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2. PowerBook G3 Pismo

2-3. 基本インストール

このページの内容

  1. パーティションの準備
  2. Mac OS 9.0
  3. Mac OS 9.1
  4. Mac OS 9.2
  5. Mac OS X 10.0 Cheetah
  6. Mac OS X 10.1 Puma
  7. Mac OS X 10.2 Jaguar
  8. Mac OS X 10.3 Panther
  9. Mac OS X 10.4 Tiger
  10. まとめ

1. パーティションの準備

機種専用の「PowerBook Install CD」から起動して、Mac OS 9の「ドライブ設定」でパーティションを切るところから始めるのが本来の手順だと思います。
ただ、それだと「8パーティション」までしか切れないようなので、「Mac OS X Tiger Install DVD」から起動してそちらの「ディスクユーティリティ」を使用します。

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「Mac OS X Tiger Install DVD」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。

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インストーラ画面になりますが、「続ける」ではなく、「ユーティリティ」メニューから「ディスクユーティリティ」を開きます。

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左カラムの内蔵HDDを選択した状態で「パーティション」を選択します。
「ボリュームの方式」で選択されている方式を、「現在の設定」から「11パーティション」に変更します。
11等分されたボリューム「名称未設定 1」〜「名称未設定 11」が表示されます。
「名前」、「フォーマット」、「サイズ」はそのまま、「変更できないようにする」にはチェックを入れず、「Mac OS 9 ディスクドライバをインストール」にはチェックを入れます。
この設定はすべてのボリュームに共通としました。
「パーティションを作成」を実行します。

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パーティションの作成が終わると、左カラムに並んでいた現在のボリューム名もすべて名称未設定に変わります。
これでパーティションの準備ができたので、ディスクユーティリティを終了します。

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このままMac OS X 10.4のインストールも可能ですが、ここではパーティションを準備するだけにして、一旦パワーオフすることにします。
「インストーラ」メニューから「インストーラを終了...」を選択します。

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しかし、「終了する」という項目はないので、ここでは「再起動」を選びます。

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再起動により、トレーが排出され、このような画面になります。
電源スイッチを押してパワーオフします。
あとは、各ボリュームにOSをインストールしていきます。

2. Mac OS 9.0

日付と時刻の設定がおかしくならないよう本体にはLANケーブルを接続して、電源オフの状態から作業を開始します。

分かりやすく、「名称未設定 1」から順番にインストールを行なっていきます。
先頭のボリュームには「PowerBook Install CD」によりMac OS 9.0.4をインストールします。

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「PowerBook Install CD」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。

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CDから起動中です。

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「Mac OS インストーラ」を起動し、
インストール先に「名称未設定 1」を選択してインストールを行ないます。

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インストールが完了したら、「終了」。
さらに、「特別」メニューから「システム終了」します。

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電源ボタンを押すと、起動が始まります。

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デスクトップが表示されました。

2-7: 日付と時刻
2-8: 現在地

「Mac OS 設定アシスタント」は基本的にそのまま右矢印で画面を送っていくだけです。
「日付と時刻」と「現在地」は正しく設定を行なっておきます。
「誕生日を設定する」にはお祝いのメッセージをもらえるようにチェックを入れておきます。
最後のページで「設定する」をクリックして「終了」します。

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エイリアスは使用しないのでゴミ箱に入れます。
このメインボリュームには特別に「PowerBook G3」という名前を付けておきます。
他のボリュームは取りあえずそのまま表示したまま作業を進めます。

3. Mac OS 9.1

ボリューム「名称未設定 2」には、
「Mac OS 9.1 CD」によりMac OS 9.1をインストールします。
インストールの手順はMac OS 9.0の場合と同様です。
ただし、インストールを終了して再起動を行なう際には電源投入後optionキーを押したままにします。

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Startup Manager画面に起動可能なボリュームとして「PowerBook G3」と「名称未設定 2」が表示されるので、「名称未設定 2」を選んで右矢印(→)で起動します。
「名称未設定 2」が表示されない場合には、再読み込み用のサークルの矢印をクリックします。
あと、残念なことにMac OS 9.1では誕生日の設定ができなくなっています。

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「名称未設定 2」にMac OS 9.1がインストールされました。
ボリューム名は「Mac OS 9.1」とします。

4. Mac OS 9.2

ボリューム「名称未設定 3」には、
「Mac OS 9.2.1 CD」によりMac OS 9.2.1をインストールします。

インストールを終了して再起動を行なう際には電源投入後optionキーを押したままにします。
Startup Manager画面で「名称未設定 3」を選んで起動します。

