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2. PowerBook G3 Pismo

2-1. このマシンの説明

このページの内容

  1. PowerBook G3 1台目
  2. PowerBook G3 2台目
  3. PowerBook G3 3台目
  4. 内蔵電池交換
  5. AirMacカード装着
  6. ヒートシンク給脂
  7. メモリ換装
  8. HDD換装
  9. その他のモジュール
  10. 使用環境

1. PowerBook G3 1台目

1-1: PowerBook G3 1台目

2000年に新品で購入した1台目のM7630J/A。
会社や出張に携行して仕事にも使っていましたが、Windows化の波に押されて2007年に手放してしまいました。

2. PowerBook G3 2台目

2-1: PowerBook G3 2台目

手放してしまったのを後悔して、2014年に中古で再購入した2台目の同じくM7630J/A。
しかし、2017年に非常に程度の良い500MHz品を入手することができたので、こちらは他人に譲ることにしました。

3. PowerBook G3 3台目

こちらが、その500MHz仕様のM7712J/A、現在のマシンです。
以下、このマシンについての説明となります。

【製品名】 PowerBook M7712J/A
【機種ID】 PowerBook3,1
【発売日】 2000/2/18
【基本仕様】 G3/500 128MB 20GB 8X DVD-ROM 14.1TFT MacOS9.0.4

3-1

元箱はけっこうな大きさです。

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ハイスペックの500MHz仕様。

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ウェイトセーバーモジュールなどのアクセサリー。

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そして本体。
やはりこのフォルムは美しいと思います。

以下、このマシンに対して行なった主な改変内容を分解の手順に沿って説明します。

4. 内蔵電池交換

分解にあたって、拡張ベイのバッテリーモジュールとDVD-ROMモジュールは取り外しておきます。

4-1: ロックネジ (ロック状態)
4-2: ロックネジ (アンロック状態)

キーボード上部中央にある、キーボードのロックネジをアンロック状態に。

4-3: キーボード固定用ツメ(左)(右)位置

キーボード上部(左)(右)にあるツメを引き下げながら、キーボードを手前に引き上げます。

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キーボード下部はフレキケーブルで本体とつながっています。

4-5: 樹脂製のプレート部分

このままでは後の作業がしづらいので、フレキケーブルの本体コネクター側を外しておきます。
コネクターはフレキケーブルを上に引くと外れますが、樹脂プレート部分を軽くこじることでも外れます。

4-6

内蔵電池が見えているのでこの状態で交換が可能です。
電源コネクターは上に抜きます。
内蔵電池はホルダーに対して少し頭を浮かせる感じで抜き出します。
装着されていたものは寿命切れだったので、新しい内蔵電池に交換しました。

5. AirMacカード装着

5-1

AirMacカードの脱着作業をやりやすくするため、右側にある熱シールドを先に外しておきます。
熱シールドは2本の+ネジで固定されています。

5-2

熱シールドを外すと、プロセッサー基板が現われます。
とりあえずこちらはそのままにして、AirMacカードを先に外します。

5-3

AirMacカードは頭にある樹脂製のプルタブを引っ張って抜き出します。
今回のマシンにはカードが装着されていなかったので、手持ちのAirMacカードを装着しました。

6. ヒートシンク給脂

分解したついでにヒートシンクを外してみました。

6-1

プロセッサー側2ヶ所はT8のトルクス、もう1ヶ所は+の長めのネジで固定されています。

6-2: ヒートシンクへの給脂

プロセッサー側、ヒートシンク側に付着した油脂類を綺麗に拭き取った上で、圧着部にシルバーグリースを薄く塗布しておきました。

AINEX シルバーグリス AS05
Arctis Silver 5

7. メモリ換装

7-1

プロセッサー基板は、右側にある樹脂製のプルタブを引っ張っただけでは外れません。
基板のコーナー部を細いドライバーの先で浮かせていくと上手く外せました。
基板を傷つけないように樹脂製のものを使う方が安全かも知れません。

