753Note

3. iBook G3 16 VRAM

3-7. MoM Alpha版による確認

このページの内容

  1. MoM Alpha版のインストール
  2. Mac OS 9 仮想マシンの作成
  3. Mac OS 9.1 仮想マシンの作成
  4. Mac OS 9.2 仮想マシンの作成
  5. まとめ

1. MoM Alpha版のインストール

1-1

MoMはMac OS X 10.4 Tigerでは作動しないので、確認環境はMac OS X 10.3.9です。
Momを作動させるにはX11がインストールされていることが必要条件です。
そのためにはインストール時にカスタムインストールを選択してX11にチェックを入れます。
それを忘れた場合でもは、インストールCDの3枚目から追加インストールが行なえます。

1-2

USB「FOR IBOOK」の「Mom」に3つのバージョンのMoMが置いてあります。
「MomDist-alpha.dmg」をダブルクリックして、「MomDist」をマウントします。

1-3

「アプリケーション」に「MomDist」というフォルダを作成して、そこに「Mom」アプリと「Readme」を入れておきます。

1-4

Readmeを開いてみます。
現時点で起動できるのはMac OS 9のみ、と書いてあります。

1-5

1-3の画面に戻って、「Mom」アプリを右クリックして「パッケージの内容を表示」します。
「Contents」の「MacOS」にある「vm_start」を右クリックして、「このアプリケーションで開く」から「その他...」の「テキストエディット」を選択して開きます。
113行目の末尾に-bootを追加して保存します。
  blkdev: \${etc}/../disk0.dmg -rw -whole -boot

この内容を含め、Alpha版の使い方については、マイナビニュース2004/10/25の記事を参考にさせていただきました。リンク切れになっていますので、mhtを掲載しておきます。
海上忍様、大変ありがとうございました。

2. Mac OS 9 仮想マシンの作成

Mac OS 9 仮想マシンを作成します。
1-3の画面の状態から、「Mom」アプリをダブルクリックで起動します。

2-1

Momの起動後、X11も自動的に起動され、xtermウィンドウが開きます。
Momのウィンドウにある、追加ボタン「+」をクリックします。

2-2

追加するマシンの設定画面が現われます。
マシン名として、「Name」に「Mac_OS_904」とキーインします。
「CD/DVD」にチェックが入っていることを確認します。(isoはサポートされていません。)
他の設定はデフォルトのままで、「Create」します。

2-3

仮想マシンを作成中です。

2-4

仮想マシン「Mac_OS_904」が作成されました。
ドライブにMac OS 9のインストールCDを挿入します。
マウントされたら、「Boot CD」にチェックを入れて、「Power On」します。

2-5
2-6

しばらくすると、楽しい起動画面が現われます。

2-7
2-8

インストールCDから起動しました。

2-9

ディスクの初期化を求められます。
「名前」はここでは「OS904」として、「初期化」を行ないます。
これが起動ボリュームの名前になります。

しばらくすると、確認画面が現われますので、
・「続ける」。
以下、「・」付きの説明は、掲載のない画面で実行する内容を表わすことにします。

2-10

起動用のボリューム「OS904」がマウントされました。
「Mac OS インストーラ」をダブルクリックします。

・「続ける」。
・「OS904」を「選択」。
・「続ける」。
・「続ける」。
・「同意します」。
・「開始」。

2-11

インストールが開始されます。
残り時間が約5分となっていますが、概ね実際の時間と合っています。

2-12

インストール作が完了したら、「終了」。

2-13

さらに、「特別」から「システム終了」します。

2-14

このままの状態で、Momから起動を掛けてもいいのですが、その前に仕込みを行ないます。
ホームフォルダにvmsというフォルダが出来ていて、その下に先ほど作成した仮想マシン「Mac_OS_904」があります。
その中に「disk0.dmg」というディスクイメージが作成されています。
仮想マシンを作成すると、どのマシンに対しても同名のディスクイメージが作成されます。
これをダブルクリックすると「OS904」というボリュームがデスクトップにマウントされます。
つまり、これが仮想マシン「Mac_OS_904」の起動ボリュームであることが分かります。
したがって何か追加インストールしたいものがあれば、ここに放り込んでおきます。
ここでは、Mac OS 9.0.4のアップデータを仕込んでおくことにします。

2-15

「FOR IBOOK」の「OS Update」にある「Mac OS 9.0.4 Update.smi.bin」がそれです。
ダブルクリックして解凍します。

2-16

Mac OS X 10.3にあるStuffItが解凍を行なってくれます。

2-17

同じフォルダ内に「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」が作成されました。

2-18

後ろにこのようなウィンドウが開いています。
なぜこのタイミングで同意を求められるのか分かりませんが、「同意します」をクリックしてみます。

2-19

「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」がさらに解凍されて「アップデート(文字化け) Mac OS 9」のボリュームが作成されることが分かりました。
自己解凍が可能な「J-Mac OS 9.0.4 Update.smi」を持ち込めばいいので、起動ボリューム「OS904」を開いてそこに置きます。
これで準備ができたので、作業に使ったデスクトップのボリュームをアンマウントします。
インストールCDも不用なので排出します。

