMCリセット
電源OFF後、バッテリと電源コードを外した状態で、電源スイッチを5秒間ほど長押し。
その後、バッテリと電源コードを繋いで電源を入れます。

うまくいく場合は、バーが半分以上進んだところでドライブが反応する音がします。
一度ドライブが認識されてしまえば、その後は比較的安定して起動するようになります。

3-8

お馴染みの、この画面が現われたら一安心です。
この画面を見ると何故かほっとします。

3-9

順調です。

3-10

順調です。

3-11

Mac OS 9 CDからの起動成功です。(アイコンはCDの絵になっていませんが)
インストール先のボリューム「OS904」、アップデートの入った「Install」もきちんとマウントされています。
「MOL Install」というものがあります。
確認のため中を開いてみます。

3-12

「CD Driver patch」というフォルダが少し気になりますので、ReadMeを開いてみます。

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続きがあります。

3-14

英語なのでよく分かりませんが、いずれにしてもMac OS 9のApple CD/DVD Driverに関する話なので、上の起動問題とは関係なさそうです。
このまま先に進むことにしました。

起動に関してもう一つ確認しておきたいことがあるので、OSのインストールは行なわずに一旦「特別」メニューから「システム終了」します。

3-15

MoMは終了しないままでConfigure画面に戻り、
DVD/CD:の設定を「☑ Mount ☑ Boot」から「☐ Mount ☑ Boot」に変更しました。
それで「Boot」を行なったところ、起動に失敗しました。
DVD/CD:の設定を「☐ Mount ☑ Boot」から「☑ Mount ☑ Boot」に戻してみました。
それだとやはりうまく起動できました。
☑ Mount ☑ Bootが正解ということで先に進みます。

3-16

先ほどの画面に戻って、OSのインストールを行ないます。
「Mac OS インストーラ」をダブルクリックします。

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インストール先ディスクには「OS904」を選択します。

3-18
3-19

インストール作業が完了したら「終了」します。

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ここで、アップデートを行ないます。
「Install」に置かれている「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」をダブルクリックで開きます。

3-21

「アップデート Mac OS 9」にある「Mac OS インストーラ」をダブルクリックします。

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インストール先ディスク「OS904」にインストールを行ないます。

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インストールが完了したら「終了」し、Macも「システム終了」します。

3-26

Mac-on-MacのConfigureを開き、設定を変更します。
今度はCDからではなく、「OS904」から起動しますので、
DVD/CDのMountとBootに付いているチェックを外し、Image 1のBootにチェックを入れます。
試してはいませんが、Mountのチェックは外してはいけないと思います。
また、Image 2の「Install」ボリュームの用途はアップデートだけに限ったものではないので、そのままぶら下げておくことにします。

「OK」で設定を終了します。

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CDがまだドライブに装着されていたら排出します。
Mac-on-Macから「Mac_OS_904」を「boot」します。
物理ドライブからの起動でなければ、パスなどを間違っていないかぎり大丈夫のはずです。

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いい感じです。

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設定アシスタントでは、誕生日の設定を忘れないようにして。

3-31

Mac OS 9、うまくいきました。

4. Mac OS 9.1 仮想マシンの作成

手順はMac OS 9の場合と同様です。
重複を避け、なるべく簡潔に説明します。

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2番目の仮想マシンにMac OS 9.1をインストールしていきます。
Configureをクリックします。

4-2

Mac OS 9の場合と異なるのは2箇所だけです。
 ・Name: 仮想マシンの名前はMac_OS_910とします。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OS910.dmg をマウントします。
他の設定項目についても内容を確認して「OK」をクリックします。

4-3

Mac OS 9.1のCDをドライブに装着して、「Boot」します。

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順調そうに見えますが、起動に失敗したのでSMCリセットをかけてやり直した結果です。
Mac OS 9の作業を終わったあとに、一旦電源をオフにした影響でしょうか。
ちなみにPRAMリセットだけでは、うまくいきませんでした。

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Mac OS 9.1のCDから起動できました。
Alpha版と同じく黄色っぽい画面になりますが、このまま進めます。
「Mac OS インストーラ」でOSをインストールします。

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アップデートの作業はありません。
インストールが完了したら「終了」し、Macも「システム終了」します。

4-11

Mac-on-MacのConfigureを開き、設定を変更します。
DVD/CDのMountとBootのチェックを外し、Image 1のBootにチェックを追加します。
Image 2の「Install」はそのままぶら下げておくことにします。
「OK」で設定を終了します。

4-12

インストールCDをドライブから排出します。
Mac-on-Macから「Mac_OS_910」を「boot」します。

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いい感じです。

4-14

設定を行ないます。

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「コントロールパネル」から「モニタ」を開いて、
「カラー」を「256」から「約 1,670万」に変更します。