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「名称未設定 3」にMac OS 9.2.1がインストールされました。
ボリューム名は「Mac OS 9.2」に変更しておきます。

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USB「FOR PBOOK」をUSBポートに挿します。
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ここで、Mac OS 9.2には直接関係のない作業をやっておきます。
Mac OS X 10.0および10.1はUSB非対応なので、関連するアップデートをそれぞれのボリュームにドラッグ&コピーで送り込んでおきます。
 「Mac OS X 10.0.4UpdateCom.dmg」→「名称未設定 4」へ
 「MacOSXUpdateCom10.1.5.dmg」→「名称未設定 5」へ
 「SecUpd7-18-02forv.10.1.dmg」→「名称未設定 5」へ
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それでは戻って、
「OS Update」の中にある「Mac OS 9.2.2 Update.smi.bin」をダブルクリックで開きます。

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「Mac OS 9.2.2アップデート」がマウントされます。
尚、ここで作成される中間ファイル「Mac OS 9.2.2 Update.smi」は不要なのでゴミ箱に捨てておきます。
「Mac OS インストーラ」をダブルクリックで実行します。

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インストール先には正しく「Mac OS 9.2」を選択します。
インストールが完了したら「再起動」をクリックして、すぐにoptionキーを押します。
Startup Manager画面から「Mac OS 9.2」を選んで起動します。

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バージョンが9.2.2になりました。

5. Mac OS X 10.0 Cheetah

ボリューム「名称未設定 4」へのインストールを行ないます。

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Cheetah(Version 10.0)用のインストールディスク「Mac OS X CD」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。

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起動が始まり、

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「言語を選択」画面になります。

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インストール先のボリュームには「名称未設定 4」を選びます。

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インストールが完了して再起動がかかったらすぐにoptionキーを押して、Startup Manager画面になるまで待ちます。
起動ボリュームが複数ある場合には、確実に作業を進めるためにこのようにしています。

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Startup Manager画面から「名称未設定 4」を選んで起動します。

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起動中です。

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オープニングムービーが再生されて、「ようこそ」画面になります。

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日付と時刻の設定などの基本設定を行ないます。

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基本設定が終了すると、デスクトップが現われます。
このスクリーンショットはユーティリティにある「Grab」を起動して撮っています。
画像の形式はtiffとなります。
Mac OS X 10.0では「command +shift +3or4」の機能が使えません。

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ボリューム名を「Mac OS X 10.0」に変更しました。
現在のバージョンは表示されていません。

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アップデートを行なうため、USB「FOR PBOOK」をUSBポートに挿します。
すると、このようなメッセージが現われます。
USBメモリを認識できるのはMac OS X 10.2以降のようです。
「取り出し」を選択します。

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この問題に対処するために、対象のアップデートは前もってMac OS 9.2側からMac OS X 10.0のボリュームに送り込んであります。
「Mac OS X 10.0.4 UpdateCom.dmg」をダブルクリックしてマウントします。
「10.0.4Upda...mbined.pkg」をダブルクリックして実行します。

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インストール先に「Mac OS X 10.0」を選択してインストールします。
うまく再起動しなかったので、電源ボタンを押して「再起動」を掛けました。
起動音が鳴ったらoptionキーを押したままにして、StartUp Managerから選択起動します。

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10.0.4にアップデートされました。
Mac OS X 10.0は初版の感じが否めません。

6. Mac OS X 10.1 Puma

ボリューム「名称未設定 5」へのインストールを行ないます。
Puma(Version 10.1)用のインストールディスク「Mac OS X CD」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。
インストールの手順は10.0の場合と同様です。

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インストールが終了してデスクトップ画面が現われたら、ボリューム名を「Mac OS X 10.1」に変更します。
現在のバージョンは10.1とだけ記載されています。

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やはりUSBは認識されなかったので、前もってMac OS 9.2側から送り込んでおいたアップデートを使用します。
10.1.5の統合アップデートを実行するには、その前に所定のセキュリティアップデートを行なっておく必要があります。
「SecUpd7-18-02forv.10.1.dmg」をダブルクリックしてマウントします。
「SecUpd7-18-02forv.10.1.pkg」をダブルクリックして実行します。

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セキュリティアップデート終了。

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「MacOSXUpdateCombo10.1.5.dmg」をダブルクリックしてマウントします。
「MacOSXUpdateCombo10.1.5.pkg」をダブルクリックして実行します。