2-20

この状態から、Momウィンドウで「Boot CD」のチェックを外して「Power On」。

2-21

Mac OS 9が起動します。

2-22

「Mac OS 設定アシスタント」が開きますが、アップデートを先に行なうので、ウィンドウを閉じます。

2-23

Mac OS 設定アシスタントを「終了」します。

2-24

「J-Mac OS 9.04 Update.smi」をダブルクリック。
・「同意します」。

2-25

マウントされた「アップデート Mac OS 9」を開いて、「Mac OS インストーラ」をダブルクリック。

・OS904を「選択」
・「続ける」。
・「同意します」。
・「開始」。
・「続ける」。

2-26

「再起動」します。
すると、仮想マシンも終了してしまいます。

2-27

再度、Momから「Power On」します。

2-28

ここで「Mac OS 設定アシスタント」の設定を行ないます。
  1ページ目は そのまま、右矢印
  2ページ目は 「はい」を選択して、右矢印
  3ページ目は 誕生日を設定するにチェックを入れ、誕生日を入力して、右矢印
  4ページ目は 「東京、日本」などを選択して、右矢印
  5ページ目から8ページ目は そのまま、右矢印
  9ページ目は 「設定する」をクリック
  完了したら、「終了」をクリック。

2-29

バージョン9.0.4になっています。
「特別」より「システム終了」します。

2-30

尚、Momを一旦終了すると、作成した仮想マシンがMom画面から消えてしまう仕様になっています。
データ自体はvmsフォルダに残っていますので、例えば、同じ名前「Mac_OS_904」で復元させたい場合には、次の手順を踏みます。
 (1) vmsにある旧データのマシン名を手打ちで「Mac_OS_904x」などに変更します。
 (2) Momから新しい仮想マシンとして「Mac_OS_904」を作成します。
 (3) vmsに戻り、「Mac_OS_904x」内のdisk0.dmgを「Mac_OS_904」にドラッグします。

2-31

 (4) 上記画面に従って、「置き換える」を選択します。
 (5) 「Mac_OS_904x」は不要なので廃棄します。(disk0.dmgは無くなっています。)
これで、「Mac_OS_904」からの起動が可能になります。

3. Mac OS 9.1 仮想マシンの作成

Mac OS 9.1 仮想マシンを作成します。
手順はMac OS 9 仮想マシンの場合と同様です。
むしろ9.1の場合にはアップデートを持ち込む作業がない分簡単です。
異なる点を中心に手順を示します。

3-1

Momのウィンドウで「+」をクリックします。

3-2

マシン名は「Mac_OS_910」とします。
他の設定はデフォルトのままで、「Create」します。

3-3

ドライブにMac OS 9.1のインストールCDを挿入します。
「Boot CD」にチェックを入れて、「Power On」。

3-4
3-5

9.1のCDから起動しました。

3-6

画面が黄色っぽくなりますが、後でモニタで調整するので、そのまま作業を進めます。
起動ボリュームの名前は「OS910」とします。

3-7

起動用のボリューム「OS910」がマウントされました。
「Mac OS インストーラ」でインストールを行ないます。

3-8

インストール時間は、Mac OS 9の場合より少し長い感じです。

3-9

インストールを終了したら、Macも終了します。

3-10

アップデートなど追加インストールするものが何もなければ、このままMomから起動します。
インストールCDを排出します。
「Boot CD」のチェックを外して、「Power On」です。

3-11

ここでは正常なカラー表示になります。

3-12

ここではまた黄色っぽくなります。
アップデートは掛けないのでここで設定を行ないます。

3-13

OS9.1では誕生日の設定がなくなっています。

3-14

よく見えませんが、「コントロールパネル」から「モニタ」を開きます。

3-15
3-16

「カラー」を「256」から「約 1,670万」に変更します。

3-17

Mac OS 9.1、成功です。

4. Mac OS 9.2 仮想マシンの作成

最後に、Mac OS 9.2 仮想マシンの作成です。
Mac OS 9.2.1のCDからインストールして、9.2.2にアップデートします。
したがって、手順としてはMac OS 9 仮想マシンの場合と同様になります。
やはり、異なる点を中心に手順を示します。

4-1

仮想マシン「Mac_OS_922」を作成して、Mac OS 9.2.1のCDから起動します。

4-2

起動中。

4-3

起動ボリューム名は「OS922」とします。

4-4

インストール時間は、OS 9.1よりさらに長い感じです。

4-5
4-6

インストールを終了したら、Macも終了します。

4-7

仕込みを行なうので、vmsにある「Mac_OS_922」の「disk0.dmg」をダブルクリック。
ボリューム「OS922」をマウントしておきます。

4-8

アップデートのアーカイブは「FOR IBOOK」の「OS Update」にある「Mac OS 9.2.2 Update.smi.bin」です。
これをダブルクリックして解凍します。

4-9

Macバイナリ(bin)のデータは環境によって、うまく開けないことがあります。
あくまで自身の経験則ですが、Mac間は自己解凍型のsmiデータで引き渡すようにしています。

4-10

「J-Mac OS 9.2.2 Update.smi」が作成され、ボリューム「Mac OS 9.2.2 アップデート」もマウントされました。

4-11

「J-Mac OS 9.2.2 Update.smi」を仮想マシンの起動ボリューム「OS922」にドロップして、仕込み完了です。

4-12

デスクトップを整理し、インストールCDも排出して、Momを起動します。

4-13

「Mac OS 設定アシスタント」はスキップしてアップデートを先に行ないます。
「J-Mac OS 9.2.2 Update.smi」をダブルクリックします。

4-14

マウントされた「Mac OS 9.2.2 アップデート」を開き、「Mac OS インストーラ」でアップデートを行ないます。

4-15

アップデートが完了したら「再起動」します。
仮想マシン自体もオフになるので、Momから再起動します。

4-16

Mac OS 9.2、成功です。

5. まとめ

5-1

MoM Alpha版(Mom)により、Mac OS 9.xのインストール/起動が可能なことを確認しました。
ただし、Momを一旦終了すると作成した仮想マシンが表示されなくなる仕様になっています。
再表示するためには、一工夫が必要です。


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