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Mac OS 9.1、うまくいきました。

5. Mac OS 9.2 仮想マシンの作成

手順はMac OS 9の場合と同様です。
重複を避け、なるべく簡潔に説明します。

5-1

3番目の仮想マシンにMac OS 9.2をインストールしていきます。
Configureをクリックします。

5-2

Mac OS 9の場合と異なるのは2箇所だけです。
 ・Name: 仮想マシンの名前はMac_OS_922とします。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OS922.dmg をマウントします。
他の設定項目についても内容を確認して「OK」をクリックします。

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Mac OS 9.2.1のCDをドライブに装着して、「Boot」します。

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今回は問題なく、一発で起動しました。
Macの電源を落としたりせず、継続して作業する時は問題ないようです。

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Mac OS 9.2.1のCDから起動できました。
「Mac OS インストーラ」でOSをインストールします。

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インストール作業が完了したら「終了」します。

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このまま、アップデートを行ないます。
アップデート「J-Mac OS 9.2.2 Update.smi」は「Install」に置かれています。

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5-12

インストールが完了したら「終了」し、Macも「システム終了」します。

5-13

Mac-on-MacのConfigureを開き、設定を変更します。
DVD/CDのMountとBootのチェックを外し、Image 1のBootにチェックを追加します。
Image 2の「Install」はそのままぶら下げておくことにします。
「OK」で設定を終了します。

5-14

インストールCDをドライブから排出します。
Mac-on-Macから「Mac_OS_922」を「boot」します。

5-15

いい感じです。

5-16

Mac OS 9.2、うまくいきました。

5-17

以上で、Mac OS 9に関する3台の仮想マシンを作成できました。
続けて、Mac OS X関連の4台の仮想マシンの作成を行ないますので、その準備をしておきます。
一旦、Mac-on-Macを「Quit」で終了しておきます。

5-18

作成した仮想マシンのデータは「ライブラリ」の「Mac-on-Mac」フォルダに格納されていますが、そのフォルダの名前を「Mac-on-Mac(MacOS)」に変更します。

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名前を変更したら、Mac-on-Macを起動します。

5-20

「ライブラリ」には新たな「Mac-on-Mac」フォルダが作成されています。
取りあえず「Mac-on-Mac(MacOS)」を保存しておくための手段です。

6. Mac OS X 10.0 仮想マシンの作成

ここからは、Mac OS X 仮想マシンの作成になります。

6-1

1番目の仮想マシンにMac OS X 10.0をインストールしていきます。
Configureをクリックします。

6-2

このように設定しました。
これまでのDVD/CD起動の場合と基本的には同じです。
 ・Name: 仮想マシンの名前はMac_OSX_100とします。
 ・Client OS: これはプルダウンからMac OS Xを選択する必要があります。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OSX100.dmg をマウントします。
この内容で「OK」をクリックします。

6-3

1番目のマシンにアイコンと名称が表示されました。
Mac OS X 10.0のCDをドライブに装着して、「Mac_OSX_100」を「Boot」します。

6-4

Mac-on-Macの起動画面が現われました。
Mac OS 9の起動画面とは少しデザインが異なります。
しばらくドライブがカタカタと作動していますが・・・

6-5

やがてこのような表示が出て、止まってしまいます。
panic(cpu 0): Unable to find driver for this platform: "AAPL,MOL".
・・・
カーネルパニックという根本的なエラーのようです。

6-6

「Mac-on-Mac」フォルダの「VM1」の中に「mom1.log」というログファイルがあります。

6-7

コンテクストメニューから、「コンソール (デフォルト)」を選択して開いてみます。

6-8

こんな感じでログファイルが開きます。

6-9

成功したMac OS 9.2のログも「Mac-os-Mac(MacOS)」に残っていますので比較してみます。

6-10: Mac OS X 10.0 ログ (前半)
6-11: Mac OS 9.2 ログ (前半)

前半の部分は基本的に同じ内容になっています。

6-12: Mac OS X 10.0 ログ (後半)
6-13: Mac OS 9.2 ログ (後半)

後半の部分に差がありそうなので、調べてみます。

6-12: Mac OS X 10.0 ログ (後半)

まず、Mac OS9.2のログから見てみます。
「Mac-on-Linux OpenFirmware 0.9.70」が作動して、
「OS922」のMac OS ROMを探しに行って、
boot loaderをスタートさせています。

6-13: Mac OS X 10.0 ログ (後半)

一方、Mac OS X 10.0のログです。
CDやDisk自体はMac OS 9の場合と同様、認識されているようです。
こちらでは「MacOS X Boot Loader 0.9.70」が作動していますが、
「起動ボリューム(CD)側に/System/Library/Extensions.mkextが見当たらない」
といったようなことで問題が起こっているようです。
***** SIGNAL 13 [Broken pipe] in thread main-thread *****が最終的原因でしょうか。

mach_kernel、Extensions.mkext、Mac-on-Linux OpenFirmware 0.9.70などについて調べてみましたが、この領域が不得手な自分には分かりそうにありませんでした。
取りあえず、先に進むことにしました。