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統合アップデート終了。

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10.1.5にアップデートされました。

7. Mac OS X 10.2 Jaguar

ボリューム「名称未設定 6」へのインストールを行ないます。
Jaguar(Version 10.2)用のインストールディスク「Mac OS X Install Disc 1」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。
インストールの途中で2枚目のディスクを求められますので「Mac OS X Install Disc 2」をセットしてインストールを進めます。

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インストールが終了してデスクトップ画面が現われたら、ボリューム名を「Mac OS X 10.2」に変更します。
現在のバージョンは10.2とだけ記載されています。

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「FOR PBOOK」を接続して、「OS Update」を開きます。
「MacOSXUpdateCombo10.2.8.dmg」をダブルクリックしてマウントします。
「MacOSXUpdateCombo10.2.8.pkg」をダブルクリックして実行します。

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統合アップデートが終了しました。

7-3

10.2.8にアップデートされました。

8. Mac OS X 10.3 Panther

ボリューム「名称未設定 7」へのインストールを行ないます。
Panther(Version 10.3)用のインストールディスク「Mac OS X Install Disc 1」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。
インストールの途中で2枚目のディスクを求められますので「Mac OS X Install Disc 2」をセットしてインストールを進めます。

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インストールが終了してデスクトップ画面が現われたら、ボリューム名を「Mac OS X 10.3」に変更します。
現在のバージョンは10.3とだけ記載されています。

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「FOR PBOOK」を接続して、「OS Update」を開きます。
「MacOSXUpdateCombo10.3.9.dmg」をダブルクリックしてマウントします。
「MacOSXUpdateCombo10.3.9.pkg」をダブルクリックして実行します。

8-3

最適化にはかなりの時間がかかります。

8-4

統合アップデートが終了しました。

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10.3.9にアップデートされました。

9. Mac OS X 10.4 Tiger

ボリューム「名称未設定 8」へのインストールを行ないます。
Tiger(Version 10.4)用のインストールディスク「Mac OS X Tiger Install DVD」をドライブに装着して、Cキーを押しながら起動します。

尚、Tigerのフルインストールには結構な容量が必要なので、このマシンの用途を考えて、必要のないものは外しておくことにしました。
「インストール」を行なう前に「カスタマイズ」で「カスタムインストール」にして、「言語環境」は「日本語環境」だけ残し、「プリンタドライバ」や「追加フォント」「X11」はインストールしないようにしました。

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インストールが終了してデスクトップ画面が現われたら、ボリューム名を「Mac OS X 10.4」に変更します。
現在のバージョンは10.4とだけ記載されています。

9-2

「FOR PBOOK」を接続して、「OS Update」を開きます。
「MacOSXUpdateCombo10.4.11PPC.dmg」をダブルクリックしてマウントします。
「MacOSXUpdateCombo10.4.11PPC.pkg」をダブルクリックして実行します。

9-3

統合アップデートが終了しました。

9-4

10.4.11にアップデートされました。

10. まとめ

10-1

Mac OS 9.0.4からMac OS X 10.4.11まで、インストールが可能であることを確認しました。

あと、作業の中で分かったことを整理しておきます。

USBメモリの認識について
9.0から10.4までの中で、10.0と10.1のみUSBメモリが認識されないことが分かりました。
このことには今まで知りませんでした。

スクリーンショットについて
10.0以外は「command + shift + 3」(フルスクリーン)、「command + shift + 4」(範囲指定)の標準機能が使えます。
ただし、デフォルト設定では画像の保管場所や、作成される画像の形式が違います。
ターミナルコマンドで設定を変えることもできるようですが、私はデフォルト設定で作成したものをVAIOに持ち込み、Windows環境で編集して、最終的にJPEG形式で保存しています。
その備忘メモです。(ご参考まで)

・9.0、9.1、9.2の場合
標準機能により、起動ボリュームにPICT形式で保存されます。
Windows側の「QuickTime Player」で読み込み、コピー&ペーストで「ペイント」に貼り込んで編集します。

・10.0の場合
標準機能は使えません。
ユーティリティの「Grab」を用いて、デスクトップにTIFF形式で保存します。
Windows側の「ペイント」で読み込んで編集します。

・10.1の場合
標準機能により、デスクトップにTIFF形式で保存されます。
Windows側の「ペイント」で読み込んで編集します。

・10.2、10.3の場合
標準機能により、デスクトップにPDF形式で保存されます。
Windows側に持ち込んだPDFファイルをPDFファンのためのオンラインツールにアップロードしてJPEGに変換してもらっています。

・10.4の場合
標準機能により、デスクトップにPNG形式で保存されます。
Windows側の「ペイント」で読み込んで編集します。


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