753Note

2. PowerBook G3 Pismo

2-6. Mac OS X 10.4 Serverの起動

このページの内容

  1. Pismo is not a badmachine
  2. Modify
  3. Install
  4. Boot

1. Pismo is not a badmachine

1-1: Mac OS X Server Version 10.4 Tiger
1-2: DVD 2枚構成

「Mac OS X Server Version 10.4 Tiger」は2014年にeBay経由で購入しました。
パッケージやマニュアルは仏語ですが、それを除けば特に問題はありません。
DVDは下記の2枚構成です。
  Mac OS X Server Install DVD (version 10.4.7, 0Z691-5855-A)
  Admin Tools (version 10.4.7, 0Z691-5854-A)
この製品は「UNLIMITED CLIENT for INTEL + PPC 」という大変マルチな仕様です。
INTEL版はMacBookで使用していましたが、PPC版はG4、G5マシンが対象なので、Pismoにはこのままではインストールできません。
"The 8-Bit Guy"さんの下記動画を参考に、インストールを行なってみました。
Thanks "The 8-Bit Guy"-san !
  「How to Modify an OS X install disc to work on other computers.」 →動画へ
この"badMachines"と"SupportedMachines"という概念を理解できると、いろいろなケースに応用できて大変役に立ちます。Thank you "The 8-Bit Guy"-san!

2. Modify

Mac OS X Server Install Discの中身に修正を加え、その内容でDVDを焼く必要があるので、作業はMacBook Late 2008上のディスクユーティリティを用いて行ないます。

2-1

ドライブにMac OS X Server Install Discを挿入し、ディスクユーティリティを開きます。
左カラムにおいて、ボリューム「Mac OS X Server Install Disc」を選択します。

2-2

その状態で、「ファイル」メニューの「新規」から「"Mac OS X Server Install Disc"からのディスクイメージ...」を選択します。

2-3

「イメージフォーマット」を「読み出し/書き込み」に設定して「デスクトップ」に「保存」します。

2-4

イメージの作成が行なわれます。

2-5

「Mac OS X Server Install Disc.dmg」が作成されたらダブルクリックでマウントします。
System/Installation/Packagesに「OSInstall.mpkg」があります。
これをコンテクストメニューの「パッケージの内容を表示」で開きます。

2-6

「Contents」の中に「OSInstall.dist」というファイルがあります。
コンテクストメニューより「このアプリケーションで開く」、「その他...」を選びます。

2-7

「テキストエディット」を選択して「開く」。

2-8

「OSInstall.dist」が開かれました。
"checkSupportedMachine"というそれらしきものが最初の部分にありました。
プログラムの内容をきちんと理解できている訳ではありませんが・・・
まず、"Fail on G3"のところで、G3マシンに対して"false"が返されているようです。
あと、"badMachines"の中に含まれている機種に対しても"false"が返されているようです。
ただし、その中にPismo(PowerBook3,1)は含まれていないようです。

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取りあえず、2か所とも"false"を"true"に変更して、SupportedMachineのフリをしてみます。
変更を行なったら、「ファイル」メニューから「保存...」します。

2-10

変更したディスクイメージを新しいDVDに焼きます。
空のDVDをドライブに装着します。
この画面に対しては、「無視」で構いません。

2-11

再度ディスクユーティリティを開きます。
左カラムで「Mac OS X Server Install Disc」を選択して、「ディスクを作成」を実行します。

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ディスクの作成が行なわれます。
「検証中」のプロセスは「スキップ」しないで待ちました。
検証が終わると、作成されたDVDが吐き出されます。

3. Install

Pismoのドライブに作成したインストールDVDを挿入して、Cキーを押しながら起動します。

3-1

ドライブが反応しています。

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機種のチェックを無事に通過できたようです。

3-3

インストーラです。
ボリュームは準備済みなので、そのまま「続ける」で構いません。

3-4

インストール先のボリュームに「Work1」を選択して、「続ける」。

3-5

この画面では「インストール」の前に「カスタマイズ」を選択します。

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「フランス語環境」「ドイル語環境」「プリンタドライバ」は不要なのでチェックを外して「インストール」。

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それでもインストールには結構時間がかかります。
インストールが完了したら自動的に再起動がかかります。

4. Boot

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再起動中です。

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4-3

「ようこそ」画面です。
「シリアル番号」を入力する画面があります。

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「時間帯」と「ネットワークタイム」の設定はきちんとやっておきます。

最後の「設定の確認」画面で「確認」をして設定終了です。

4-6

「ログイン」します。

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デスクトップが現われました。

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ボリューム名を「Work1」から「Mac OS X 10.4S」に変更しました。
USB「FOR PBOOK」を接続します。
「OS Update」に「MacOSXUpdCombo10.4.11SrvrUniv.dmg」を追加しておきました。
Mac OS X 10.4 Serverの10.4.11統合アップデートです。
これをダブルクリックでマウントして、同名のpkgをダブルクリックで実行します。

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インストール先ボリュームに「Mac OS X 10.4S」を選択して、「続ける」。
インストールが完了したら、「再起動」します。

ところが、起動画面になってもカーソルが回り続ける状態になってしまいました。
強制的に電源スイッチで再起動をかけてoptionキーを押しながらStartup Managerを起動してみましたが「Mac OS X 10.4S」は表示されませんでした。
そこで、一旦「Mac OS X 10.4」を起動して、「起動ディスク」に「Mac OS X 10.4S」を選択して起動させました。
「Mac OS X 10.4S」のボリュームは「起動ディスク」には表示されますが、「Startup Manager」には表示されないようです。

4-11

取りあえず、Mac OS X 10.4 Server インストール成功です。
この少し渋くて落ち着いた感じのデスクトップが気に入っています。


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