7. Mac OS X 10.1 仮想マシンの作成

7-1

2番目の仮想マシンを作成します。
2番目のConfigureをクリックします。

7-2

設定内容です。
 ・Name: 仮想マシンの名前はMac_OSX_101とします。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OSX101.dmg をマウントします。
この内容で「OK」をクリックします。

7-3

2番目のマシンにアイコンと名称が表示されました。
Mac OS X 10.1のCDをドライブに装着して、「Mac_OSX_101」を「Boot」します。

7-4

起動して少し経つとレインボーカーソルが回り始めます。
ドライブは最初に僅かにククッ、ククッと反応するだけです。

7-5

そのままの状態が続きますが、やがてファイルが壊れたような絵が出ます。

7-6

同じように、「VM2」にある「mom1.log」を調べてみました。
やはり/mach_kernelと/System/Library/Extensions.mkextが参照されていますが、ここでは後者が is imissing だとは言われていません。
***** SIGNAL 13 [Broken pipe] in thread main-thread *****が出ています。

8. Mac OS X 10.2 仮想マシンの作成

8-1

3番目の仮想マシンを作成します。
3番目のConfigureをクリックします。

8-2

設定内容です。
 ・Name: 仮想マシンの名前はMac_OSX_102とします。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OSX102.dmg をマウントします。
この内容で「OK」をクリックします。

8-3

3番目のマシンにアイコンと名称が表示されました。
Mac OS X 10.2の1枚目のCDをドライブに装着して、「Mac_OSX_102」を「Boot」します。

8-4

起動して少し経つとインジケータが回り始めます。
ドライブは最初に僅かにクッ、クッと反応するだけです。

8-5

インジケータが回り続けるだけの状態になります。

8-6

「VM3」にある「mom1.log」を調べてみました。
内容的にはMac OS X 10.1の場合と同じになっています。
***** SIGNAL 13 [Broken pipe] in thread main-thread *****はやはり出ています。

9. Mac OS X 10.3 仮想マシンの作成

9-1

4番目の仮想マシンを作成します。
4番目のConfigureをクリックします。

9-2

設定内容です。
 ・Name: 仮想マシンの名前はMac_OSX_103とします。
 ・Image 1: /users/Kazufumi/Documents/OSX103.dmg をマウントします。
この内容で「OK」をクリックします。

9-3

4番目のマシンにアイコンと名称が表示されました。
Mac OS X 10.3の1枚目のCDをドライブに装着して、「Mac_OSX_103」を「Boot」します。

9-4

起動して少し経つとインジケータが回り始めます。
ドライブは最初に僅かにクッ、クッと反応するだけです。

9-5

インジケータが回り続けるだけの状態になります。

9-6

「VM4」にある「mom1.log」を調べてみました。
内容的にはMac OS X 10.1、10.2の場合と同じになっています。
***** SIGNAL 13 [Broken pipe] in thread main-thread *****はやはり出ています。

10. まとめ

10-1
10-2

Mac OS 9、Mac OS 9.1、Mac OS 9.2に関しては、仮想マシンの作成に成功しました。
ただし、CDからの初期起動に失敗する(起動画面が一瞬で消える)ことが頻発します。
そのような時は、CDが認識されるようになるまでPRAMリセットやSMCリセッを行なってみるしかない状況です。
原因として、MoMがUSBマウスやUSBメモリと干渉しているような感触もありますが、分離・分析できていません。

10-3
10-4

Mac OS X 10.0、10.1、10.2、10.3に関しては、いずれもうまくいきませんでした。
上記の問題はMac OS 9の場合と共通ですが、さらに、仮に起動画面の状態になった場合でも、しばらくするとストップしてOSからの起動には至りません。
ログを調べると、***** SIGNAL 13 [Broken pipe] in thread main-thread *****が4者に共通して出ていますので、そこが問題個所だと思いますが意味はよく分かりません。
その少し前には、/mach_kernelと/System/Library/Extensions.mkextが参照されていますので、VMの根幹になる部分の話だと思います。

もう一つ、前から気になっていることがあります。
それは、MoMのv0.20とv0.21の差異がよく分からないという点です。
前述のように、WikipediaによるとMoMでMac OS X 10.0〜10.3が作動するという記述はありますが、バージョンについてはv0.21のことしか触れてありません。
また、SourceForgeには"Mac-on-Mac v0.20: Running Mac OS X Panther"という絵が載っていますが、同ページにあるのはv0.21のダウンロードリンクです。
v0.20でも動くはずだと思って(願って)やってみたのですが、v0.21を試さざるを得ない状況になってしまいました。


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