7-2

前の作業ではこの四角いコネクター部分の嵌合を外していたことになります。
逆に組付けの際には、プロセッサー基板のここに当たる部分を押すことが肝要です。

7-3: プロセッサー基板(表側スロット)

まずは表側のスロットから。
メモリの両脇にあるストッパーを開くと、ツメが外れてメモリが起き上がります。
その状態で、メモリーの抜き差しを行ないます。

7-4: プロセッサー基板(裏側スロット)

同様に裏側のスロットです。

今回の中古購入品には、表側に増設用の512MB、裏側に標準の64MBが挿されていました。
新規に512MBメモリをペアで購入して、表側と裏側をセットで交換しました。
  換装前: Macmem PC-100, CL=2 256MB x1 + Micron MT8LSDT864LHG 64MB
  換装後: Micron MT16LSDF6464HG-133D2 512MB x2

7-5: 換装前 表側スロット
 Macmem PC-100, CL=2 256MB
7-6: 換装前 裏側スロット
 Micron MT8LSDT864LHG 64MB

7-7: 換装後 表側スロット
 Micron MT16LSDF6464HG-133D2 512MB
7-8: 換装後 裏側スロット
 Micron MT16LSDF6464HG-133D2 512MB


8. HDD換装

8-1

樹脂製のプルタブでHDDを引き上げます。

8-2

HDDがマウンターに装着されたまま取り出せます。

8-3

フレキケーブルで繋がったままでは作業がやり辛いので本体側のコネクターを取り外します。
コネクターは垂直に引き上げて外します。

8-4: 脱着されたHDD

HDDはマウンターに計4ヶ所のT8トルクスで固定されています。

装着されていた40GBのHDDを120GBのものに交換しました。
  換装前: IBM IC25N040ATCS04 IDE 40GB
  換装後: Toshiba MK-1234GAX IDE 120GB

8-5: IBM IC25N040ATCS04 IDE 40GB
8-6: 裏面

8-7: Toshiba MK-1234GAX IDE 120GB
8-8: 裏面

9. その他のモジュール

DVD-ROM

DVD-ROMモジュールは2種類。

9-1: DVD-ROM

拡張ベイに装着されているのが標準のDVD-ROM 8倍速。
もう一つはCDが焼ける通称Comboと呼ばれるDVD-ROM/CD-RW。
通常は標準のDVD-ROMを使用しています。

9-2: DVD-ROM 8倍速
   MODEL: DRN-8080B
9-3: 裏面
   Model Number M7931

9-4: DVD-ROM/CD-RW (Combo)
   Model No.: UJDA760
9-5: 裏面
   Model Number M7931

バッテリー

バッテリーモジュールは2つ。

9-6

バッテリーベイに装着されているのが本マシンのオリジナル品。
もう一つは2台目のPowerBook G3で使用していたもので、2015年に専門業者によるセル交換を実施しました。

キーボード

9-7

キーボードは中古市場で入手した良品に交換して、そちらを使っています。
外したオリジナルのキーボードは予備としてキープしています。

これらのモジュール類は、消耗や故障が生じやすいので、スペアがあると安心です。

10. 使用環境

10-1: 収納状態

通常は手作りのMac収納台の一番下に収納しています。
使用する時には手前に引き出します。

10-2: 使用状態

こんな感じで使います。 以下が、主な接続機器です。
  USBハブ(専用)
  USBマウス(専用)
  USBメモリ(専用)
  USBフロッピードライブ(共用)
  有線LAN/無線LAN(AirMacカードによる)

10-3: USBハブ 3ポート 黒
   ELECOM ECK-U2H-PP3BBK
10-4: USBマウス
 Microsoft Wireless Mobile Mouse 3500 黒

10-5: USBメモリ 16GB 黒
   ELECOM MF-LSU3A16GBK
10-6: USBフロッピードライブ
 USB Portable Diskette Drive N533


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